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自分の心のしずかな革命・おまけ「想像してみよう、これからの生き方を」016

企業はどう生きるか

あるハウスメーカーの社長が集落にやって来た。
社長は自分が望んでいなかったはずなのに徐々に会社がいやな方向に向かっていくのを感じていて、どのようにすれば大好きだった会社の姿を取り戻せるか、を考えていた。
社員がやりたい仕事ができる会社に建て直すためのヒントを得ようと、ここへやって来たのだった。
集落に滞在して社長はすぐに気づきを得た。
集落も企業も同じなんだ、と。

社長は会社にもどるとさっそく改革に乗り出し、全社員に呼びかけた。

われわれは今日から大きく舵を切ろうと思います。
これからは言葉だけの企業理念ではなく常に社会貢献を第一に行動できる会社にします。
そして社員のために存在できる会社に建て直します。
そのためにまず、目標から売上や利益を排除します。
売上や利益は社会にどれほど貢献できたかの結果であり、社会に貢献できれば相応の売上と利益がもたらされるのですから、どのように社会に貢献していくか、を目標にします。
社会に貢献するために、時流に乗るような開発競争からは努めて距離を置くようにします。
数多いハウスメーカーの中で他社と同じような家を建てていてはわれわれの会社が存在する意義はなく、また、時流に乗った開発競争は無理が生じます。
そこで企業理念を新しくします。
みんなで語り合った夢に向かっていける企業理念。

ずっと壊さなくて済む家づくり

われわれはこの企業理念に合致した家づくりと開発に専念します。

つづく。

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