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はじめての美容室と海鮮チヂミ

引っ越しでなにより大変なのは、実は、新しい美容師さんを見つけることなんじゃないかと思う。私は15年以上前から、エフィラージュというそれほどメジャーではないカット技法を使う人に切ってもらっていて、本当に気に入っていたので、一生この人に切ってもらおうと思っていたのだけど、さすがに髪を切るために東京に通うのも難しくなって、この1年は、札幌の新しい美容師さんに何度か切ってもらっていた。でも、やっぱりしっくりこない。髪型というのは、取り替えが効かないから、気にいらないとQOLに大きく影響する。

昨日は、関西に引っ越すことが決まってから、ずっとリサーチし続けて、最初はここに行ってみよう、と決めていた美容室に行ってきた。「エフィラージュ」というキーワードだけを手掛かりに、聞いたこともない街へ、1時間も電車に乗って。

結果は、初回にしては、十分満足な感じ。久しぶりに、長く慣れ親しんだ、細かくて繊細なハサミの入れ方を、鏡越しに見て、切ってもらった髪を触って、安心した。まあ、私にしては若干コンサバな仕上がりは、次回細かくリクエストして、どのくらい変わるものか見てみよう。

帰り道、梅田で途中下車して買い物をしていたら、すっかり遅くなって、恋人もでかけてるし、食べて帰ってもいいかなという気分になる。梅田ではちょっと面白いところ、と前に教えてもらった、新梅田食道街をパトロールする。ガラガラのお店と混雑しているお店がはっきりわかれている。人は入っているけど、カウンターが空いていた韓国家庭料理屋を見つけて入る。外で食べて帰ろうと新しいお店にふらりとひとりで入って、あらためて、ああこれからここで暮らすんだなあ、という気分になる。海鮮チヂミは、想像よりふんわりしっとりした食感で、はじめて大阪でお好み焼きを食べたときのことを思い出した。



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