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「日本の未来」から「ワークライフバランス」に思うこと1

※この記事は2019年05月30日に弊社ブログで公開したものを再投稿したものです。

こんにちは。代表の澤田です。

ここ数日、暑い日が続いていて体にこたえますね。
とはいえ、5月中旬にミャンマーのヤンゴン、タイのバンコクに行ってきたので、それから比べるとまだマシ?だった気もしています。

今年2月、弊社はH30年「東京ライフワークバランス企業」の認定を受け、大賞を受賞しました。東京の中小企業の中で年間の1番に選ばれたこと、有難いことです。

ただ、この事だけに注目されると「弊社が目指している本質ではないな?」という違和感も感じています。
長文ですが、私の想いを少し表現させてください。

私たちが目指すもの

私たちが目指しているのは継続的に社会に貢献できる企業を目指していくことです。
2000年に設立し今年の8月で20周年目に入りますが、100年企業を目指しています。つまり、100年間のうちで1回も倒産しない会社です。

100年企業経営を続けるためには、まず働く側の立場で考えてみると、自分が死んだ後でも継続的に経営されていくことが前提です。たとえば、22歳で入社した社員が60歳、65歳まで働いてもまだ100年経ちません。すなわち社員さんたちが最低3~4世代、このライフィという会社で働き続けられる前提が無ければ100年企業を目指すことができません。
さらに会社の外側の立場で考えてみると、100年間ずーっと社会から、お客様から必要とされ続けられている会社、サービスを提供し続けなければ売上が上がらず社員は辞めていきますし倒産となります。

その観点で優先順位をつけて取り組みを行っていくと、、、
1)お客様から必要とされるサービスの提供(戦略)
2)関係業法・社会の要求への対応(外部環境)
3)ビジョンの共有・社員教育(ビジョン)
4)労働環境・待遇・仕組みの整備(内部環境)
ということになります。

経済学者ピータードラッガーは言います。
「会社の中にはコスト以外に何もない。会社の外にある情報や材料を社内に入れ、加工して付加価値を上げて外に出すことで会社は成り立っている」と。
付加価値を上げるのは社員さんです。社員さんが頑張って付加価値を上げてくれることで会社が成り立っているのならば、社員さんたちがやりがいをもって、不要なストレスを排除した状態で成果を上げられる労働環境を作り出してあげることが必要だと考えています。

マラソンに例えれば42.195kmずーっと先頭のままゴールすることはたぶん不可能です。最初に飛び出した選手は途中で息切れを起こし、順位を下げていくことはよくあることです。

弊社がライフワークバランスに取り組んでいる理由はここにあります。
定年までずーっと走り続けてもらうことです。
とはいえ、人生には結婚や出産、病気や親の介護など様々なライフイベントがあります。
途中で休憩してもらっていいんです。またレースに参加してくれれば。

この長期的なレースのような経営がなぜできるのか?
それが戦略であり、社会変化への対応力であり、ビジョンの共有であり、社員教育です。

弊社に途中入社した社員さんから聞こえてくる声は
「脳がめちゃくちゃ疲れる会社だ」ということ。何かにつけ全スタッフが考える事をとにかく要求され続ける仕組みになっています。

命令されることがとても少なく、みんなで話し合って「どうするべきか?私は何をすべきか?」を要求され続けられますので、常に考えていないといけません。考え方の基軸は「経営理念・2028年ビジョン」です。この基軸を基に自分は何をすべきか?の行動・やり方は自分で考えて決めて行動する。さらに同僚の承認を得る。このことで、社員さんたちは成長しますし、自分で決断できることが増える、やりがいも増す。楽しくなるわけです。

でも仕事って、命令される方が楽ですよね?がしかし、命令されて仕事をしているとやりたくない仕事もやらなければなりません。やらされている限り、仕事にやりがいは絶対に生まれません。65歳までできるはずがありません。定年するまでにうつ病を発症しそうですw

ちなみに、農家さんにうつ病はないそうです。命令されてやらされているわけではなく、自らやる事決めと、スケジュール管理をしているから、らしいです。

働き方に関していえば、ライフィの社員さんたちにめざしてもらっているのは「経営理念・2028年ビジョン」を基軸に「全社員の能力の最大化・全社員の幸せの最大化」です。自分一人ではなく全社員のことを考える、そこが出発点です。みんなが全力を発揮できる役割分担、キャリアプラン、そして社員共育、報酬を含めた労働環境をみんなで共有することです。
短期的にみるとすごく効率が悪い経営ですが、100年後に振り返った経営者は「とても効率的な経営」と思っていただけることでしょう。

2へつづく


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