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【LIFULL×岡山県西粟倉村】多様な人材が集まるLOCAL MATCHで即戦力の人材獲得に成功 !

「百年の森林構想」を掲げ、地域資源を活かした持続可能なまちづくりに力を入れている岡山県西粟倉村。ローカルベンチャーの聖地とも言われ、志を持った移住者が多く集まる土地としても知られています。

今回は、LOCAL MATCHを活用した人材採用について、西粟倉村役場・地方創生推進室の川上えりかさんにお話を伺いました。

“なんとなく移住”でも“絶対移住”でもない…その中間層が集まるLOCAL MATCHを活用

村の面積の約93%を森林が占める西粟倉村。
林業を軸とした地域再生事業が全国から注目を集めている

—まずはLOCAL MATCHを利用したきっかけを教えてください。

川上えりかさん(以下、川上):現在、私自身も所属する地方創生推進室に欠員が出たことと、村として新規事業を立ち上げることから、去年の秋頃から人員の募集を検討していました。採用を始めた当初は別の求人プラットフォームを利用していたのですが、公開直後に数件応募があった後、なかなか応募が集まらない状況で……。ほかの手段はないものかと探っていたときにLOCAL MATCHの存在を知りました。もしかしたら今まで届かなかった層にもリーチできるかもという期待を込めて、利用してみることにしたんです。

—期待を込めて利用していただけたとのこと、非常にうれしいです! ちなみにLOCAL MATCHにはどんな印象をお持ちだったのでしょうか?

川上:今まで利用していたプラットフォームは、地方や地方創生に強い関心があり、「絶対に地方で転職・起業したい」というユーザーが多いサービスでした。一方で、なんとなく地方移住に興味があるという層が利用する移住プラットフォームもある中で、LOCAL MATCHさんは、その中間層のユーザーが集まる印象でした。つまり、地方移住に興味があり、なおかつ、やりたいことがある程度、固まっているという層ですね。部署の考えとしては、なんとなく移住という層ではなく、もう一歩踏み込んで考えている方々とつながりたかったので、ちょうどよいポジショニングのサービスとして使わせていただきました。

—別の移住プラットフォームではなかなか応募が集まらなかったということですが、今回LOCAL MATCHを利用してみて、手応えなどはいかがでしたか?

川上:一気に応募がくるというわけではなかったのですが、20代から50代まで、色々なキャリアをお持ちの方に見ていただけた印象です。これまで利用していたプラットフォームは20代からの応募が中心だったので、あらためてユーザー層の違いを実感しました。その中でも、2022年7月に西粟倉村の地域おこし協力隊に着任いただいた寺尾武蔵さんのように、専門的な分野でキャリアを積まれた方から応募いただけたことは大きな収穫でしたね。

—インタフェースの面など、使い心地はいかがでしたか?

川上:特にチャット機能は便利でした。寺尾さんの場合は、当初こちらで出していた求人とは別の形での採用となりました。経歴やスキルを拝見して、別の事業部で活躍できるんじゃないかという話になり、そのあたりをチャット機能でご本人と手軽にやりとりができたのは効率的でしたね。

—チャット機能で直接やりとりすることで、その方の人柄なども見えやすくなるかもしれませんね。

川上:そうですね。やりとりを通して、積極性なども伝わってきました。あとは、応募管理の点で、チャット機能はこまめにメッセージのチェックができるので、やりとりの漏れなども防げました。そのほかにも寺尾さんのケースのように、別の事業部や課に人材を振ることがあったのですが、新しい担当者と応募者をチャットでつなげることができ、その後のやりとりもかなりスムーズだったようです。

即戦力人材の採用に見事成功。部署を超えた情報共有で多様な人材を活かす

2022年7月より西粟倉村の地域おこし協力隊に着任した寺尾武蔵さん

—寺尾さんの採用に関しては、実際の求人とは別枠で採用されたとのことですが、採用の背景を教えてください。

川上:西粟倉村は今年度、環境省が公募する「脱炭素先行地域」に選定されました。これまでも再生可能エネルギーの設備導入は積極的に行なっていたのですが、今後はさらに増やしていく方向で検討しています。その中で、エネルギー部門の担当者は実質一人しかおらず、現状はその担当者一人で全てを管理し、現場に指示を出すほか、役場での事務作業や視察の対応などにも追われていました。しかも、その方ももうすぐ定年を迎えるそうで……。さらに今後は地域に新電力会社を立ち上げる話も進んでいるため、せめてもう一人くらいは現場を見られる人が必要だねということで、人材を求めていた背景があります。寺尾さんは長年電力会社に勤務されていて、なおかつ将来的には起業を希望されています。西粟倉村としては、役場職員ではなく、柔軟な立場での自由な働き方を受け入れていることから、その点もマッチして採用が決まったというところでしょうか。

—先日寺尾さんにはインタビューさせていただいたのですが、20年以上も電力会社で経験を積まれていて、専門スキルも持たれています。採用側としては、まさに求める条件を兼ね備えた人材だったのではないでしょうか?

川上:はい、まさにその通りですね。ただ寺尾さんとしては、これまでのご経験から「もう電力関係はいいです」と乗り気ではなかったようです。そのため、こちら側も直接お話する機会をもうけたり、実際に村にも来てもらったりして、最終的には内定を承諾いただけて非常に安心しました。

<参考>寺尾武蔵さんインタビュー記事

—2022年7月に地域おこし着任してまだ2ヶ月弱ですが、寺尾さんの現場での活躍はいかがですか?

川上:積極的に現場に足を運ばれていて、いつも服を真っ黒にして帰ってこられています(笑)。きさくな方なので現場にもすぐになじんでいらっしゃって、担当者ともうまくチームワークを発揮されています。複雑な発電関係の業務もあるのですが、担当者の負担はかなり減っているようです。

40代からの移住も積極的に応援! 地域の基盤づくりを担うキャリア人材を募集中

村産のスギやヒノキで建てられた村役場庁舎

—地方創生推進室の人材採用はLOCAL MATCHで引き続き募集されていらっしゃいますが、進捗状況などはいかがですか?

川上:よさそうな方が一名いらっしゃったのですが、やりとりする中で、別の課の正規職員の方がいいんじゃないかということで、その課での選考を進めている状況です。踏み込んで話が進む方もいらっしゃるのですが、まだまだ継続して求人を出している状況ですね。ただ、村内の教育施設で求人を出したいという話も出ているので、今後はそちらの求人を作成する予定です。

<参考>西粟倉村の人材募集ページ

—西粟倉村全体として人材を求めている状況なのですね。行政として積極的にチャレンジしていく姿勢が伺えます。

川上:新しいことへの取り組みといった観点もありますが、やはり小さな村なので地域の基盤づくりに力を貸していただける方を求めています。例えば、建設関係のコンサル会社や官公庁で長年働いていたキャリアのある方に地域おこし協力隊や臨時職員として関わっていただけたら、村内の建設部門の仕事も大幅に進みます。ほかにも保育園や幼稚園などの施設では職員がさまざまな業務を兼務している状況なので、専門スキルがある方に入っていただけたら現場がかなり回りますよね。こういった村の状況もあり、寺尾さんのようにキャリアのある方を積極的に採用する動きが高まっています。

—なるほど。現状、西粟倉村としてはこれまでのキャリアと専門知識を活かして、地域の基盤づくりを担ってくれる人材が欲しいということですか?

川上:そうですね。もちろんキャリアのある世代が必要な場面と若い感性が求められる場面があると思います。西粟倉村としてはどちらの人材も求めていますが、スキルと経験を活かしつつ、新しくチャレンジしたいという方にも適した現場ではないかと感じています。

—ちなみにLOCAL MATCHで掲載している現在地方創生推進室の求人は、「行政情報の見える化の企画・立案」と「脱炭素先行地域モデル事業の実施計画作成・コーディネート」の2つのポジジョンを募集されていますよね 。この辺りもある程度キャリアが求められるのでしょうか? 実際に来てほしい人材についても教えてください。

川上:どちらの業務も、基本的には村内にある民間企業と連携し、専門知識のある外部プレイヤーの方々とプロジェクトチームを発足しています。そのため今回は、チームをとりまとめる事務的なサポート役を募集しています。専門知識の有無よりも、調整能力があったり、もちろん脱炭素関連の専門用語などは飛び交いますので、新しいことを知ったり学んだりすることが好きな方ならご活躍いただけると思います。なので、専門スキルやその分野での経験が絶対必要という感じではないですね。

—ある意味、さまざまな方と関わりながらお仕事をすることになるかと思うのですが、その点、外から新しい場所に入っていくわけですから、仕事のしやすさなど西粟倉村の就労環境についても教えてください。

川上:地域としては近隣も含めて、若い世代が多く、特に女性が多く移住されてきています。私自身も昨年から西粟倉村の地域おこし協力隊として西粟倉村役場で働いていますが、移住者も多く、そのあたりは皆さん意識せず、フランクに接してくださいます。変に気を使わず、仕事もしやすい環境だと思います。

西粟倉村の暮らしをイメージできる発信に課題。今後は安心して移住できる「場所」づくりに注力

かけがえのない豊かな自然を守るため、森林を適切に管理・有効活用しながら
持続可能なまちづくりに取り組んでいる

—今後LOCAL MATCHに期待することや、あらたな活用方法について要望などありましたらぜひ教えてください。

川上:現状、西粟倉村は「暮らし」についての情報発信がうまくできておらず、移住希望者などから直接電話でお問合せをいただくケースもあります。そのため暮らしに関するQ&Aを作成し始めていて、発信方法について検討しているところです。やはり掲載した求人に対して興味を持って働きかけてもらうためにも、「働く」「仕事」のキーワードだけではなく、「暮らし」について知ってもらうことが重要なのだと実感しています。その点、LOCAL MATCHを利用することで、西粟倉村の魅力や暮らしの情報を整理できたことは非常によい機会になりました。そのほか、西粟倉村が取り組む移住者向けの空き家活用やコンテナハウスの建設といった住まいの情報についても、LOCAL MATCHを活用してうまく発信ができたらと考えています。

—LOCAL MATCHは暮らしの不安を解消した上で、移住してもらうことを何より大切に考えています。そのため、求人掲載とは別に地域の魅力を伝えるための情報発信もサポートしています。さらに空き家活用の人材育成にも取り組んでいますので、ぜひそのあたりもご活用いただけたらと思います! 川上さん、本日はありがとうございました。

(終わり) インタビュー時期:2022年8月

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事前の関係づくりから始められる移住プラットフォーム

LOCAL MATCHは、移住希望者への募集情報を詳細に公開し、
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モチベーションやスキルを高め、満足度の高いマッチングを実現します。

現在、地域おこし協力隊の採用にも注力し、採用全般のサポートも行っております。

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