こんにちは、自分のシゴト構築コーチ 梅崎靖志です。

今日のテーマは、「やりたいことは絞るべきか?」。

起業したい方や、起業して間もない方の相談に乗っていると、
取り組みたいテーマが複数ある人って多いんですよ。

やりたいことがたくさんある。
できることなら、全部やりたい。

こんなふうに、やりたいテーマがいくつかあるとき、
どうしたらいいでしょう。


同時進行でいろいろとチャレンジしてみて、
うまくいったものを残す、という方法もあるし、


自分が一番やりたいテーマを1つ選び、
あとはバッサリとやめる、という方法もあるし、


一番売れそうなテーマから着手する、
という方法もあります。


こうしなければいけない、というのはないのですが、
こうした方が、うまくいきやすい、というのはあります。


では、どうすれば、うまくいきやすいのでしょう?


オススメなのは、テーマを絞ること


やりたいテーマが複数ある場合、一番オススメなのは、
1つのテーマを選んで、そこに時間とエネルギーを集中する!


これです。


1つに絞れるなら、これがいいんです。

なぜならば、成果が早く出るから。


もっとも、テーマの選び方を間違えると、成果が出ません。

あたり前だけど、お客さんのいるテーマを選んでくださいね(笑)

実際に、「そのサービス、誰がお客さんなんだろう?」と思うようなテーマで起業しようとする人がいますから要注意です。


さて、問題は

「どれか1つを選ぶなんてできません」


というケースです。


やりたいことがいろいろあると、
バッサリなんて、なかなかできないんですよね。


その場合は、

どのテーマも、捨てなくていいです。
大切にとっておきましょう。


これが答え。


「え、でも絞らなくていいんですか?」

って思いますよね。


でも、絞れないなら、仕方ありません。


ただし、

複数のテーマで活動するには、やり方があります。

テーマを絞らずに取り組むポイント


一番避けたいのは、同時に複数のテーマでスタートすることです。

というのは、

複数のことを同時にすると、
1つのことに専念するよりも、2倍、3倍と時間がかかるからです。


時間がかかるということは、成果がなかなか出ないということ。

すると、だんだんと心が折れて、どれも芽が出る前にあきらめてしまう・・・
こういう残念な結果が待っています。


複数のテーマに取り組むには?


実は、僕も1つに絞れないクチです。


仕事であつかうジャンルは、大きく分けると3つ。

1つに絞るなんて、できません(笑)

で、どうしたかといえば、

それは、取り組む順番を決める。


これなんです。

僕の場合はまず、自然学校の活動を中心に、育てました。


テーマは、自分の手でつくるサステナブルな農的暮らし。

対象は、自給自足的な暮らしに興味のある大人。


実際は、もっと細かく設定していますが、
ざっくりいうとこんな感じです。


まず始めに、自然学校の活動をつくっていきました。

自然学校の活動の基盤ができてきた頃に始めたのが、
「自分のシゴト」の起業をサポートするコーチング。


3つめのテーマは、2〜3年後に本格的に
とりくみ始める予定です。


こんな風に、

まずひとつに集中して、そこで結果を出す。

それが軌道に乗ったら、次に取り組む。


これがオススメです。

どのテーマから始めればいいの?


最初に取り組むテーマは、どう選べばいいでしょう?


選び方のポイントはいくつかあるのですが、
最低限、クリアしなければいけない条件は、2つ。


「自分の専門性が活かせる分野」
  と
「お客さんのニーズがある分野」


この2つが重なるところを選びましょう。

なお、お客さんのニーズとは、
・お金を払ってでも解決したい悩み
または
・お金を払ってでも実現したいこと

このどちらかにあてはまる必要があります。

そうしないと、
いくら自分の専門性が活かせても、仕事にはなりません。


なかには、これまでに取り組んで来たこととはまったく異なる、
新しいジャンルに取り組みたい場合もあるでしょう。

その場合は、まずはじめに専門性を高めることが必須です。


超一流のプロにはならなくてもいいけど、
お客さんのニーズを充分に満たすことのできる
レベルは、できるだけ早くクリアしましょう。

専門性をみがくときに氣をつけることって?

「専門性を高めましょう」というと、

「自分はまだまだ・・・」
「もっとスキルアップしなくっちゃ」

といって、一生懸命勉強ばかりして、なかなか始めない人がいます。

学んでばかりでは、なかなか前には進めません。

たとえば、

少年野球のコーチをするのに、プロ野球で通用するスキルがないとできないでしょうか?

中学生に英語を教えるのに、同時通訳のスキルがないとできないでしょうか?

そんなことはありませんね。

生徒さんにとっては、ものすごい先生よりも、親しみやすい先生の方が教えてもらうのにいいんです。

あなたも、すごいプロよりも、親しみやすいプロの方がいろいろと頼みやすいと思いませんか?

お客さんに満足してもらえるレベルをクリアしたら、どんどんサービスや商品を提供し始めましょう。

そのほうがスキルアップできます。
スキルアップすれば、対象にできるお客さんの層が広がります。

「いまの自分」で勝負できる人が、あなたのお客さんです。

まずは、できるところからはじめましょう。

取り組む順番はどう決める?

あなたは、やりたいテーマがいくつありますか?
そして、それぞれのテーマで対象とするお客さんは誰ですか?

もし、対象とするお客さんが共通しているなら、一番売りやすい(お客さんが買いやすい)ものから始めていきましょう。

対象とする客層が共通していれば、やりたいテーマが複数あってもさほど問題ではありません。

というのは、ひとつめにAを利用してもらい、次はB、その次はC、というようにリピートしてもらいやすいですから。

新規のお客さんを集めるときも、対象者層がひとつだからとてもやりやすいのです。

でも、もし対象とするお客さんがバラバラだったら・・・

たとえば、

Aは、親子向けの自然体験
Bは、演劇ワークショップ
Cは、女性向けのヨガ教室

どれも自分が好きなテーマだったとしても、対象者がバラバラだとお客さんを集めるのに苦労します。

また、あまりお金にならない分野を選んでも、苦労します。

使える時間とエネルギーは有限です。

たとえば、1ヶ月に100の時間とエネルギーが使えるとします。

仮に、この数値が600を超えると結果が出はじめるとしたら、
1つのテーマに取り組んだ場合は、100×6で、6ヶ月取り組むと結果が出はじめます。

でも、3つのテーマに取り組んだ場合はどうでしょう。
単純計算で、成果が出るまでに3倍、つまり1年半かかるわけです。


ちなみに、集客にかかるコストは、新規のお客さんと既存のお客さんでまったく違います。
新規顧客に販売するコストは、既存顧客の5倍かかるというのが定説です。

たとえば、3つのサービスがあり、対象とするお客さんが共通するなら、

1つめのサービスでかかるコストが5
2つめのサービスでかかるコストは1
3つめのサービスでかかるコストも1
合計7のコストがかかります。

では、対象とするお客さんがすべて異なる場合は、
1つめのサービスでかかるコストが5
2つめのサービスでかかるコストも5
3つめのサービスでかかるコストも5
合計15のコストがかかります。

単純計算で2倍以上大変なわけです。

初めての起業では、「こうすれば結果が出る」というのがわかりません。
だから、なかなか結果が出ないと、「うまくいかないのではないか」と不安を感じて心理的にしんどくなりがちです。

そうならないためには、たくさん動いて早く結果を出すこと。

そのためには、メインで取り組むものをまずひとつ選び、そこに注力するといいでしょう。

さて、やりたいテーマが複数ある場合の、対処法は以上です。

取り組むテーマが決まれば、次はお客さんの理解です。
その人が何を考えて、何に悩み、何を求めているのかがわかればわかるほど、売れるサービスや商品を作ることができます。

これについては、別の記事であつかいますね。

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