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きょう心にしみた言葉・2022年6月7日

みんなに「あなたがその選択肢を選ばざるをえなかったのは自分の責任ではないよ」と伝えたい

SPUR 2022年6月号「その生きづらさや苦しみを可視化する 桐野夏生が寄り添う女たち」

ワタシつづけるSPUR
https://spur.hpplus.jp/culture/watashitsuzukeru/202204/22/JykkRXA/

作家で、日本ペンクラブ会長の桐野夏生さんの言葉です。桐野さんの女性たちを励ます言葉が共感を広げています。女性誌を中心に特集が組まれ、NHKも「クローズアップ現代」で取り上げました。
桐野さんは「自己責任の呪縛を解いて自由に生きてほしい」と言います。

「現代社会では、女性の選択肢が増えたぶんだけ複雑になり、さまざまな苦しみや葛藤も生まれています。そこしか道がないからと選んだ選択肢について、『自分で選んだのだから自己責任だ』と決めつけないでほしい。本当は、閉ざしている側の社会に問題があるのだと、気づく視点を持ってほしいですね」

「もちろん、人間関係とか些細なことなら、自己責任もあるかもしれません。でも、女性として生まれたというだけで、入試で合格点に差をつけられたり就職先が見つかりづらかったり。そんなの自己責任なわけがない。性差別であり、社会問題です」

納得の言葉が続きます。近著「燕は戻ってこない」に込められたメッセージです。

桐野夏生さんの近著「燕は戻ってこない」(集英社)

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