見出し画像

春のような温かさがいつもある学校に…校長先生に言われたくないですよ 〜心の宝物116

🌷教室の床を一人で


コロナ機の学校
掃除の時間、この学校では、6年生は、かなりの人数が、1年生の掃除のヘルプに向かいます。そのため、教室等本来の分担場所はどうしても手薄になり、欠席者があれば、かなりの広範囲をごく少数でカバーしなければなりません。

この日、6年生の教室前を通りかかると、彼がひとりで床の雑巾がけを行っていました。廊下には二人。うち一人はほうき。どうやら3人で、教室と廊下の掃除を回しているようでした。

🌷校長先生に言われたくないですよ


少し気になって経緯を尋ねました。
この日は学級で複数の欠席者があり、それが自分たちの場所に集中していたこと。調整した結果、床拭きは自分一人ですることにしたと、穏やかに話してくれました。

雑巾を押さえた両の手を、たくましい足が押し出していきます。それなりにするだけでも、結構な労力が必要なその作業を、彼は、その一筋をおろそかにせず、力を込めてゆっくりと行っています。大柄な彼の、全体重を支える両手と両足、腹筋や背筋には相当の負荷がかかっていることが見て取れます。
「腰は大丈夫ですか」思わず、高齢者にかけるような声をかけてしまいました。
「だいじょうぶですよ」にこっと笑って答える表情には、「校長先生に言われたくないですよ」と苦笑いしているような、優しさと頼もしさがありました。

あなたは強いですね。
目の前の現実を直視し、折り合い、言動を選び取り、迷いなく実行する。この炎天下、不平や不満が出て当然の状況を、涼しい顔で受け止め、力を尽くす。これからの、予測困難で複雑な社会で、笑顔を失わないためには、あなたのような生き方が大切になると改めて学んだ思いです。
私もそんな自分であれるよう、精進します。ありがとう。

そんな思いでお伝えしました。

かけがえのないあなたへ。
素敵なきらめきをありがとう。
出会ってくれてありがとう。
生まれてきてくれてありがとう。
どうか、ありのままで。
どうか、幸せで。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?