【LIFULL×静岡県小山町】地域おこし協力隊採用サポート 〜採用活動を通して地域の魅力を再発見〜
富士山の麓に位置し、豊かな水源と自然に恵まれたまち・静岡県小山町。
日本有数の温泉名所・箱根やアウトドアスポットとして有名な丹沢山地にも囲まれ、山間のまちは自然の恵みだけでなく、観光やアウトドアなどのアクティビティが活発です。
そんな小山町では、2023年に「スポーツ・Well-bing」の視点で地域おこし協力隊を募集・採用を行いました。地域おこし協力隊の活動内容としては、富士山麓と箱根外輪山を結ぶトレッキングコース「富士箱根トレイル」や自然の中で運動して体を癒やす「クアオルト健康ウォーキング」のコーディネーターです。
今回は、静岡県小山町の採用活動を担当された観光スポーツ交流課（当時）小林さんにお話をお聞きしました。
前回の地域おこし協力隊の着任者が途中退任となったことや、前任の担当者が突然退職となったことで、戸惑いや不安もある中で、LOCAL MATCHの採用支援サポート活用しながらの採用に至るまでのエピソードを伺いました。
突然の採用担当着任 戸惑いの中でLOCAL MATCHと出会う
ーまず、小林さんが地域おこし協力隊の採用担当に関わった経緯を教えていただけますか？
小林さん（以下、小林）：実は突然の着任だったんです。前の担当者が地域おこし協力隊の採用を進めていたのですが、募集をスタートするタイミングで退職となってしまって。引継ぎも1日で行い、戸惑いばかりでした。既にLOCAL MATCHとの契約は行っていましたが、詳細は詰めていなかったので、できるだけ早く動かなければと思っていました。
ー前任の方が既にLOCAL MATCHを選んでくださっていたのですね。
小林：そうです。以前は民間企業を通さずに採用活動を行っていました。前任の担当者がLOCAL MATCHを紹介してもらっていて、営業の後藤さんとお話を進めていく中で信頼関係が生まれていて。決め手はやはり人柄でしょうかね。最初は「どのくらいやってくれるのだろう…？」と考えていたのですが、実際に私も話してみて「ここまでやってくれるんだ！」と安心感を覚えた記憶があります。前回の着任者が途中退任してしまった経験もあるため、「とにかく適任の人を採用したい」「それなら、採用のプロにお任せしよう」と期待が高まりました。
小山町では、募集要項の作成から着任までを支援する「地域おこし協力隊採用トータルサポート」を実施
LIFULL営業担当（後藤さん）と共に、任期終了後の出口から逆算した活動内容・3年間のロードマップを作成し募集要項へ落とし込みました。
協力隊の募集に加えて、集客の一環として実施したオンラインイベント、おためし地域おこし協力隊ツアーの募集ページをそれぞれ開設し、ターゲット層へのスカウトを支援（スカウト数152名、応募者数6名）
小山町の魅力やトレイル・クアオルト等の取り組みを紹介するオンラインイベントを開催
ー実際にLOCAL MATCHを利用してみて、いかがでしたか？
小林：まず、営業の後藤さんに実際に現地を訪問してもらって、イベントや「おためし地域おこし協力隊ツアー」の企画の打ち合わせを行ったのですが、本当に事細かく考えてくれて、寄り添ってくれて動きやすかったです。自治体や地域の状況に合わせて柔軟に対応してくれました。また、自治体側だけだと前例がないと動けない場合も多いのですが、LOCAL MATCHさん側から他の自治体の例を出してくれたことで動けるようになった面もあります。こちらでは経験がほとんどなかったので、情報のサポートを行ってもらえたことも有難かったです。地域の魅力を募集ページで伝えていただけたのも良かったですね。
不安の中の「おためし地域おこし協力隊ツアー」で出会えた、本当に欲しい人材
ー今回、採用支援も活用していただけたとのことで、面接など実際の選考はどうでしたか？
小林：実は最初は不安もありました。スカウト代行と事前面談を行っていただいた後に面接を行ったのですが、「この中でどれだけの人が、小山町に定住する覚悟があるんだろう」と思っていました。しかし、実際に面接に臨んでみると、LOCAL MATCHさん側で行っていただいたスカウトや事前面談でヒアリングやすり合わせをしていただいていたり、応募者側で地域の情報を収集してくれていたんです。今振り返ると、LOCAL MATCHさん側である程度作り込んでいただけた上でパスをくれたという感じがありますね。
ー選考過程ではずっと不安な気持ちがあったということですね。
小林：正直、そうでした。「どうせすぐに辞めてしまうだろう」と周囲から言われることも多かったですし、着任できなかったら自分の責任だとハードルを上げてしまっていたんです。
ー不安もあった中、選考の一環として「おためし地域おこし協力隊ツアー」も企画・実行してくださったんですね。
小林：はい。2泊3日のツアーに同行しました。「おためし地域おこし協力隊ツアー」（以下、おためしツアー）の魅力は、場所の雰囲気や住んでいる人のことを伝えられることですね。正直なところ、「おためしツアー」の時も「この中で何人残ってくれるのだろう」「採用になっても辞退されてしまったら、また最初から採用活動をしなきゃいけないな」という不安な気持ちもありました。しかし、おためしツアーの最中に1名、「この人だな」って人が決まったんです。
ーそうなんですね！ その方は「おためしツアー」の中で内定を決めたということですか？
小林：元々、面接の段階で「いいな」とは思っていたんです。ただ、面接だとどうしても取り繕ってしまう。「おためしツアー」で候補者に実際に会い、一緒に過ごす中で、その人柄をより深く知ることができました。特に、内定を決めた方に関しては、食事の時や夜の交流会でも色々と話す機会があり、「こんな事ができるんじゃないか？」といったアイデアを出してくれたり、知識の深さに感銘し、ぜひこの人に来てもらいたいなと感じました。
ー今回は2名内定となりましたが、もう1名の方はどのようにして決まりましたか？
小林：「おためし地域おこし協力隊ツアー」ではなく、オンライン面接のみで決定しました。リモートにあまり慣れていないため、オンラインのみの面接で大丈夫か心配していたのですが、もう1人の方は充分な経験をお持ちの方で、本格的にトレイルができる人に入ってほしかったので、内定を決めました。
ートレイルの経験がある方ということですか。
小林：はい。トレイルに関しては、ちょっとやそっとの知識では難しい内容だったし、できれば本当のプロが一人欲しいと思っていたんですよ。この方は実際に着任後、山道整備に同行したところ、30分〜1時間ほど作業しただけで、現地の方に「この方たちはプロだね」「即戦力だよ」と言っていただけたほどでした。ほしいとおもっていた人材に出会えたことが本当に良かったです。
着任後のサポートも活用 地域おこし協力隊の着任を通して地域の魅力に気付けた
ー今回、採用トータル支援を活用していただきましたが、全体的に良かった点はありますか？
小林：まずは、求めている人材と出会えたことです。募集から採用までのサポートが抜群に良く、時間がない中でここまでの成果を出せて、個人的には120点だと思っています。あとは、小山町の魅力に気付けたことですね。今まで「こんな田舎に誰が来たいんだろう」と小山町への期待値を自分で下げてしまっていたこともあります。周囲に移住に関わっている人もいなかったので、小山町が素敵だと気づくきっかけがなかなかなかったんです。ですが、LOCAL MATCHさん側で小山町の魅力を掘り下げて募集ページに記載してくださったり、発信してくれたり、それを見た応募者の方の話を聞けたりして、自身が持っていたネガティブなイメージをどんどん払拭していけました。
ー地域の魅力を再発見できたのですね。そのお手伝いができて良かったです！ 最後に、これからの予定やビジョンを教えていただけますか？
小林：現在は、LOCAL MATCHの着任後サポートを実施しています。前回、途中退任となってしまった原因の1つに、着任後のフォロー不足があったのかなと思います。やはり、着任後のサポートは重要ですね。住まいや子育てのことなどを相談できる場所があれば解決したのかなと思いますし。移住後定住し、やり続けてもらうには、色んな人が関わることが大事だと感じています。
ー内定後・着任後もしっかりとフォローを行うことが重要ということですね。これからも、地域おこし協力隊の採用を予定しているということで、こちらとしてもお力になれることがあれば嬉しいです。今回は、貴重なお話を聞かせてくださり、ありがとうございました！
(終わり) インタビュー時期：2023年12月
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LIFULL 地方創生では、持続可能な地域社会の実現を目指し、空き家課題・移住促進・人材育成・子育て世代の就労支援などに取り組んでおります。
▼ 移住プラットフォームLOCAL MATCH
LOCAL MATCHは、移住希望者への募集情報を詳細に公開し、
イベント・体験ステイ・ワーケーション・相談サポートを充実させることで、「移住したい」と「いい人材がほしい」を最適に、高い精度で結びます 。移住後の人材育成にも力を入れ、いかに地域に貢献できるかという視点で
モチベーションやスキルを高め、満足度の高いマッチングを実現します。
現在、地域おこし協力隊の採用にも注力し、採用全般のサポートも行っております。
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