見出し画像

ファクターXといのちの天秤

先日の中島聡さんのTwitterにて、面白い話がありました、それはメルマガで深堀りされていたので少し引用させていただいて、取り上げます。

コロナ感染が始まった当初、ヨーロッパやアメリカはあっという間に感染が広がり、ロックダウンが行われました。日本では、感染者こそいるものの水際対策だけでなんとかなっている状況が続きます。アジアに目を向けると、それは似たような状況で、ヨーロッパやアメリカほど感染が広がる速度は早くありませんでした。

研究者たちは、これにはなにか理由があると考え、まだ解明されていないその理由をファクターXと呼んだようです。
結果的に、日本人にはコロナウイルスに対する免疫を持っていたということが、日本の優れた研究者たちにより判明します。これがファクターXの正体でした。
よく世間では、ファクターXの正体が「日常からマスクをするファッション」や、「手洗いうがいの習慣」、「挨拶にハグやキスをしない」など、文化的なものだと思われていましたし、実際私もそう感じていました。
それらも感染を抑える効果は十分あったと思いますが、根本にはこのような免疫があったということです。

しかし、状況は変わります。現在の感染で主流となっているのが変異種と呼ばれる存在です。「インド株」や「カリフォルニア株」のような変異種は、この日本人の持つコロナの免疫が逆に「融合活性を高め、感染力を増強させる」ということが確認されています。
つまり、従来のコロナウイルスには強かった日本人ですが、変異種には弱いのです。「変異種は少し感染力が強いらしいよ」という感覚は落とし穴になります。

また、度重なる緊急事態宣言と、コロナ環境が長期化したことにより、感染を予防するための国民の自粛力が低下しています。
この結果が招く未来は、日本のロックダウンと感染者・死亡者の歯止めがかからない未来ではないでしょうか?
また、インド株はショッピングモールですれ違っただけでも感染したような報告まであります。

あなたの行動といのちを考える

日本のメディアでは、このファクターXの正体と変異種との関係を報道していません。この記事を読んだ方もあまり知らない情報であると思います。
現在、日本ではワクチン接種が進んでいますが、このワクチンは変異種含めたコロナウイルスの感染予防に高い効果があることが確認されています。
しかし、ワクチン接種による副反応が怖いや予約が面倒、時間がないなどで接種することを疎かにしている人達がいます。
そこには、変異種とファクターXの落とし穴や、コロナの悲惨さとワクチンの副反応を同系列で考えている思考を感じます。
それは、副反応などの症状だけを切り取り、報道するメディアに問題があると思いますが、メディアや聞き伝えた情報を鵜呑みにして、自分で考えたり調べたりすることを諦めた自分自身にも問題があると考えます。

では、天秤にかけてみてください。

コロナは家庭内ですぐ感染します。もしあなたが感染し、それが起因して家族内に感染。そして、あなたも酷い症状にうなされますが、自分は回復したと思ったら他の家族はみな亡くなっている未来。

ワクチンを打てない子供達に代わり、親がワクチンを打ち、数日程度を副作用で辛い思いをするが感染を逃れる未来。

これだけ考えればワクチンを打つべきかどうか明白でしょう。ただ、それでも打てない理由もあると思います。その場合はワクチン接種率が相当高くなるまでは外出することを控えるべきです。ワクチン接種が進むことにより、感染させる人間がマイノリティになれば、当然ワクチンを打たなくても感染リスクは下がるでしょう。
ワクチンを打てないのであれば、しばらくは本当に家から出ないくらいの気持ちが必要かと思います。

また、妊婦や産後ママは育児などもあり調べる時間や気力もないでしょう。何が正しい情報なのかはデータでみるしかありません。ワクチンを打ったことで亡くなるような致命的な副反応もあるでしょうし、子供に対する影響も心配でしょう。ただ、それらはコロナに感染することによる影響や亡くなる確率とは比べるにあたいしないほど、少数です。
1%と0.00001%を同じだと思ってはいけませんよ。
気になる方は、ここに産婦人科学会や成育医療研究センターの情報を貼っておきますので見て下さい。
ワクチン副反応ばかり「もしも」で考えていませんか?コロナ感染の「もしも」は、はるかに身近なですよ。

コロナの無惨さ

私はおじをガンで亡くしました。ただ、父がガンはまだいい病気だなと言っていたことがとても印象に残っています。それは、余命宣告がされ、死ぬまでに何かを成せるという点です。余命宣告されてから、周囲の人はとてもきついと思いますが、本人はできるだけやり残すことがないよう生きることができます。特に、子供がいる場合は残された時間で出来ることを必死に考えるでしょう。そう言う意味で、たしかに「まだいい」ものだなと思いました。
私自身も、交通事故で急に亡くなったおじいちゃんより、ガンで亡くなったおじの方が、後悔の少ないサヨナラができたと思います。

しかし、コロナは最悪です。急に感染したと思えば、急に死ぬ可能性も非常に高い。ガンのように余命宣告はないですし、生活習慣病のように健康に気を使えば防げるものでもありません。ムスカ大佐ですら3分間は待ってくれましたよ、ですがコロナはひとときも待ってはくれません。
それは、コロナで亡くなる方も、残される方も、とても耐えられるものではないと思います。

この記事を最後まで見て頂けたことに感謝します。皆さんも今後の行動について考えてみてください。ワクチン接種が完了すれば、経済活動に取り組むことも個人や社会的には大事ですが、まずは自分や周りの人のいのちを守ることが先決だと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?