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「季節だけではなく特定の物事にはサイクルがある」と腑に落ち、活用している2つのモデルとは?

はじめに

2022年の春から秋にかけて、友人たちと書籍「Regenerative Leadership」について読んでいました。

書籍のChapter4には"A New Regenerative Model Based on The Logic of Life(生命の論理に基づく新しい再生モデル)"という内容が書かれていたのですが、今回は、チャプターのタイトルに出ているLogic of Life(生命の論理)関して、 7つの原則として紹介されているもののうち、「(5)周期的&リズミカル」について、そういうものがあると実感した経験について紹介したいと思います。

(5)の「周期的 &リズミカル」を実感したタイミングとは?

ここでいう「周期的&リズミカル」というのは、言い換えれば「展開→成長→手放し→内省→更新→展開」といった四季のような周期的なリズムのことを指しています。

私が「季節だけではなく特定の物事にはサイクルがある」ということを知識として初めて知ったのは20代半ば頃にマーケターの神田昌典さんの書籍に触れた時だったように思います。

神田さんと西洋占星術士の方がコラボレーションすることで生まれた「春夏秋冬理論」と呼ばれるものでした。当時は面白がって今の季節は何だろう?と調べていましたが、活かすに至りませんでした。他にも、算命学・四柱推命に触れたこともありました。実際にみてもらったこともありますが「ふーん」という感じで終わり、その後も特に興味を抱くことなく今に至っています。

一方でサイクルとして実感し活用しているものがあるとすれば、現時点では2つあります。

1つ目は、コーチの平本あきさんという方が提唱されている「人生の3つの時期」というモデルです。詳しくは過去に記事化したのでそちらを読んでいただきたいですが、すごく簡単にいうと私たちは人生の中で「歩く時期」「走る時期」「止まる時期」というサイクルを繰り返しており、それぞれの時期において適切な行動が変わるというものです。

上記の記事を書いたのは2020年の4月ですが、まさにその時期は止まる時期であり、その時期に適切だと言われる「考えるよりも感じる」を実践していました。その後、サイクル通りに進んでいきましたし、今ではこのサイクルの通りに生きることが自然だと感じています。

また、上記のモデルと合わせて活用しているのが、この書籍でも何回も引用されている「U理論」です。

U理論とは?

過去の延長線上ではない変容やイノベーションを個人、ペア(1対1の関係)、チーム、組織、コミュニティ、社会のレベルで起こすための原理と実践の手法を明示した理論
こちらのサイトより引用

「人生の3つの時期」の1つである「止まる時期」に適切な行動は、しっかり立ち止まること・考えるより感じる・自身を掘り下げるといったことがあるのですが、この時期にU理論のアプローチを活用することでまさに過去の延長線上にない変容・進化を人生に起こすことができてきました。

最後に個人レベルではなく組織に関するモデルを紹介します。活用しているわけではないですが、当てはまっていると実感したものです。それは、有名な書籍「ビジョナリーカンパニー」シリーズの3冊目である、『ビジョナリー・カンパニー3 衰退の五段階』です。

5段階とは?
第1段階:成功から生まれる傲慢
第2段階:規律なき拡大路線
第3段階:リスクと問題の否認
第4段階:一髪逆転策の追及
第5段階:屈服と凡庸な企業への転落か消滅

書籍の目次より引用

とある組織にいた時に途中から明らかな衰退を感じたことがありました。その時にたまたま見つけて当てはめてみたところ、あまりに同じ段階を辿っていたので驚きました。

市場がグングン伸びているフェーズだったからだと思いますが「1から5にいく寸前くらいまで」に1年しないうちに到達したのは、渦中は大変でしたがとてもいい経験でした。

さいごに

最後に、私がこの書籍が気になったきっかけとなった日本語訳で視聴できる動画や日本語の記事を紹介します。

気になった方は原著に直接あたったり、以下の参考動画&記事をご覧ください。今の時代に重要だと感じるリーダーシップ、ぜひ一緒に学んでいきましょう。

(1)著者との対談動画(和訳つき)
【日本語字幕付き】Talks with Giles Hutchins - Regenerative Leadership/共生・繁栄型のシステム変容を生み出すリジェネラティブ・リーダーシップの本質とは?

(2)日本語記事「リジェネラティブ・リーダーシップ ー自然の叡智と再生型のシステム変容ー」


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