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謙虚な人はなぜ強いのか

個人の力には限界があり、常に人の意見に耳を傾けて自分の判断を修正していくことが重要です。その謙虚さを忘れて突き進むタイプの人は物事が上手くいかなくなればなるほど傲慢になります。それによりますます人の意見を聞かなくなり理性を失い感情的になり孤立してしまい最後には敵か味方の区別も分からなくなります。逆にリーダーが謙虚で、適材適所に部下を配置し任せることは任せ、あらゆる意見をよく聞くような姿勢であると柔軟な組織になります。

泰王朝滅亡後、紀元前206年におこった項羽が率いる楚と劉邦が率いる漢戦争がいい例になります。項羽は人並み外れた天才的武将でした。一方、劉邦は政治力も腕力もない非才でした。しかし項羽は自分の強さにのぼせて自分の考えを受け入れない人を粛清しました。劉邦は自分の非力さを謙虚に認め有能な部下を適材適所に配置し、意見を取り入れ権限を譲渡する頼り上手でした。しかし決して逃げることはなく世の中の流れを察知する能力に長けており、ここぞという時の判断力や行動力が優れていました。結果的に有能な部下に囲まれた柔軟な組織力で、項羽は追い詰められて負けてしまいました。日本の徳川家康も「鳴かぬなら、鳴くまで待とうホトトギス」と言われたり、GoogleのCEOサンダー・ピチャイ氏も「控え目で頭が切れ、自分の考えをしっかり持っていて慎み深い」と言われており謙虚であるといえます。

謙虚になるための第一歩は、まずは「真摯に人の意見を聞く」ことです。そしてスタッフへの感謝の気持ちをもてば素直に謙虚になれるのだと思います。

次回:本当の意味の謙虚力について掘り下げていきたい。


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