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自分の心のしずかな革命(未完成)032
(アタリナチュラ)
ロボットの運動能力が高まり人工知能がロボットを操るようになって、土台となるプログラムを「何があってもロボットはヒトを傷つけてはならない」という大原則のもとで設計することを世界の国々が約束したけど、ほとんど守られていない。
多くのロボットが犯罪の片棒を担がされ、戦争では殺人兵器として使われることが正当化されている。
いったいいつになったらヒトはロボットを問題をおこさずに使うことができるのだろうか。
(住民)
そうだね。
取り返しがつかなくなる前にロボットのスイッチを切るしかないんだ。
(アタリナチュラ)
スイッチを切るのではなくどうして「ヒトを傷つけてはならない」ということを守れるようにできないの。
ロボットに限らずヒトがつくってきたすべてのものは最低限に守らなければならない決まりがあると思う。
たとえばヒトがつくった刃物は生活に欠かせない道具なのだけど、いっぽうでヒトを傷つけるために使っているヒトがいる。
だからといって、刃物を使わない、という選択肢はないのだと思う。
(住民)
コンピュータも同じか。
じゃ、最初からヒトを傷つけるためにつくった道具は使わない、という選択をしなくてはならないんだ。
そもそも、そういうモノはつくってはいけない、という決まりになっているはずだ。
ロボットも昔から問題がおきることを予測できていたのだから、はやくに決まりをつくっておくべきだった。
(アタリナチュラ)
ロボットに問題をおこさせるのではなく、ロボットが大きな問題を解決してくれたことがいくつかあるよ。
ロボットにゴミ問題に取り組ませたら「ゴミ」そのものがなくなることがわかったね。
ロボットは製品はすべて素材ごとに分解しやすいように設計し、分解がむずかしいものは分解回収できるように技術を開発した。
そして新たに自然から資源を取り出すことはほとんどなくなった。
製品を自然素材にもどすのはたいへんだけど、ロボットからみればそんなことより製品をある時点から「ゴミ」と名付けて廃棄することのほうが理解に苦しむことになりそうじゃない?
(住民)
ロボットは整理がつかないものをつくったりしないということ?
(アタリナチュラ)
もうひとつロボットはとても大きな問題を解決に導く重要なことを証明したよ。
つづく。
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