026 ライフシフト 「人生とは何をするか」、ではなく「何を残すか」
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いただいた命を自分らしく大切に使う。
大切なひとをなくしてからの時間はスローになる。
いよいよ母が他界して一年になる。この一年はどんなだっただろうか。
「母が時間をくれた」と思っている。
色んなことを振り返り、色んなことを実感できたのだ。
当たり前に過ぎていた日常が、途切れたのだから。
修復するか構築するしかないので、時間がかかる。
そこに目が向くと少し時間の流れが変化する。
すこしゆるやかになり、大切になった。
自分の存在理由と向き合う時間になる。
なくしてしまった大切な人が残してくれたもの、
そのひとの大きさを考えては、自分にはそれができるのだろうか。
感謝しつつ、これからの大変さを自分に染み込ませる。
母の存在はかなり大きくて、認めてもらうための44年だった気がする。
「認めてくれていた」のに、
その期待に答え続けることが、ライフワークになっていた。
もう少し挑戦している姿を見せたかった。
この一年で、かなり生活が変化して、
ようやく自分の生きたい道を歩き出した。
きっと母はこんな姿の方が見たかったのかもしれない。
あるいは見せたかったのかも。
大切な人をなくすことは確かに、悲しく寂しいことだけど、
いつかは必ずだれもが旅立つ。いつその時が来たっておかしくないのだ。
毎日準備、とまではいかなくても日々を大切に生きたい。
「人生とは何をするか」、ではなく「何を残すか」
母がなくなってからは、焦点はここにある気がする。
いただいた命を自分らしく大切に使う。
きっとこれが母のためになるはずだ。
毎日幸せをくれる子供にも、支えてくれる奥さんにも、
きちんと感謝して生きよう。
なんだ、しあわせだ。
まだまだ、生きていきたい。
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