「3分対話」について
※この記事は2020年08月31日に弊社ブログで公開したものを再投稿したものです。
3分対話とは
こんにちは、わりばしです。
今回はライフィが朝礼で実施している「3分対話」についてお話します。
「相手の話を聴くことは、大切!」ということは、誰も否定しないでしょう。
ただし、その聴き方が重要であることを知りました。「3分間」相手の話を、途中で一切口を挟まずに、最後まで聴き続ける、聴き尽くす、というのは、意外と難しい、、、。
「たかが3分」「されど3分」なのである。
ライフィでは、週1回。朝礼の時間を少し延長して、「3分対話」を実施し始めた。やり方は、以下のとおりである。(※現在は、テレワーク期間のため、オンラインで実施)
【3分対話のやり方】
AとBの2名のペアをつくる。
A(聴き手)はB(話し手)の話を「3分間」、口を一切はさまずに、ひたすら聴く。
※基本的にメモも取らない。Aは、Bに対して、「今、こういう話をしましたね」と話の内容を説明し返す。(オウム返し)
※相手の説明の仕方で、真剣に聞いてくれていたかを感じてしまう瞬間でもあります。BはAに対して、話の内容が合っていたか、合っていなかったかを伝える。
※「3」で認識度が高まると、「もっと知りたい!」と、さらに会話が弾んでいくことが多い。<2.~4.をAとBを入れ替えて繰り返す>
幼い頃、私は、「ひとの話をよく聞きなさい!」と、親からよく言われた。特に母親は、一度話し出すと話が長い、本当に長い。話の中身より、いったい、いつまでこの話が続くのだろう、と頭の中では、まったく別のことを考えて、時間が過ぎるのをひたすら待って、最後の方で「わかったの?」と聞かれると、「はい、わかりました!」で終えるパターンが多かったように記憶している。相手の話をひたすら聴くのは、けっこうエネルギーがいるものだ。
話を戻そう、、、。
「3分対話」の話の内容は、まったく自由。思いつきの内容でも構わない。
【目的】は2つ
認識力を上げる・・・「オンライン」では、お互いの目を見つめているわけではない、実は表情が読み取れない。相手の感情を少ない情報の中から読み取るよう意識する。
コミュニケーションを図る・・・コロナ禍の中で、他部門メンバーとは、途切れがちなコミュニケーションを図るには、貴重なひと時となる。
話を聴き続けるのは、結構難しい
ここでは、上手に話すとか、話の内容を分かりやすく伝えると、いうことが目的ではない。「オンライン」では、お互いの目を見つめているわけではない、実は表情が読み取れない。相手の感情を少ない情報の中から読み取る。「たかが3分」、「されど3分」の間に、、、。
実は、日常生活の中で相手が3分間自分の話を、ひたすら聞き続けてくれる機会というのは、ほとんどない。普通は「あ~そうそう」と合いの手や、「それは、こうじゃないの」などと、何か返答をしてしまうものである。
やりなれない頃、3分間集中するのは、結構難しい。やってみると、わかるが、ただ、ただ、ひたすらに話を聴くのは辛い、、、。
なぜなら、一般的に会話をするときには、無意識にこんなことをしてしまうからである。
<無意識にしてしまうこと>
相手の話に対して、「そこがさらに知りたい!」と質問したいことを考えてしまう。
相手の話に対して、何か回答を考えてしまっている。
話に関して、同じような内容の経験を思い出してしまい、そちらに意識がいっていしまう。
周りの音が気になって気がそれてしまう。(例:エアコンの音、ドアの開閉音、他の会話等)
次に自分が何を話ししようか、に意識が向き話しをあまり聞かなくなってしまう。
等々、、、。
もう一人の自分に、自分を見つめてもらう
相手の話に意識を集中させるための、コツを教えてもらいました。
【きき手の注意点】~俯瞰(ふかん)して、自分を見る~
3分間の間に何回、気がそれたか。何秒で元に戻れるかを、(俯瞰的に)もう一人の自分が自分に「気がそれているよ!」とアラートを出す。・・・ 1,2秒の途切れならよいが、気がそれた時間が20秒にもなると、相手の話しているストーリーがわからなくなってしまう。
他に意識がズレたときに、いかに短時間で、元に戻せるか。意識がそれたことをいかに早く認識するかがポイントで、集中するためのトレーニングになる。
この「3分対話」の提唱者(弊社外部役員)の話によると、3分間必死に自分の話を聞いてくれると、相手のことが好きになってしまうそうである。社員同士が互いに好感を持って過ごすことができれば、こんなに素晴らしいことはない、、、。
そして、「3分対話」実施後の皆の表情は明るい。スタートしてからまだ、10回に満たない程度なので、目に見えた成果は測れていませんが、細く長く続けて振り返った時に、自分も含め、皆が変化成長を感じ取れるとしたら、うれしいですね。
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