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1月の釜ヶ崎イタリアまかないの食卓

大阪の釜ヶ崎芸術大学(釜芸=ココルーム)の「まかないごはん」の調理を月1回担当している。「まかないごはん」は、もともと日雇い労働者の街であった釜ヶ崎に暮らす人々や、釜芸が運営しているゲストハウスやカフェのお客さん、釜芸の講座に参加した受講生、釜ヶ崎や釜芸をフィールドにしている研究者、釜芸のボランティアやスタッフなど、毎日昼と夜、様々な人がいろいろな組み合わせで囲む食卓である。あるものを活かし、手間と時間をかけて美味しくするイタリア家庭料理の哲学と釜ヶ崎という場所の組み合わせが意外と面白いと思って、寄付などで届く古米を使ったリゾットを基本に、毎回、釜ヶ崎のイタリア「的」家庭料理をつくっている。

時と場所

2023.01.07 18:00-19:00|大阪市西成区

食卓を囲んだ人

まかないごはん常連の長谷さん、釜芸スタッフふうゆちゃん、GENちゃん、中山くん、ここみちゃん、かなよさん、私ほか、8名。

食卓に並んだ料理

リンゴ入りコールスロー
コールスローみたいなマヨネーズを使うサラダはイタリア郷土料理にはほとんどないけれど。なかなか消費できないという、カゴに積んであったリンゴを使った料理。

大根のニンニク唐辛子炒め
大根が大量にあるので使って欲しいと言われたが、これまたイタリアに大根などない。塩を振って水分を抜き、粉を振って、ニンニク唐辛子オイルで焼き炒め。意外と好評。

白菜と鶏肉のローズマリー煮込み
白菜もたくさん使って欲しい食材と言われて、キャベツの代用のイメージで煮込む。しかし、煮た白菜はやはり和風味、あらがえない。

赤蕪白蕪のリゾット
最初は白蕪だけのつもりだったけど、料理がどれも白っぽかったので、赤蕪もいれて、色を増やす。心持ち微かに染まる。

リンゴ入りコールスロー
微かに紅い蕪の古米リゾット
白菜と鶏肉のローズマリー煮込み


常連の長谷さんから、大根のニンニク唐辛子炒めの上に載っていた、唐辛子を食べてもいいかと聞かれる。我が家に大量にある全然辛くない唐辛子だ。どうぞ、と言い、長谷さんが食べて「あ、辛くない。でも唐辛子の風味はあるね」と言ったのを聞いて、辛くない唐辛子にも役目はある、と嬉しくなる。




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