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映画『女子高生に殺されたい』BD鑑賞

ゆるタナカーになって過去作調べている中で
いちばん惹かれたビジュアルが
『女子高生に殺されたい』


この画だけでダダ漏れる色気、である
興味を惹かないわけがない。

やっと鑑賞できたので感想をば。
かなり圭さん寄りで
多少のネタバレ含みますのでご注意ください。

【note記述時のステータス】
・観たもの『女子高生に殺されたい』
  本編、特典映像、告知、映画パンフ
・原作は未履修


物語の感想

事前の勝手な想像では
表向きはウケがよい先生が
裏では「ぐふふ」「げへへ」という
ヤバさ全開の変態なのかなぁ
どんな振り切ったお芝居なのかなぁ楽しみだなぁ
と思っていたら

全然違った

田中圭さんが演じる主人公:東山春人(高校教師)

自身のモヤモヤとした望みが言語化できた時から
目的のために理論的にかつ冷静に
計画を立てて実行している人だった。
ただその『目的』が理解し難いものであるため
言動にはうっすらと狂気を纏っている。
その狂気は色香を伴い女子高生を此方へ引き込み
その危うさが魅力的に映ってゾクゾクする。

絡み取られた女子高生たちも
「先生との秘め事」という非日常に触れ
この東山に惹かれてしまう。

キービジュアルにある女子高生たち。
誰がどのように東山の欲望を叶えるのだろう、と
ミステリー要素を織りまぜ物語は進む。

ひとつひとつの出来事が積み重なって
誰に殺されたいのか明らかになっていく。
キッカケの一つ、大きな地震の後の
「おまえ、何 企んでる?」
その視線に汗が伝う。

いよいよ望みが叶う瞬間…
これ以上ない光悦とした表情
怖い、でも観ていたい。
もうこの苦しみから解放してあげたくて
東山の望みよ叶え…なんて
よからぬことを思ってしまった。

冒頭の自己紹介で始まるVTR
これはなんだろう?捕まったときの陳述?
それきり忘れかけたところで
学生時代の模擬だとわかる。
最後の最後には超重要アイテムになっていて
その構成にゾッとした。

締めくくりがまた、たまらない。

この女子高生は何も知らない?
ふたりは消えてしまった?
だからまだ好意を持ったまま?

東山は思い出してしまった?

でも、この東山は、もう、
最高のあの悦楽を知ってしまった。
…またその愉悦を求めるのか、
それを叶える術はあるのか、
先の展開を視聴者に委ねる構成で
妄想が捗ってしかたがない。


演者への想い

特典映像のインタビューで
この狂気を「どっちに振るか」と考えたという圭さん

結果、あの東山が創造された。

今まで見たことのあった圭さんは
太陽系やテンション高めな人だったので、
今作で虎視眈々と迫り詰めていく瞳を観て
この人どんだけ顔持ってるの…って
またひとつ、沼に沈んでいくのを実感…

それに加えて『表の顔』もズルくて
女子高生に自分を惚れさせる時に出す
さりげない仕草、仕掛けたアプローチ

好きなのは図書室のシーン

 東山の膝が腿に触れる。
 「え?」(女子高生、驚いて東山を見る)
 「ん?」(何事もないように首を傾げる)

こんな仕草、可愛いすぎるし。
惚れるしかないし。

「先生、ネクタイ曲がってる」
 首元で直してもらう永遠に感じる数秒
 悦びに震えそう、でも堪えなければ

こんな表情、見てしまっていいんですか…
なんか申し訳ありませんねぇ
と思いつつ、こちらもニヤケ顔を堪えている
気がつけば自分が「ぐふふ」ってなってた
ヤバいヤバい…


本編外のこと

全編通して、日常の延長にある異常なので
どんな気持ちで撮影されたのか
本番以外の空気感はどうだったのか
完成品以外の情報がもっと知りたくなる。

どこかで目にした記事で
「珍しく圭さんの【気持ち】待ち」したという
冒頭のVTRのシーン。
東山がVTRを観て深層心理まで
【全て】を思い出す動画にしなければならない
それはそれは大変重い存在なので
生半可では取り掛れなかったのだろう

こういった裏話も知りたい
公開前は特集やインタビューの雑誌があるはずだが
雑誌の表紙じゃないと気づきにくい。
『シナリオ』は気づいた。
ほかに何があるだろうか…。
最近はWEB記事もあるし追いつかない。
宣伝で出てたバラエティ番組はほぼ不可能。
「もっと早くから沼ってれば」となる瞬間。

こればかりは仕方がない。
この思いもを宝探しの旅に変えて
次は何を観ようかと想いを馳せます。

約1800文字。長々とすみません。
ジョシコロはかなり好物な作品でした!
周囲にオススメしたいけど
どうやってこの危うい世界に誘い込もうか…

#ゆるタナカー日記  03

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