見出し画像

長野県中野市の地域おこし協力隊に就任した村井 照太さんのLOCAL MATCH STORY 〜転職活動から一転、この先の”幸福度”をみすえた移住という選択〜

LIFULL地方創生が2021年5月にリリースした地方移住マッチングの新サービス「LOCAL MATCH」。地域の情報を集めたい人にはイベント情報、まず地域に行ってみたい人には体験施設情報、希望する地域についてもっと詳しく知りたい人には移住相談窓口情報、移住したい地域が決まっている人には仕事情報、と移住したい人のステップに合わせて移住を検討出来ると好評頂いています。

みなさま、もうサイトはチェック済みですよね?この記事で初めて知った❗という方、こちらから(^^)

画像1

今回は、LOCAL MATCHを活用して2021年7月から長野県中野市の地域おこし協力隊に就任した村井 照太(むらいしょうた)さんにインタビュー。名古屋で宿泊施設のマネージャーをしていたという村井さん。名古屋から長野への移住にまつわるエピソードや、移住をするに当たってLOCAL MATCHをどのように活用したのか、そして移住してやっていきたいことなどをお話して頂きました。

画像9

長野県中野市 地域おこし協力隊 
村井 照太(むらいしょうた)さん

今年7月から中野市の地域おこし協力隊として活動しています。担当は空き家問題対策です。協力隊活動はもちろん日々の生活の中でも様々な経験を積みながら実用的な知見を養い、空き家問題について、事例毎に最適解を提示できる相談員として地域貢献を目指しています。

コロナ禍がきっかけで始めた転職活動から移住へ

ーまずは中野市の地域おこし協力隊というお仕事をすることになったきっかけや経緯を教えて下さい。

村井:名古屋の地元の名古屋で宿泊施設のマネージャーとしいう仕事をしていました。このコロナ禍で宿泊業が厳しい状況になってしまって、今年の5月くらいから転職活動を始めました。

ー「転職活動」ということは、最初から移住や地域おこし協力隊というお仕事を考えていたわけではないのでしょうか?

村井:そうですね。宿泊業はしばらく難しいだろうなと思っていたので、貿易系の仕事ができないだろうかと思って探していました。実際に貿易の会社からも内定を頂いていたのですが、でもなんか違うな…というか。

ーそこからLOCAL MACTHをみつけて、地域おこし協力隊という仕事を選ぶことになる間にはどんな経緯があったのでしょうか?

村井:もともと移住には興味があって、転職先も名古屋にこだわっていなかったんです。google検索で、確か「移住 マッチング」あたりで検索して「LOCAL MATCH」を見つけてとりあえず登録してみようと。

有名どころの転職サイトにも登録していて、最初は仕事ありきで考えていたのですが、段々違うなと思うようになって。移住ありきで考えるようになった時に「仕事」と「移住」を同時に探せる「LOCAL MATCH」が僕にはとても良かったのだと思います。

それと、いわゆる転職サイトは選考プロセスが多くて時間がかかるなと感じていて。そこをLOCAL MATCHではすぐに事前面談やっていただけたり、メッセージでコンスタントにやり取りができたり迅速に良い流れでサポートをしてもらえたのも良かったです。

ーちなみに、移住先はどういう基準で探していましたか?

村井:うーん。とりあえず涼しいところに行きたいなって(笑)

画像9

村井さんの移住した長野県中野市。気温の年間差が大きく、冬期は-10℃以下から、夏期は30℃以上まで変化する内陸性の気候。昼夜の気温差も大きく、降水量が比較的少ないので果樹栽培に適している

“ちょうどいい田舎”長野県中野市からのスカウトで地域おこし協力隊を知る

ー一般的な転職活動から移住に目線が変わってきたところにLOCAL MATCHがはまったということですが、「地域おこし協力隊」というお仕事のことは元々ご存知だったんでしょうか?

村井:いや、全く知りませんでした。移住に興味があったので、LOCAL MATCHで何かマッチングすればいいなと思っていた程度で、地域おこし協力隊というポジションがあることや、補助制度など予備知識は全くなかったです。

ー予備知識ゼロの状態から、中野市の地域おこし協力隊に挑戦してみようとなったのはどういった経緯があったのですか?

村井:LOCAL MATCHを通じて中野市からスカウトメールをいただきました。そこで、LIFULLの担当者さんと、大原さん(中野市職員・現在、村井さんと一緒にお仕事しています!)と事前にお話する機会を作っていただいて、地域おこし協力隊の仕事や、実際の仕事の内容などを教えて頂きました。

やりがいのありそうな仕事だと感じて、応募してみることにしました。

ーちなみに、どのような仕事内容なのでしょうか?

村井:空き家コーディネーターとして、空き家の掘り起こしや流通、利活用なんかを行う仕事です。

ーそれまでやっていた宿泊業のお仕事とは少し違いますよね?近からず遠からずというか。

村井:そうですね。宿泊業での経験は利活用のアイデアというところで活かせるかなと思っています。

ーLOCAL MATCHでは中野市の他にも沢山の仕事情報を掲載しています。それこそ「涼しい」というキーワードでも検索できますが、その中から中野市を選んだのはどういった理由がありますか?

村井:「ちょうどいい田舎」というキャッチフレーズが刺さりました。

これまで名古屋以外にも結構色々な場所で生活してきているのですが、まず車を持っていないので田舎過ぎると不便なんですよね。逆に都会過ぎると便利ですけど、窮屈というかあまり安らぎがないんですよね。

この「ちょうどいい田舎」という表現は一言でとても分かり易くて、そこにちょうど良いタイミングでスカウトを頂きました。

画像9

長野県中野市は大規模店舗や総合病院があり「都会過ぎず田舎過ぎなくてちょうどいい」「東京から片道2時間台で日帰りできるアクセスの良さがちょうどいい」など、住みよい「ちょうどいい田舎」として選ばれています。

”やりたいこと”を軸に地元の方との人脈を育む

ー今日は、地域おこし協力隊を募集する側の大原 弦太さんにもご同席頂いています。ここからは大原さんも交えてお話伺っていきます。

画像9

都市計画課に所属して、空き家対策に当たっている村井さんと大原さん。写真は100円空き家について取材を受けている大原さん。

ー大原さんが、村井さんに中野市に来て欲しい!と思ったのはどうしてですか?

大原:村井さんは、チャレンジ精神がすごくて最初から提案を持ってきてくれてたりして、ガンガンやってくれる人というところでそのアグレッシブさに惹かれました。

ー大原さんから「アグレッシブ」というお話が出ましたが、どういったご提案をされたんですか?

村井:前職の経験を活かした空き家の活用案や、これは今後やっていきたいと思っているのですが自宅を改装してカフェにするアイデアですとか、特産品を活かした商品開発など、自分のやりたいと思ったことをまとめてプレゼンしました。

地域おこし協力隊は自主性が求められる仕事だと思うので、これから応募する人はどんどん自分のやりたいことをプレゼンしてみたらいいと思います!

ー確かに、それは大事かもしれないです。プレゼンされた内容は移住する前から考えていらっしゃったんですか?

村井:そうですね。移住するならこんな感じのことを程度には。ですが、今回の面接をきっかけに、やりたいことがより具体的になっていったように思います。

ー弊社の担当にも、最終面接前に「なにか事前にできることはないか」と積極的にご相談頂いたと聞きました。

村井:LIFULLの担当の方からは、面接がすべてオンラインだったので、「一度中野市に行ってみては?」というアドバイスを頂きました。ですが、緊急事態宣言がでている時期だったので本当にお伺いしていいものか、名古屋にある長野県の相談窓口に相談しに行きました。迷惑をかけることになるのであれば行かない方が良いだろうなと。相談した結果、事前に行くのはやめたのですが。

ー安易に行動するのではなく、きちんと受け入れ側のことも考えて行動されているところに感銘を受けたと担当が言っていましたよ。

村井:(笑)。

ー今、移住して地域おこし協力隊に就任して3週間くらいだと思いますが、いかがですか?

村井:毎日楽しいんです。大原さんが色々な方と繋いでくださるのが本当にありがたいです。誰も知り合いがいない状態で来ているので助かりますし、自分も期待に応えたいなと思っています。

空き家についての専門知識もまだあまりないので、そのギャップを埋めたくて自主的に勉強するようにもなりました。

それと、空き家のこと以外でも僕がやりたいプロジェクトについても「この人に会ってみたら?」とか色々繋いで下さって、それがきっかけで「一緒にプロジェクトやりましょう」なんて話にもつながったり、めちゃくちゃ充実しています。

大原:良かったです(笑)。色んなところ連れ回しちゃって大丈夫だったかななんて。

村井:大丈夫です(笑)。

大原:村井さんは、どんどん色々な人とつながっていってくれて、コミュニケーションが上手で、警戒心が強い県民性といわれる地元の方にもすぐに気に入られて「帰したくない」と言われちゃうくらいなんです。

村井:抽象的なんですけど、芯がぶれないというか、やりたいことが明確になっているので応援して頂けるのかもしれないです。自分一人ではできないってことを僕自身も分かっているので、人脈は大切にしたいと思っています。

画像9

移住者の方の空き家改修現場を取材中の村井さん。

”幸福度”という視点で決めた夫婦での移住

ー少し視点を変えて、村井さんのご家族のことを教えて下さい。

村井:実は、奥さんと一緒に中野市に移住してきました。

ーそうだったのですね。割とご家族がいる方だと、移住を検討してから実際に移住するまでに時間がかかったりすることが多いのですが、反対などは無かったのでしょうか?

村井:反対はなかったですね。元々の性格もあると思うのですがそのあたりの抵抗がないタイプなんです。

オンラインの面接で色々お話伺っていく中で、仕事のイメージや移住生活のイメージもできてきて、二人で話し合って「今、名古屋で暮らしているより幸福度は絶対に上がるよね」という話になりました。むしろ奥さんの方が移住したいぐらいで、家族の話し合いはスムーズにいきました。

ーいずれは移住したいね、みたいな話は以前からお二人でされていたのですか?

村井:そうですね。場所のこだわりっていうのがなくて、旅行先で「こういう所いいよね」というような話はしていました。

ー先ほど「幸福度」という単語が出てきましたが、村井家における「幸福度」とは?

村井:僕らの場合は「自由度が高い」とか「自然が身近にある」とかそういったところですね。

ーそういった「暮らしの価値観が合う」みたいなところはこれから先、重要になってきそうですね。

村井:そうですね。家の下でカフェをやろうなんて話もしています。

画像9

村井さんご夫妻。お二人は中野市に移住後、空き家を借りて住んでいます。

学生や地域のおばちゃんが気軽に交流出来るようなカフェを作りたい

ー「ご夫婦でカフェ」というお話もでてきましたが、今後中野市でやっていきたいことなどお伺い出来ればと思います。

村井:まずは、今こうやって少しずつ空き家に関する活動を自分で勉強しながら、大原さんに色々教えて頂きながらやっている中で、結構深刻というか誰かがなんとかしなくてはいけないことだろうなというのを体感してきているので、将来的には、空き家の相談員を受けて的確なアドバイスができるような人になりたいと思っています。

それから、学生が利用する駅が近い場所に住んでいるので、そういう子たちが学校帰りに来て気軽にお茶ができたり、地域のおばちゃんなんかも訪れて交流が生まれるようなカフェができたらという構想をしています。

ーカフェの構想も、結構具体的に動き始めていると伺いましたが?

大原さんに、LIFULLさんのイベントにも登壇していたカフェテコさん(中野市に移住してご夫婦で空き家を改装したカフェをやられています。イベントレポート下記参照)に連れて行って頂きました。

ー色々ご相談されたりとか?そういった、先輩の姿を見て影響を受けたりなんてこともあるのでしょうか?

そうですね。漆喰の壁はどう塗ったら良いかというような細かい話から、空き家を使ったカフェ作りはどうやったらいいのかというような大きな話まで色々伺っています。

ー弊社スタッフからも、移住して間もないとは思えないほど溶け込んでお話しされてたと聞いてますよ(笑)

画像9

カフェ開業に向けて準備中の村井さん。DIYでシーラーに珪藻土を塗っているところ。

移住には、きちんとコミットしていく覚悟が必要

ー最後に、これから移住して地域で何かをしたいと思っている方達メッセージをお願いします。

村井:移住の理由は「涼しいところに住みたい」とかなんでも良いと思うのですが、移住って「いやだったからやめる」っていうように簡単に撤回するものでもないし、頻繁にできることでもないと思うので、決めたらきちんとコミットしていく覚悟でやる必要があると思います。

それと、人によるとは思いますが、地域では何か一つの専門職に特化しているよりも「浅く広く何でもできる」という方の方が活躍しやすいかもしれません。

僕の移住した中野市はすごく良いところです!既に良いところなので「自分が良くします」という感じではなく、僕はそういう良さを伝える側に回りたいと思っています。

ー村井さんありがとうございました。これからのご活躍楽しみにしています。

(終わり) インタビュー時期:2021年7月


★長野県中野市への移住に興味がある方へ★
「オンライン型オーダーメイド見学ツアー」のご紹介。

ちょうどいい田舎 信州なかの オンライン型オーダーメイド見学ツアー」は、オフィス内で対応する通常の「オンライン移住相談」とは異なり、相談者の方の希望に沿って、街並みやスーパーの様子、自然環境などの風景、空き家バンク物件の内覧や、先輩移住者の暮らしぶりなど、タブレット端末を持って街に飛び出し、その場でオンラインで質問をお受けしながら臨場感たっぷりに中野市のご紹介します。

画像9

ちょうどいい田舎 信州なかの オンライン型オーダーメイド見学ツアー

LIFULL地方創生からのお知らせ

地方移住マッチングサービス「LOCAL MATCH」

【未来が描ける移住はじめませんか】
2021年5月、地方移住マッチングサービス「LOCAL MATCH」のサービスを開始しました!
LOCAL MATCH は、未来の「仕事」「暮らし」「将来設計」を事前に描ける移住プラットフォームです。
会員登録してメンバーになると自治体・企業からスカウトが受け取れます。
https://local.lifull.jp/localmatch/

移住経験記事「LOCAL MATCH STORY」を書いてくださる方募集中

他のLOCAL MATCH STORY も是非、御覧ください


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?