きょう心にしみた言葉・2022年6月7日
作家で、日本ペンクラブ会長の桐野夏生さんの言葉です。桐野さんの女性たちを励ます言葉が共感を広げています。女性誌を中心に特集が組まれ、NHKも「クローズアップ現代」で取り上げました。
桐野さんは「自己責任の呪縛を解いて自由に生きてほしい」と言います。
「現代社会では、女性の選択肢が増えたぶんだけ複雑になり、さまざまな苦しみや葛藤も生まれています。そこしか道がないからと選んだ選択肢について、『自分で選んだのだから自己責任だ』と決めつけないでほしい。本当は、閉ざしている側の社会に問題があるのだと、気づく視点を持ってほしいですね」
「もちろん、人間関係とか些細なことなら、自己責任もあるかもしれません。でも、女性として生まれたというだけで、入試で合格点に差をつけられたり就職先が見つかりづらかったり。そんなの自己責任なわけがない。性差別であり、社会問題です」
納得の言葉が続きます。近著「燕は戻ってこない」に込められたメッセージです。
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