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食雑記

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日々の食卓、食卓での会話、食材やレストラン、食に関する本や映画、イベントなど、食にまつわることだけ書く日記のような「食雑記」。節気毎に更新。
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2023年9月の記事一覧

白露|2023.9.8-2023.9.22

9月8日(金) その土地を象徴する料理 netflix『シェフのテーブル』、今日はインド料理のガガン・アナンドと、イタリア料理のマッシモ・ボットゥーラの2本立てで観る。 インド人シェフのガガンは、エル・ブリのフェラン・アドリアがスペインの食文化において重要なオリーブオイルを液状球体にしていることから、インド料理では何がそれに値するのかと考えて、ヨーグルトを使っていたのが、面白かった。インドの食文化にとって、ヨーグルトがそこまで重要な食材だなんて考えたこともなかった。という

処暑|2023.8.23-2023.9.7

8月26日(土) インドネシアのチョコレートと肥後橋の酒場 Calo books and cafe で写真展「after school 放課後」を開催中のインドネシアからの留学生、アブさんからチョコレートの話をいろいろ聞く。アブさんは日本で、インドネシアの様々なカカオの焙煎温度による味の違いについての研究をしていたらしい。チョコレートの味には、原料であるカカオ豆はもちろんだが、収穫後の発酵、その後の焙煎、最後の熟成の3つの要素が大きく影響するとのこと。なんだかワインみたい。

立秋|2023.8.8-2023.8.22

8月8日(火) 買い出しからの夏が凝縮したトマトソース 立秋、お盆前のスマイル阪神は大混雑。旬島(入ってすぐの平台を勝手にこう読んでる)のひとつはトマト、ひとつはオクラと無花果。トマトとオクラと言えば、アメリカ南部のガンボスープ。なるほど、あれも旬の料理か、と納得する。 レジの長蛇の列に並びながら、今でこれなら、お盆前はどれだけ混むんだろう、とふたりで話していたら、列の前のほうから全く同じ会話が聞こえてきた。みんな考えることは一緒。レジ近くになって、ふとしたきっかけで後ろの