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メタ認知力と社員教育

※この記事は2019年06月04日に弊社ブログで公開したものを再投稿したものです。

こんにちは。
代表の澤田です。


ライフィでは、社員教育に力を入れています。当社の経営理念の中にある「成長・幸せ」につながるからです。
人間は社会性の動物です。一人だけでは何の価値もありません。必ず他の人とかかわりを持たなければ生きていくことが不可能です。ならば、人と人が関わった結果、みんながハッピーになった方がいいわけです。

ライフィで目指しているのは「社員さん一人一人の持っている能力の最大化と全社員の幸せの最大化」を図れる職場づくりです。みんなそれぞれが得意不得意があり、不得意なことをやっていれば時間もかかるし、効率が悪い。ましてや苦手なことをやっているのは楽しくないですよね。

そこで、まずはじめに重要なことは「自分は何が得意で何が苦手なのか?」を自分自身が知る事です。
そんなの知っている、と思うところですがこれがなかなか簡単ではないんですね。
「過去にやったけど、うまく行かなかったから苦手」とは限らないし「前回すごくうまく行ったから得意」とも限らない。

例えば、子供のころ取り組んでいたことに対して親や友達から貶された過去を持っていると、その意識が邪魔をして「私は苦手」と決めつけているケースもあります。「うまく行った経験」も他人が手伝ってくれたおかげでできたのに自分の力と思い込んでいたり、偶然環境すべてがそろっていただけで、同じ環境を偶然維持できるとも限らない。

例えば、他人のケンカの場面に遭遇した時「そんなに怒るほどの事じゃないのに」とか「あの人の言い分は通らないよね」とか感じたりしますよね。これ、第三者として客観的にみているからこその感想。
この「他人のケンカ」で自分が当事者になった時、同じように客観的な感想を持てるかどうか?たぶん感情が先に出て客観的に見ることができないですね。ケンカ以外にも仕事や家庭や友達関係でもどんな場面においてもできるかどうか・・・。

自分自身が今「得意・不得意」と思っていることが本当かどうか?客観的に分解して分析しなければ気が付けません。
客観的に・・・。言葉ではよく使う言葉ですが、人間は感情の動物。感情をなくすことなど不可能ですしその必要もないのですが、感情的な人ほど、自分の価値観に固執しすぎて多面的に見ることが苦手な傾向にあると思います。「客観的に」物事をとらえられるようになるには訓練が必要です。

毎月1回、営業活動を一切停止してこの訓練を社員研修で行っています。
運良く、当社には内観の権威の先生の知り合いがいたり、禅寺のお坊さんに研修に関わってもらったりしながら年に数回、全社員、チームリーダーなど取り組みの角度を変えながら社員研修を実施しています。この客観視できる能力を社員さん全員が持てると人間関係が良好になり、仕事はスムーズ、ストレス軽減「幸せ」に向うことができるようになります。

この研修の効果はすぐに表れません。受け手である社員さんの意識が変わっていかなければ、効果は出てきません。が、中には研修で気付きが生まれ劇的に変化しちゃう人もいます。怒らなくなったり、急に優しくなったり、他人想いになったり、仕事に向かう姿勢がかわり成果が出やすくなったり、より楽しそうになったり、良いことだらけ。

で、劇的な変化は当事者よりも周りの社員さんたちの方が良く気が付きます。他人のことは客観視しやすいので。この気付きが連鎖となり、周りの社員さんも良い方向へと引っ張られていきます。数人が変わると社内の雰囲気もかなり変わります。

この研修のキーワードを上げるとメタ認知力、客観視、等身大、相互理解などです。
この研修を通してうれしかったことは「自分の子供との関係がよくなった」「妻との関係がよくなった」という家庭にも波及している感想を社員さんから頂けたこと。幸せって結局職場の中よりもプライベートにあるものなんですよね。

保険の売り方の研修は営業現場の方々に任せ、会社主催の研修は幸せ・成長・チームワークなど人間的成長に主眼を置いています。ライフィの社員になった方は全員研修の機会があります。

以前、聞いた話ですが、「脳科学も宗教も心理学も、究極の人間像を目指すと同じところに行きつく」ということを教えてもらいました。目指すべき究極の人間像へのアプローチ方法が異なるだけだそうです。職場では社員が受け入れやすいアプローチを選べば良いという事でしょう。

単なる就職先としてだけではなく「幸せに向かう成長の場」として職場を探している方、お持ちしております。「未来の自分が好きになる会社」を標榜している所以が、こんな実践から生まれてきています。

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