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きょう心にしみた言葉・2022年10月4日

実際、クラスメイトはそこまで「理想的な」学校生活を送っているわけではないのですが、不登校の子どもが比較する対象は「理想化された同年代像」ですから、自分の行動をその高いハードルを越えるように合わせていかざるを得ないのです。

「不登校に陥る子どもたち」(成重竜一郎・著、合同出版)

著者で、児童精神科医の成重竜一郎さんは、不登校の本質は「気後れ」だと指摘します。「気後れ」「自分が周囲よりも劣っている」と感じることから生じます。「気後れ」する対象が拡大すると、対象の抽象化が進み、実際の友達ではなく、勉強も運動も友人関係もすべてうまくいっている理想化された同年代像と自分を比べてしまうといいます。その結果、さらに「気後れ」が強くなり、同時に「気負い」も生まれて、本人を苦しめます。親に求められることは、まずは不登校を受け入れること。そして、学校に行けない子どもの苦痛を、子どもに代わって言葉にして伝えてあげること「行けなくって当然よ」と繰り返し伝えてあげてください、と。


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