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ストレングスファインダーを使ってみよう② ~チームづくり編~

こんにちは。合同会社LifeStocksの佐藤です。このnoteでは人や組織に関するテーマで書いています。

さて、前回の記事では、ストレングスファインダーの活用する上での前提を理解してもらいましたが、今回はチームづくりにどのように活用していくのかを具体的に紹介したいと思います。

弊社に対するお問い合わせでも、経営陣やマネジメント層の一枚岩化や職場改善などチームビルディングに関するご相談も多いのですが、その際にも目的や課題によってストレングスファインダーを使うことがあります。今回はストレングスファインダーを使ったチーム向けワークショップの魅力を5つに整理してお伝えしていきます。

①チームの特徴や傾向が掴める

このワークショップは参加メンバーの資質を一覧化しているシート(※キャプチャ参照:チームストレングスグリッド / 各メンバーのTOP5をナンバリングする)を使います。つまり、そのチームの上位資質が可視化されている状態を作ることができます。

資質は「実行力」「影響力」「人間関係構築力」「戦略的思考力」のいずれかの領域に属しますが、このシートを見れば、チームとしてどの領域に強みがあるのか、またどのように分布しているのか…等が一目瞭然です。同じものを見ながら対話を進めていくことで、共通認識を紡ぎながら、チームならではの特徴や傾向の理解を深めることができます。

チームメンバーのストレングスファインダー

②チームの伸びしろが分かる

そのチームが持っていない資質は、適切にマネジメントしていく必要がある箇所とも言え、それができるならその部分は伸びしろであると捉えることができます。マネジメントするというのは、自分達が持ってない資質を鍛えようとする行為(≒下位資質を無理に強みにしようとする行為)ではありません。

個人としては弱みを一定鍛えることは大切だと思いますが、チームパフォーマンスの最大化を考えた時には適切に補い合うことの方が何倍も大切です。チームとしての弱みをお互いが持っている強みで補うことはできないか?また、自チームの枠にとらわれることなく、チーム外からのサポートで担保することはできないか?などを考えることが、弱みを適切にマネジメントしていくということです。

③チームの可能性が見えてくる

資質は掛け合わせることでさらに威力を発揮します。個人でもそうなのですが、チーム単位で考えると掛け合わせの選択肢は大きく広がります。「Aさんのこの資質とBさんのこの資質を掛け合わせると、こんなことができてしまうのではないか?」「このレベルまでパフォーマンスを引き出せるのではないか?」そんな妄想を含めて、チームのベストを話し合うのがこのワークの醍醐味です。

資質の中には、まだ「強み」になっていないものもたくさんあると思いますが、このワークショップにおいては、それぞれが上位資質を強みとして最大限発揮することができたなら…という前提で話を進めていきます。

ストレングスファインダー 私たちのベスト

④メンバーの相互理解が深まる

①~③の内容を対話していくと、自ずと「資質」の話から、その人それぞれの「才能」について言及していくことになります。例えば、チーム内に「内省」という資質を持っているメンバーが2名いたとしても、どのような形で表出されるかは人それぞれです。それを理解するには対話を通じてその人を紐解いていくことが必要になるため、単純に強み弱みを理解するということに留まらず、自然とお互いの価値観や原体験を知ることにも繋がっていきます。

⑤ポジティブな空気で満たされる

もちろん人には強み弱みがあるので、チームにも強み弱みが宿ります。ワークショップの内容によっては、現状の問題点にフォーカスをして「それを改善するためにどうしていくのか?」という、どちらかと言うと「弱みアプローチ」を行う場合もあるかと思います。

それと比較をすると、このワークショップは基本的にメンバーの強みやチームの可能性にフォーカスをし続け、「自分達が強みをフルに発揮すれば、こんなことも成し遂げてしまうんじゃないか?」とベストを言語化していくことになります。そのため、このワークショップを実施していくと結果的にポジティブな空気で満たされていきます。これはともすると他のワークショップだと損なわれているところなので、重要な副産物だと考えています。

最後に

文中に記載したように、上位資質というのは強みになっていく資質ではありますが、現時点で強みであるかどうかは別の話です。(この辺りもご説明しますので興味ある方はご連絡ください。)そういう意味では、ワークショップの最後は具体的なアクションプランを設定して終わることも多いです。その場合は、チームとして取り組んでいくアクションに加えて、自分自身の資質開発に関するアクションも併せて立ててもらっています。

具体的なタイムテーブルやコンテンツに関しては、対象となるチームの状況や状態、そして目的とゴールによってその都度アレンジしていくことになりますが、改善型アプローチとは違った良さや面白さがあることは間違いありません。ぜひストレングスファインダーをチームづくりに取り入れてみましょう!

ストレングスファインダーの活用に関しまして、ご相談やご不明点等がございましたら、お気軽にお問い合わせフォームよりご連絡ください。


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