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ライフシフト・ジャパン誕生!

ライフシフト・ジャパン代表の大野です。
一緒にnoteを立ち上げた河野純子さんが最初のテキストでかなり昔の思い出話を書いていたので、バトンを引き継いだ2番目のテキストもちょっと懐かしい話を書いてみます。

ライフシフト・ジャパンが生まれたきっかけは、2017年の7月。私とNPO法人ファザーリング・ジャパン代表の安藤哲也さんとの2人の飲み会でした。
当時、ファザーリング・ジャパンは、「イク(育児)」と「ボス(上司)」を組み合わせてプロモーションしていた「イクボス」の次のテーマとして、「人生100年時代」に対応した男性(父親)の生き方改革事業「男の100年ライフ応援事業」を立ち上げようとしていました。このプロジェクトに興味を持った大野が、「100年ライフは、男の生き方だけの問題じゃない。女性や社会のシステムも含めた、幅広い問題では?」と素朴な質問をしたことをきっかけに、この夜の酒席はいつになく盛り上がり、次のミーティングを約束して終わりました。

当初、大野は、「100年ライフ」をテーマにした本の出版をイメージしていましたが、次のミーティングで安藤さんが提案したのは「株式会社の設立」と「ライフシフト・ジャパン」という社名案。安藤さんは、「〜・ジャパン」というネーミングが好きなんですね(因みに安藤さんが今年(2023年2月)に立ち上げた新しいNPOの名前は「ブックストア・ソリューション・ジャパン」。やっぱり「〜・ジャパン」でした!)。
そして、具体的な事業計画やサービス内容は何も決めないままに、大野、安藤それぞれが信頼できる仲間を誘って会社を設立することに。
安藤さんが呼んできたのは元祖イクボスとして知られる川島高之さん(ファザーリング・ジャパン理事)、大野は、リクルート時代の仲間でもあり、長年、働き方や生き方の変化について議論して来た豊田義博さん(リクルート ワークス研究所)。2人を引き込む形でライフシフト・ジャパンはスタートを切りました(河野純子さんがジョインするのは、もう少し後)。

こんな出会い頭のスタートでしたが、今にして思うと、綿密な事業計画や想定されるリスクの洗い出しなんかをやっていたら、ほとんどの新会社はスタートする前に断念されてしまうのではないかと思います。新規事業のほとんどは失敗する訳ですからね。
リクルート、パナソニック、ローソングループといった様々な業種・業態の立場で、長年に渡って新規事業開発に携わって来た大野にとっても、ここまで何も決まっていない会社の設立は、初めての経験でしたが、それは何とも清々しいものでした。

2017年11月17日に開催した設立パーティー。
何をするかは決まっていなかったけれど、まずはお披露目を! 
サイボウズの青野慶久社長(ライフシフト・ジャパン顧問)、iモードで知られる松永真理さんなど、100名以上が駆けつけてくれました。

会社設立後は、毎週のブレストやライフシフター・インタビュー、書籍『実践! 50歳からのライフシフト術』の編集などを通じて、私たちなりの“ライフシフト像”を探る日々でしたが、その模索は、今も続いています。

「新卒一括採用」「年功人事」「定年制」という社会に深く根付いた仕組みによって、「教育〜仕事〜引退」という「3ステージモデル」の人生観が固定化されている日本社会では、「マルチステージモデル」の人生を歩むことは、まだまだ一般的ではない様に思います。でも、確実にやって来る「人生100年時代」に向けて、一人でも多くのロールモデルが生み出していきたいと思っています。

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