見出し画像

きょう心にしみた言葉・2022年6月21日

僕たちの時代にこれほど利己的で攻撃的なふるまいが増えたのは、人々が「自分をあまりにも愛している」からではありません。逆です。自分を愛することがどういうことかを忘れてしまったせいです。

「呪いの時代」(内田樹・著、新潮社)より

内田樹さんは、現代を「呪いの時代」と位置付けます。確かに、ネット空間ではより顕著ですが、人々は「呪い」のような激しい言葉を吐き合っています。「呪い」を解除するのはどうすればいいか。それは「祝福」だと指摘します。「このようなものでしかない」自分を受け容れ、承認し、「このようなもの」にすぎないにもかかわらず、けなげに生きようとしている姿を「可憐」と思い、一掬(いっきく)の涙をそそぐこと。自分の弱さや愚かさや
邪悪さも含めて、自分を受け容れ、自分を抱きしめ、自分を愛すること。
それが「祝福する」ことだと


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?