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変わっているはずだった、変わらない日常とぼくたち。

今日は久々にはやくに起きて、コロナ禍前の朝のルーティンをこなし、9時にオフィスに出社をした。

以前よりは通勤電車も空いており、ぎゅうぎゅう詰めというほどではないが、明らかに密な空間に20分強滞在した。

ぼくには気がかりがあった。この一年というもの、ほとんどオフィスに出社することもなく、コミュニケーションもほとんどがオンラインで、リアルなコミュニケーションは家族やそこら。そんな生活をしてきたぼくにとって、久々のノーマルな出社が異世界になっていないか、一抹の不安を抱いていたからだ。

あのときのままだった。速足で駅までの道のりをいくことで高まる鼓動。変わらぬ混雑した駅のホーム。四方八方、人に囲まれた電車内。ホームを降りたつや否や、いくつかのパターンに沿って流れだす人流。閑散としたオフィス。あの頃とほとんどなにも変わらないノーマルな1日だ。

人間、良くも悪くもそう変わりはしない。たかだか1年生活形式が変わろうとも、37年という人生がぼくに刻み込んだDNAの暗号は、そうかんたんに変わるわけはなかった。

日々、変わることを要求されるこの社会のなかで。そう。ぼくたちは、変わらないのだ。

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