Imoの映画好き嫌い

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最近の記事

日常と破滅の共存「デッドデッドデーモンズデデデデストラクション」

こんにちは。映画好きのImoです。デデデデ後章のレビューです。 皆さんご覧になりましたでしょうか。私は前半を見た時すごく楽しめましたし、「SFとかわいい女の子が好きなら見るべきだろう」とオススメしたい気持ちでいっぱいでした。王道のSF大作という印象だったのですが、いざ後章を見た時には、意外過ぎる結末を迎えたのです。 その詳細を今回は語っていきたいと思います。 それではまず、前半をおさらいしつつあらすじを語っていきましょう。 突如東京上空に現れた巨大な未確認飛行物体。そこ

    • 碁打ち侍のかっこいい生き様「碁盤斬り」

      こんにちは。映画好きのImoです。みなさんは時代劇って見ますか?僕は全く見ません。かといって苦手でもないんですよ。少し昔にやってたアニメの鬼平犯科帳は楽しく見てましたし、たまたま触れてないだけでかっこいい侍自体は好きなんですね。そんな僕がたまたま気になって見た映画が今回の「碁盤斬り」でございます。最近映画見てると上映前CMでよくこの映画が流れるんですけど浪人に扮した草薙剛がかっこいいなと感じ、タイトルも気になったんですね。今回も前半ネタバレなしにプレゼンし、後半は自由に語って

      • 海と終末、懐かしい思い出の映画「雨を告げる漂流団地」

        こんにちは、映画好きのImoです。やっとゴールデンウィークを越して本格的に暖かくなってきましたね。あっという間に夏になることを今は想像しています。その間に梅雨がくるのですが、夏や雨というワードにぴったりのアニメ映画をネトフリで見たんですよ。今回は「雨を告げる漂流団地」を前半ネタバレなしで、後半ネタバレありで自由に語っていこうと思います。 あらすじ この映画がどんな話かって言うと、子どもが団地に乗って海の上でサバイバルする話なんですよ。主人公の航祐たち小学生が解体中の団地に

        • 日本人だから作れる映画がある。「陰陽師0」を通して考える適切なポリコレ

          こんにちは。映画好きのIMOだ。最近呪術廻戦がジャンプ本誌でようやく盛り上がってきたとこだよね。とはいえもうすぐ終わりも近い。妖怪とか呪いとかこういうファンタジーというのはアジアの特権で日本だからこそ作ることができる物語だ。犬夜叉なり結界師なり、昔から今も続くゲゲゲの鬼太郎シリーズもそうじゃない?定期的に日本はこういう作品を生み出している。その流れの中で生まれた最新作「陰陽師0」を今回はレビューしていこう。いつも通り前半はネタバレなしにプレゼン、後半はネタバレ含め自由に語ろう

        日常と破滅の共存「デッドデッドデーモンズデデデデストラクション」

          主人公の視点によってありがちな物語が新鮮に変わる「アリスとテレスのまぼろし工房」

          こんにちは。映画好きのImoだ。週一で映画館に行って感想を書いている俺だが、どうも最近見た映画で筆が進まない。ネトフリで前から気になっていたアニメ映画があるので、今回はそっちをレビューすることにする。 最近ネトフリで「すずめの戸締り」が配信されたがもう見ただろうか?俺はすでに公開当時見ているし、絶賛している。おそらく世間の多くは配信されてすぐの話題性から「すずめの戸締り」を見るのだろうが、その一方俺は「アリスとテレスのまぼろし工房」を見ることにしたのだった。 この映画は去

          主人公の視点によってありがちな物語が新鮮に変わる「アリスとテレスのまぼろし工房」

          ノスタルジーのカラオケ映画「カラオケ行こ」

          あらすじ 合唱部部長の岡聡実はコンクールで突然、ヤクザの成田狂児に気に入られ、カラオケに連れて行かれる。彼の組ではカラオケ大会が開かれ、ビリになったものは、組長にとんでもなく下手くそで、嫌いなものをモチーフにした刺青を彫られてしまう。なんとか避けたい狂児はたまたま見かけたコンクールで一番うまいと思った聡実に先生をお願いすることにしたのだ。変声期に悩む思春期の中学生と、飄々としたカラオケヤクザの奇妙な友情と成長の物語が今始まる。 はじめに 今回もあらすじから入らせていただ

          ノスタルジーのカラオケ映画「カラオケ行こ」

          終末系のJK日常かと思ってたらSF超大作だったデッドデッドデーモンズデデデデストラクション

          あらすじ 突然現れた全長5000mの未確認飛行物体。東京じゃどこに行っても見えるそれが、いつ人類を滅ぼすかわからない中みんな暮らしてるけど、変わるようで変わらない日々だった。あの日までは。 主人公たち女子高生の卒業までのたわいのない日々が綴られる。 あいさつ …俺は見終わった後面食らって唖然とした。なにこれ。あらすじと一言お送りした。映画好きのImoだ。前回まで丁寧な文体だったが、めんどくさいのと無駄に文字数が増えるのと固い印象があるので砕けた文体でやってみることにす

          終末系のJK日常かと思ってたらSF超大作だったデッドデッドデーモンズデデデデストラクション

          「人間の庇護欲と倫理を考察」エログロSF少女冒険譚、哀れなるものたちを見て

          少女の名はベラ。彼女は美しい大人の女性の見た目とは不釣り合いに幼く無垢であった。生まれたての赤子のように、食べ物を吐き、投げつけ、興味のままに人に触れようと、叩いたり、時にわがままに吠えたりする。そんな彼女には過保護な父親とフィアンセがいるのだが、外に出ることを許してはくれなかった。純粋無垢な彼女の好奇心が満たされない日々に悶々とするなか、ダンカンという男が自分と共に世界を見ようと囁く。一大決心し、ついに世界を見てまわる旅に出ることに。無理矢理なやり方で家を飛び出した彼女は、

          「人間の庇護欲と倫理を考察」エログロSF少女冒険譚、哀れなるものたちを見て

          ファンタジーアニメの最後の希望? のび太の地球交響曲は映画館でこそ見るべき。

          下手なリコーダーを揶揄われ、音楽の授業が嫌になったのび太。そこでドラえもんの道具を使って一日だけこの世界から音楽を消し去ったことから全てが始まる。突然現れた音楽を力に変える宇宙人の少女ミッカ、音を奪う不気味なスライム、そして地球のそばに浮かぶファーレ(作中で音楽の意味)の殿堂という巨大な宇宙船。ミッカ達ムシーカ星人とは何者なのか?彼らに伝わるヴィルトゥオーゾ(イタリア語で音楽の達人のこと)の伝説とは何か?スライムの正体、ファーレの殿堂の真実、全てが明らかになったとき、のび太達

          ファンタジーアニメの最後の希望? のび太の地球交響曲は映画館でこそ見るべき。

          コーチ・カーター見た方がいい。ネクスト・ゴール・ウィンズに足りない物語のロジック。

          こんにちは。映画好き社会人のImoです。映画館の最新映画を中心に週一ペースくらいで語っていきます。コロナにかかってしまい治ってからようやく映画を見れました。 サッカーの物語って好きなんですよね。僕自身は全然やらない、プレイするのは苦手なんですけども。漫画では「ブルーロック」とか「ジャイアントキリング」とか読んでますし、タイトルにもあるようにコーチカーターみたいなチームと監督の友情努力勝利的な映画も好きで、そういうわけでこの映画に興味を惹かれたわけです。惹かれたわけなんですが

          コーチ・カーター見た方がいい。ネクスト・ゴール・ウィンズに足りない物語のロジック。

          面白くてもつまらなく感じてもいい。perfect daysをみて

          こんにちは。映画好き社会人のImoです。このnoteでは映画館でやってる映画をメインにいろいろ語っていこうかと思います。 今回はPerfect days。役所広司さん主演の映画です。ズバリこの映画は「日常のすばらしさ」というところをこれでもかと表現しています。朝外に出て見上げる空の色、公園の木々、親しい接客をしてくれる馴染みの店、車や家で聞く古いカセットの洋楽、主人公の平山が日々享受している幸福が印象的に映り、タイトルに相応しい様を見せてくれています。 そんなこの映画がず

          面白くてもつまらなく感じてもいい。perfect daysをみて

          恋愛は偶然と根気 500日のサマーを見て

          こんにちは。社会人のImoと申します。このnoteは私が映画を語っていくのですが、主に映画館でやってるものをメインに扱っていきます。 …という触れ込みだったのですが、大学時代からの友人に勧められてこの映画をアマプラで借りることに。今回はあらすじも込みで行きましょう。 グリーティングカード(お祝い事の時に送るメッセージカード。日本じゃあんまりないのかなぁ?)の会社に勤めてるトムは新しく社長のアシスタントになったサマーと出会う。曲の趣味を通じて意気投合するも、恋愛に対する考え

          恋愛は偶然と根気 500日のサマーを見て

          「こういうのでいいんだよ」ってなんだ?実写化ゴールデンカムイを見て

          皆様初めまして。20代後半の社会人Imoと申します。このノートで私は主に映画館でやってるものをメインに色々語っていこうと思います。 素晴らしい。まさにイメージしたゴールデンカムイの実写化そのものと言える出来でした。主演の山崎賢人はよく実写化映画に引っ張り出されてはネットのオタクに忌避されてきた可哀想な人ではありましたが、この映画では文句なしに杉本を演じ切っていたと思います。特にアクションがとてもよかった。もちろん演出や技術の力もあるのかもしれないけど、ロシア兵に単身突っ込む

          「こういうのでいいんだよ」ってなんだ?実写化ゴールデンカムイを見て