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人望を得て成功する人の謙虚力

謙虚とは「控え目でつつましい」の他に「へりくだって相手の意見を素直に聞くこと」という意味あいがあります。「へりくだる」が入ると少し弱腰で常に正解であるとは限りません。どんな場面でも身を引き自分の意見を引っ込めるということではありません。視野を広くもち常識にとらわれず、しがらみに縛られることなくバランスよく考えることが謙虚力です。

足るを知る

明解で理性的であるには、自分の現在の状態を正確に見極め自分にあったスピードや方法で、どうすればより良い自分になれるのか考えれば良いのです。卑屈になり常にイライラして生きるより、趣味や親しい人達と楽しい時間を送った方がよっぽどいいはずです。そのうえで、他人との違いを認めそれぞれの常識を理解することが「謙虚力」の土台になります。

アイデンティティは大切

絶対に譲れないものは主張しなければなりません。自分のことを嫌いになり信じられなくなれば悲惨です。7割は譲るが3割は守り抜く姿勢がバランス的に絶妙です。そのくらいの心待ちであれば、波風を立てることなく自分自身を守ることもできます。しっかりとした自分の判断基準のもと、皆の意見を聞いて判断するわけです。また、命運を分けるような譲れない戦いの場合はとことんやり合うしかありませんが、自分の意見を飲み込んでまで負けを認めるくらいなら立ち去ることが優位です。謙虚に接しているのに、逆手にとる相手といつまでも議論して喧嘩をしてしまっては謙虚と言えません。無益な争いはさけるほうが良いのです。

謙虚力のある人のリーダー力とは

広い視野を持ち、メンバーの現状を把握し必要な時に声をかける。目標は示めせどその後にハシゴを外さない。強制ではなく、メンバーに自ら気づかせ、考えて学ぶように仕向ける。そして、1人1人の意識を高め、力量をあげ集合体として組織力を高めることができれば、最強のリーダです。威圧する行為、声を荒げたり皆の前で叱る、弁明の隙を与えないなどしてはいけません。そうでもしないとメンバーが聞いてくれない場合、慕われていないということです。

変化を起こすときにも謙虚力が試される

悪い事柄、事象は変えなければなりません。しかし、謙虚でない人々はまず他人を悪者にします。謙虚な人は自分自身をまず変えようとします。自分の生き様で背中を見せることが一番の説得になるからです。重要なのは、どう自分を磨き続けるかです。そのためには、謙虚力が必要になります。自分の現状を認識し守るべきは守り、足りない欠点は克服し長所は伸ばす。そうやって自分の魅力を増していくことが重要です。そういった意味で謙虚な人は貧欲です。まずは伝統や教えを学びます。そのうえで新たな伝統や教えの限界を破ります。そして、その先に伝統から離れ新しい流儀なり技術なりを見出す新しい段階になります。進歩を止めるような態度は傲慢以外の何物でもありません。謙虚力とは弱腰になることではありません。戦えるだけの強さがあります。ただ、視野を広くもつがゆえに自分の立場を知り、状況を把握してよりよい状況にもっていくように考えることができる力なのです。だから時には「相手を立てる」「立ち去る」「謝る」ということもできるのです。強さ、優しさ、賢さ、我慢強さがある人こそ正しい謙虚力がある人といえるでしょう。






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