デザインGマネージャーに聞いた!LIFULL 介護のデザインで大事なところ
こんにちは!採用担当の喜多です。
今回は、デザイングループのマネージャー、太田美菜さんにお話をお伺いしました!
デザイナーの働き方やデザインの価値観についてお伺いしましたので、ぜひご一読ください!
プロフィール
太田美菜さん
・2015年にLIFULL seniorへ中途で入社。
・デザイナー歴は11年
・現在は5名のデザイナーメンバーのマネジメントをしながら、
自らも現場で手を動かすプレイングマネージャーとして活躍中
LIFULL seniorのデザイナーの業務について
当時はまだベテランのデザイナーが1名で回しているような状況で、私は2人目のデザイナーとして採用されました。入社してからは1年に1〜2名採用し、少しずつグループが大きくなっていき、今は私を含む6名体制になっています。
その後、LIFULL本社から出向していた前任のマネージャーが本社に戻ることになり、私がデザイングループのマネージャーとなりました。その年、2018年には既に今のメンバーのうち4名が在籍しています。私自身、今在籍しているメンバーの採用にはほとんど関わっていなかったのですが、とても素敵なメンバーを集めていただいて本当に感謝しています。
デザイングループを含むクリエイティブユニット(※)は、「反響増チーム」と「見学増チーム」に分かれています。(2021年9月時点のチーム分けになり、現在はチーム体制が変更になっています)
反響増チームとは、ユーザーからの資料請求や見学申込のお問い合わせを増やすためのプロジェクトチームで、見学増チームは、入居前の施設への見学を増やすためのプロジェクトチームです。
それぞれのチームにはデザイナーの他にディレクターとエンジニアもいます。チームで設定した目標達成のために、各職種一丸となって様々な施策に取り組んでいるので、お互いのコミュニケーションは非常に重要になっています。
以前、私が所属していた反響増チームでは「コロナ禍でも安心できる施設探しページ」を企画し、問い合わせを増やすためのページを新たに作成しました。
チームでどのようにプロジェクトに取り組んでいるかお話したことがあるので、よろしければこちらの記事もご覧ください。
▼プロジェクトについての記事はこちら
※クリエイティブユニット:LIFULL 介護のサイト制作・運用を行う、デザイナー、エンジニア、ディレクター、マーケターが所属している部署です。
私というよりは、LIFULL seniorのデザイナーがどんな仕事をしているかという話になりますが、UI/UX改善施策のデザイン、コーディングが主な役割になります。
企画によってはワイヤーフレームや、簡易的なプロトタイプの作成も行います。
またLIFULL seniorでは、デザイナー同士でレビューし合う文化がありますが、これもデザイナーの重要な業務です。
デザインができた時点での「デザインレビュー」、デザインを実装した後の「ソースレビュー」の2つのレビューを実施しており、このプロセスでしっかり品質を磨いていきます。
業務の幅で言うと、どのプロジェクトも共通して、ディレクターだけでなくエンジニアとデザイナーも企画段階から関わることができます。改善したいことはたくさんあるのですが、どの施策を優先させて取り組むかを半年に1回ロードマップを引きながら、優先度高いものからプロジェクトが発足します。
一つひとつのプロジェクトは、ディレクター、エンジニア、デザイナーが3職種で進めていくことが多いので、先ほど話した通り、お互いの立場を理解した上でコミュニケーションを取ることはとても重要です。例えば、ディレクターとは企画意図にあった情報の優先付けができたUIデザインになっているか、エンジニアとは一緒に開発を進める上で、UIの出し分けパターンなどのロジックの相談をよくしています。また、ディレクターやエンジニアだけに関わらず、他職種間で意見交換しながら進めていくことも、より良いUI/UXの提供につながると思っています。
各プロジェクトチームの体制は、クリエイティブユニットのマネージャー陣を中心に話し合いを行い、決めていきます。
プロジェクトにアサインする際は、メンバーとの1on1のなかでやりたいことなどを聞き、各自の志向性を重視しながら決めています。チャレンジできる環境を作るために、経験のないジャンルの施策に関わってもらうこともあります。
アサインしたプロジェクトの中で、誰が何をするかという細かいタスク分配は、私ではなくプロジェクトチームに所属するディレクターを中心に行うことが多いです。
その他、メインのプロジェクト以外の依頼については、デザイングループの中で各自の状況を確認し、相談しながら担当者を決めていきます。基本的に私からこれをやって欲しいと、直接名指しで依頼することはあまりなく、メンバーの自主性を大事にしています。
今はオフィスへ出社することはほとんどなく、リモート中心の働き方になっています。
メンバー間のコミュニケーションを目的に、月1回出社日も設定していますが、状況に応じて出社頻度を調整しています。
また、グループ内での定例ミーティングを週に2回オンラインで設けています。この時間で、私が参加しているミーティングの内容共有や、各自のタスクの報告、プロジェクトチーム以外のタスクのやりとり、レビュアーの割り振りなどをしています。オンライン環境下であっても、お互いの状況を把握し、コミュニケーションを取りやすい工夫をしています。
LIFULL seniorのデザインについて
LIFULL 介護の場合で言うと、普段自分たちが使うような一般的なサイトと大きく異なる点は、実際に施設に入居する人と、サイト上で施設を探している人が異なるという点でしょうか。つまり、施設を探しているユーザーは入居する本人ではなく、そのご家族などが大半ということです。
自分が入居する施設を一人で決められるという状態は非常に稀で、ご本人やご家族、ケアマネジャーとの相談が必要になります。そういったユーザーの状況を理解した上でのデザインが不可欠だと思っています。
例えば、サイトの情報を家族と共有する際、楽にできる方がいいかなとか、サイトを見た人が本人に説明しやすい表現にしたほうがいいかななど、施設を探している方や入居するご本人の状況をイメージすることで、本当の意味でのユーザーのニーズを理解したサイトづくりができるのではないかと考えています。
ユーザーのインサイトを知るために、ユーザーテストの実施や、ユーザーの行動データの調査を行っていますが、それだけでなく、日頃から入居相談員や営業担当など、他部署が把握しているユーザーのリアルな悩みや、クライアントである介護事業者の課題に触れておくことが重要だなと感じています。
それにより、サイトの改善施策や新機能開発を進める際も、表面的ではなく、本質的な課題解決につながる議論やデザインの提案ができるようになるんじゃないかと思っています。
また、ユーザーはLIFULL 介護で問い合わせして終わりではありません。
LIFULL 介護を使ってくれたユーザー一人ひとりが「この施設に入居してよかった」と思えるよう、各部署・各職種でしっかりと連携しながら、会社全体でより良いプロダクトをデザインしていきたいですね。
ぜひ経営陣や他職種の人に聞いてみたい質問ですね。(笑)
私個人の意見になりますが、LIFULL seniorが運営しているWEBサービスは、それ自体が商品でもあるため、デザインやユーザビリティの品質は、商品価値を左右する大きな要素として重要視されていると思っています。
世の中でもビジネスにおけるデザインの重要性が増してきていますが、LIFULL seniorにおいても、私が入社して間もない頃と比べると、デザインやUXに対する関心がかなり高まっていると感じています。実際、UXデザインのために必要なツールや、サービスなどへの投資も以前より増えていますね。
LIFULL seniorのデザイングループについて
穏やかでマイペースなメンバーが多いですね。ただ、言うべきことはきちんと伝えます。
例えば、先ほどレビューの話をしましたが、その際に「このデザインはなぜこうなっているのか」「こっちのデザインの方が意図にあっているのではないか」など、お互いに率直な意見を出し合います。
どんな背景でどんな課題があり、どんなデザインに決定したのか、全てのデザインには理由があると考えています。納得するまでその理由を追求するという観点だと、穏やかでありながらも責任感が強く、デザインに対して真面目なメンバーが多い印象です。
主に3つあり、こんな方と一緒に働きたいと思っています。
まず1つ目は、「ユーザー体験に責任を持って、それを形にできる方」。
先ほどから働き方などに触れていますが、ディレクター、エンジニア、デザイナーはプロジェクト内に1人ずつ割り振られることが多いです。そのため、デザイン視点で意見できる人はそのプロジェクト内に1人だけになります。そういった背景もあり、デザイナーとしてUI/UXの観点で自分の意見を持ち、責任を持って議論に参加できる方というのは大前提の要件になります。
2つ目は、「チームで連携しながら周りと協力できる方」。
一人でプロジェクトを進めることはほとんどなく、ディレクターやエンジニアと役割分担してプロジェクトを進めたり、他のデザイナーにレビューをお願いしたり、場合によっては他部署からヒアリングをしたりと、チーム間での連携が重要になります。
そういう意味では、人を選ばずに素直で建設的なコミュニケーションができ、柔軟な対応ができる方だとさらに心強いなと思います。
3つ目は、「UI/UX改善を回す仕組みを、一緒に整えてくれる方」。
先ほどからユーザー体験が重要であるという話をしていますが、
まだ社内に十分なノウハウやナレッジがあるわけではなく、これから仕組みを整えていこうとしている段階です。
サービスのUI/UX改善については、社内全体でも課題意識を感じているところでもありますが、現状のリソースではそこに対してあまり注力できていないのが正直な現状です。
全ての仕組みが整っている環境を求めている方にはおすすめできませんが、
私たちと一緒に、UI/UX改善の仕組み作りにやりがいを感じながら、推進してくれる方に来ていただけたら嬉しいと思っています!
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