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男性性・女性性にまつわる4つのエネルギーとは?〜ファニー・ノーリン氏の探究・紹介②〜


はじめに

昨日書いたこちらの記事の続きです。

今回は、ファニー・ノーリン氏のHPにあるこちらのコラムから男性性・女性性の4つのエネルギーに関するモデル(フレームワーク)がとても興味深かったので、記事にしていきます。


男性性と女性性にまつわる4つのエネルギー

記事の中でファニーは、このように書いています。

男性性と女性性は単に互いに極性を持つのではなく、男性性と女性性の両方の内側に強い極性があることに気づきました。

この箇所を見ると思い起こされるのは陰陽太極図です。

ファニーは男性性と女性性をそれぞれ2つに分けて、合計4つのエネルギーのモデルとして紹介しています。

なお、このモデルは彼女はロヴィーサ・アルセンというフェミニン・リーダーシップの指導者から教えを学ぶとともに、何時間も探究したり、自身がさまざまなリーダーシップやビジネスの文脈で男性性と女性性を実践し体験したり、その他の関連するさまざまな分野への実践探究を積み重ねていく中で見出されていった全体像だそうです。

その探究心への尊敬の念が湧いていますし、このようにオープンに共有してくれていることが有難いですね。


Masculine(男性性)の持つ2つの側面

順番に特徴を紹介します。

まず1つ目は、ファニーが私たちが最も親しみやすい極と言っているCreative Masculine(創造する男性性)と呼ばれるもの。

象徴するキーワード

行動、変化を起こす
情熱的、意欲的、物事を成し遂げるエネルギー

2つ目はこの極の反対に位置するHolding masculine(保持する男性性)と呼ばれるものです。

象徴するキーワード

大きな木や山のようなもの
どんな荒々しい天気でも安定し、支えてくれる
存在する、地に足をつけ空間を保持する
耳を傾け明確にし方向性をつくり出す


Feminine(女性性)の本質とは?

続いて、 Feminineの持つ2つの側面について紹介します。こちらについて説明する前に、ファニーは Feminineの本質とは?と題してこんなことを書いていました。

フェミニン・リーダーシップは、頭で理解することはできず、体を通して体験する必要があります。また、フェミニン・リーダーシップは、何かするものではなく、あるべき姿である。この2つの特徴から、女性性を知的な概念やモデルで完全に理解することは不可能です。

しかし、ビジネスの世界で女性らしさ、男性らしさがいかに欠落しているかを説明するための地図や知的な概念を持つことには意味があるのです。

今、私が女性性を知的に「理解」するためのモデルを紹介すると、あなたの一部が、身体で感じる経験や、女性性のもっと繊細で説明のつかない非言語的な次元よりも、このモデルを肯定してしまうという危険性がある

ですから、このリスクを意識して、女性性を男性的な説明の枠にはめ込んで従属させ続けることがないように、私はあなたに呼びかけます。

無形で非言語的で神秘的な女性性という、あなたの内なる体現された真実を守るために、このモデルを受け入れてください。そして、すべての創造の根源にある野性的で力強い女性的な生命力を、スクリーンの上の模型に平板化することの不条理を、遊び心を持って意識してみてください。

引用が長くなりましたが、この観点なしにモデルとして紹介することは、筆者の意図に反すると思いましたので紹介しました。


Feminine(女性性)の持つ2つの側面

ファニーはFeminine(女性性)の表層的、一面的な表現として需要的、傷つきやすい、思いやりがあることを挙げています。

Masculine同様、Feminineにも2つの側面があります。

その1つが、Creative Feminine(創造する女性性)と呼ばれるもの。

そもそも女性性とは、商品開発のレベル、子どもの誕生のレベルといったレベルを問わず、生命を育む創造的なプロセスにおいて、創造性の究極の源であり、始まりとのことだそうです。

この始まり、創造的なエネルギーのチャンネルとして機能するもののことを、Creative Feminine(創造する女性性)と呼んでいるそうです。

補足

・まだ知らないことを知ることができる
・この次元なしに本当に新しいものを生み出すことはできない


一方で、創造的なサイクルには終わりもあり、サイクルを終了させ、次のサイクルを開始させるものがHolding Feminine(保持する女性性)と呼ばれるものだそうです。

補足

・プロセスの終わりが近づいていることを知る役割
・ビジョンが完成したとき、プロジェクトがその全容をつくりあげたとき、そして創造的なサイクルを再び始めるときを見分ける
・チームをつなぎとめ、プロジェクトのライフサイクルを導き守る

またこの2つの側面は極ではなく循環的であり、以下のような関係性にあるようです。

「創造するフェミニン」は、「保持するフェミニン」が私たちを虚空に戻すように導かなければ、命を吹き込むことはできません。

「保持するフェミニン」の力は、「創造するフェミニン」から供給される生命力から来ています。

「私たちを虚空に戻すように導かなければ、、」という箇所が字面だけではどういう意味なのか掴みにくいですが、推測するに断捨離をしたり、何かをやめたりすることでスペースが空くと、エネルギーが取り戻される感覚が湧く、といったことを指しているのではないかと思います。

一方で、上記の文の後者についてはまだよく分からないですね。

いずれにしても、女性性については言葉で説明するのが難しいため、体験する必要があることを何度も強調されています。

こちらについては、思考優位になっていた自分からシフトした経験を振り返ると、まさに、だなと感じます。

4つのエネルギーを紹介した図

著者の図を私がそのまま再現したもの
(一部 背景色が違う箇所があります)

これまで紹介してきた4つを図にしたものがこちらです。

Feminineは極ではないと言いつつ、極で表現してるやんけ!というつっこみが湧いたのは内緒です(笑)

この4つは互いに連動しているのですが、どのように連動しているかについては別途書きたいと思います。

ファニーはこちらを発見して以来、あらゆる分野の実践やフレームワークの中でこの4つのエネルギーを見つけることができるようになったそうです。

また、緊張は、私たちが1つか2つの次元からしかものを見ず、調達せず、他の次元を間違ったものにしているときに生じるそうです。

さいごに

記事の内容はまだまだあるのですが、長くなってしまうので、今回はここまでにしたいと思います。

今回の内容だけでは「抽象的でどう活かせばいいか分からない」と思われるかと思いますが、私の経験からするとこの分類だけでも、ソースプリンシプルに初めて出会った時と同様、自身が経験しているけれども、まだ言語化が至っていないことをうまく表現してくれていると感じさせてくれるものでした。

記事では具体的な内容も紹介していたので、そちらも紹介することを通じてこのモデルへの理解を深めていきたいと思います。


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