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彼女の思いを痛感した

彼女に別れを切り出したものの結局ちゃんとした答えは貰えなかった。


別れたのか別れてないのか?

学校に行くのが辛い。

てか、行きたくない。


何となく、僕が予想しているのは朝一に彼女の友達がやってきて、彼女が可哀そうだと並べ立て僕を責める。

でも、いいか・・・そんなこと分かってる。


僕が悪いできっと丸く収まるかもしれないと思っていた。

僕はオドオドしながら様子を見て教室に入った。

彼女を探した。

いない・・


「おさる、おはよう」

後ろからポンと肩を叩いた。

「おはよぉ~」

明るい声で友達のほうへ向かう彼女だった。

どういうこと?


まるで何事もなかったかのような彼女をずっと見ていた。

「おまえ、なに彼女ばっかり見てんだよ!!キモイって」

「見てないよ」

友達も何も知らない様子だ。


彼女は、きっとまだ誰にも言ってないのか?

ま、まさか昨日の出来事はなかったことにされてる?


僕は昼休みに彼女を呼び出した。

「誰にも言ってないの?」

「うん」

「何で?」

「だって、振られたってカッコ悪いし・・・」

「あ、僕が振られたってことにしたら?」

「・・・・」

「あ・・ダメか・・」

「ううん、そうじゃなくて待ってるわ」

「何を?」

「おさるに好きな子できるまで」

「え?」

「やっぱ・・まだ整理つかないしね」


少し下を向いた彼女は

「また、好きになってもらえるまで頑張るし」

「いや、僕が悪いし・・」

「そういうのって性格悪いんじゃない?」

見透かされてる!!!!


「別に、今まで通り仲良くってこと」

「あ、うん・・それは」

彼女は走って行ってしまった。


きっと、ぎこちない関係になるのがイヤだったんだな。

ごめん・・・

これからも仲良くな!!

つづく


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