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和歌山県古座川町に移住した宮田好子さんのLOCAL MATCH STORY 〜自然・人・表現をキーワードに移住生活を開始〜

私の自己紹介

東京下町生まれ、新潟を経由して
和歌山にたどり着いた宮田好子(みやたよしこ)です。埼玉の教育系大学に通い、新卒で3年間科学館に勤めました。イベントを企画・運営しながら環境教育の世界に。勤めている内に幼児期の子どもの成長に興味がわき、思い切って退職。その後は新潟県妙高市にある「国際自然環境アウトドア専門学校」に入学し、野外教育の世界へ。
3年間野外での幼児教育を学び、2018年9月和歌山県和歌山市に引越し。森のようちえん(自然の中で行う幼児教育のひとつ)でボランティアで保育士をしつつ、図書館で働く日々を過ごしてきました。
しかし2020年6月に“もっと自分の人生を豊かにしたい!”と思い立ち、さらなる移住を決意。2021年1月より和歌山県東牟婁郡古座川町の平屋の古民家を借りて、ローカルに活動していこうという「今」です。現在は、近所にあるガーデン手伝い×テレワークでの働き方を実現するために動いているところ。

私が移住した地域はこんなところ

熊野古道や那智の滝が有名な紀南地域にある古座川町。海沿い本州最南端「串本町」と熊野那智大社がある「那智勝浦町」の間にある山と川に囲まれた自然豊かな場所です。古座川町という名前の通り町全体に川が流れ、平野部分にいくつかの集落があります。

2.集落風景

写真:川の流れに沿う家々。運転してカーブを曲がった先に広がる景色に心がホッとする。地元の集落ごとの呼び名は読み方も難しく、ただ今勉強中。

特産はゆずとはちみつ。清流で育った鮎も絶品。高さ100m幅500mの一枚岩(国指定天然記念物)、岩に無数の穴が開いた滝の拝(県指定天然記念物)があります。

3.一枚岩

写真:目の前にそびえ立つ迫力。ここで、趣味のウクレレをぽろんぽろん鳴らすのがお気に入り。道の駅で買ったフレンチトーストとコーヒーもあれば、驚くほどあっという間に時間が過ぎていきます。

4.滝の拝

写真:川の中の岩に穴が開いてて…と、いつもうまく説明できないスポット。深さもあり、水量も日によって変わる。地元の方や上級者の鮎釣り場らしいです。

山や森から流れてきた水が川に、そして雄大な海につながっていくことを身体いっぱいに感じられる町です。

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なぜ移住しようと考えたの

なぜでしょうね(笑)。元々じっとしていられない性格ですが、昨年春の緊急事態宣言下で家にこもっている期間に“食とか暮らし全般をもっと自分の手で作ってみたいな”と思ったんです。そうしたら自ずと、暮らすところは自然豊かな場所だなと。
その時にオンライン相談にのってもらった高柳沙月さん(株式会社Lacoma運営:通称さっちゃん)の存在も大きかったです。

5.高柳さん

写真:古座川町でゲストハウスLacomaを運営するさっちゃん。彼女自身も大阪からの移住経験者。朗らかに笑い、時に泣いて、ありのままでいてくれる友人のひとりです。
Lacomaホームページ:https://lacoma.co.jp/

全く知らない場所で知らない人たちの中に飛び込むのって意外と難しい。彼女と出会って、現地に知り合いが1人ずつ増えていって。住む家や暮らしがイメージでき始めました。それから決断するのは早かったです。

移住するまでこんなことありました

動きたがりなのに人見知りで場に慣れるまでに時間がかかるってことが、年を重ねて得た自分に対する大きな気づき。いきなり「明日から移住します!」は不安だったので、さっちゃんが運営するSUSAMI LIFE HAUSE(すさみハウス)に何度か通い、住む家を探したり地域で好きな場所を増やしたりしました。

6 すさみハウス

写真:昨年オープンした中長期滞在者向け、すさみハウス。思わず、「ただいま。」と言いたくなる温かい場所。過ごす人の分だけ、いろいろな物語が生まれる場所でもあります。
すさみハウスfacebook:https://www.facebook.com/susamilifehaus/

自分の心と身体のストレスを少なくするために、行ったり来たり。2~3カ月移住練習の期間がありました。

移住後のライフスタイル

まずは何より、衣食住を整える。和歌山市内ではシェアハウスに住んでいたので家電をそろえるところからでした。やっと冷蔵庫が家に来た日はウキウキし過ぎて、触りまくり。スーパーはどこにあって、生活必需品はどこで手に入るのか。ゴミはどうやって出すのか。少しずつ少しずつ。
暮らしのリズムができ始めたらオンラインで講座を受けたり、リモートで請け負える仕事をしているところ。最初から頑張り過ぎてエネルギー不足になるより、1番大切にしたいことを整えてから動き出す方が自分らしくいられる気がして…。今もゆったりしたスケジュールを組み、動いています。

移住してわかった地方暮らしの魅力

時間経過によって、答えは変わってきますね。移住したてホヤホヤな今は毎日が目新しいことばかり。霜がおりて冷たい朝に外でボーっと歯を磨く、15時過ぎには寒くなるから近所の温泉に行こうと計画する。今は五感いっぱい、古座川町での暮らしを体感して身体に染み込ませていっています。
あと、とにかく水がいい。生活用水はすべて山からの水。住み始めて2週間が経ちましたが、腸内環境も最高です!

移住先での住まいについて

私の場合、海側に住むか山側に住むかから話が始まりました。ターゲットはあまり手を加えずに住める家。行政や地元の不動産屋さんに相談し、空き家を何件か見学しました。地元の人の紹介もおすすめです。
ご縁あって、木造平屋の古民家一軒家(5部屋+キッチン2か所+テラス)を借りられることに。家賃は月2万円、敷地内に栗・レモン・お茶・ゆずの木付きの贅沢物件です。

7.自宅

写真:テラスにピザ窯を作って、干し野菜をして、ハンモックを出して。暮らしも遊びも楽しみます。

移住先でのお金事情について

収入はガーデンアルバイトとテレワークを組み合わせて、1年以内に10~15万円を目指したいところ。家賃・ガス・電気・水道・給湯のための灯油・ガソリン・携帯やインターネット・食費など、生活にかかるお金を考えたら単身世帯なので十分暮らしていけると思います。
以前に比べて月極の駐車場代は無くなり、家賃も半分以下。その代わり、ガソリン代や灯油代がかかりますが全体でみれば出費はガクッと少なくなりました。

移住先での暮らしで困ったこと

ビンの蓋が開けられないこと。灯油タンクの蓋とかも地味に困りますね。今はまだ冬なので虫がほとんどいないですが夏になったらどうか?は、これからのお楽しみ。
困ったことより少し寂しいことは、地域のお祭りがほとんどないこと。何人か知り合いはいますが、地元の人と顔を会わせる機会が少ないのはちょっぴり残念です。

事業を始めようと思ったわけ

事業は始めていません。ローカルな場を選択して生きていく働き方を模索していきたいと思っています。

事業を始めるまでにやったこと

なぜ移住したいのか、移住した後どんな働き方をして生活していきたいかを具体的にイメージしました。私の場合、自然(野菜、土に触れる)・人(地域、帰ってきたい場所)・表現(言葉、テレワーク的働き方)がキーワード。それらが気持ちよくまわり始めることをひたすら妄想しました(笑)。その後は“考えたら口に出す”を意識していますね。

8.テレワーク養成講座

写真:和歌山県委託事業の自営型テレワーカー養成研修での様子。働き方の選択肢がグッと広がりました。

地方で起業して分かった面白さ、やりがい

地方で生きていくとなると、働き方の選択肢として地域起こし協力隊になる・起業する方がイメージしやすいですよね。でもそれは私にとって、すごくハードルが高いような気がして…。
キレイごとのように聞こえるかもしれませんが、ただただ“ここで暮らしていきたい”。その上で必要な環境をどうしたら整えられるだろうと考えています。

9.集合写真

写真:ガーデンを運営する松下礼さん(通称あやさん)と古座川町に来るきっかけをくれたさっちゃんと。何とも言えない、素朴さ溢れるトリオができあがりました。

もちろん地域起こし協力隊や起業している方はいるので、そういう方たちと横のつながりをもてるのも刺激になります。

移住検討している方へメッセージ

移住したい理由は本当に、人それぞれ。移住する前に不安に思うこと、逆にワクワクし楽しみにしていることはありますか?
たくさんイメージしながら、移住先を探して…。あとは少しの勇気をもって、飛び込んでみてください。環境が変わって急に寂しくなったり、毎日の暮らしに幸せを感じたり、いろいろなことがあるかもしれませんが、心地よくいられる場所や環境を自分なりにつくっていくのは生きていく醍醐味かもしれません。みなさんの移住ライフがいつか聞けることを願っています。

(終わり) 執筆時期:2021年1月

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