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学校での「ライフジャケット教育」がスタートラインに!スポーツ庁の概算要求に「ライフジャケットの活用」が明記されました!

本当に嬉しい出来事が起こりました。泣きそうです…というか泣いています。
いよいよ「ライフジャケット教育」がスタートラインに立ちました。

8月30日にスポーツ庁より発表された「令和4年度概算要求主要事項」(←クリックすると資料が見れます)の中で、水泳学習での「ライフジャケットの活用」という言葉が明記されたのです。以下、その部分を引用します。(15ページの下の方にあります。)

令和の日本型学校体育構築支援事業
「④体育活動中の事故防止」
全国的な体育活動中における事故防止の意識啓発、関係の取組の充実を図ることを目的として、近年発生した全国的な重大な事故事例の発生の背景や要因、 再発防止のための方策について把握・分析を行い、最新の知見の成果等を情報共有し、研究協議等を行う協議会を開催する。また、命に直結する水難事故防止対策を強化する観点から、水泳授業における自己保全のための学習(着衣泳・ライフジャケットの活用など)の指導モデルの研究を行う。
【件数・単価】1団体×約1800万円、5自治体×約200万円

ここに至ったのは、子どもたちを守るために「ライフジャケット」を大切に思うたくさんの方々の努力のおかげです。ご尽力いただいたみなさんに本当に感謝です。

「ライフジャケットの活用」では水に入る前の”準備”を学ぶ。

人間の身体は、息を吸うと浮きます。反対に吐くと沈みます。だから、水泳学習では、しっかりと呼吸をし、肺に息をためて、泳ぐことで自己保全するための学習です。そして、これまでから学習されていた「着衣泳」や「背浮き」は、思ってもいない時に不意に落水した際に、練習しておくことで命を守ることにつながります。

こういったこれまでの水泳学習は、「知識や技術を身につけて自己保全するための学習」です。つまり、泳げることや浮けることを学んで、水に入った後、もしくは落ちてしまった後に、しっかりと対応ができるようにするものです。

一方、「ライフジャケットの活用」というのは、浮力を補助するので、着ければ浮きます。着ければ浮けるということを知っておいて、準備することで自己保全するための学習です。そして、この「ライフジャケット」の大きな利点としては、泳力にはあまり関係なく、着ければすぐにでも浮くことができるということです。つまり、準備しておくことで命を守ることにつながります。

つまり、「ライフジャケットの活用」というのは、「身につければ自己保全できるものがあることを学習する」という感じ。つまり、着ければ浮けることを学んで、水に入る前に、しっかりと準備できるようにするものです。おそらく、これまでの考え方とは全く違う、もしかしたら真逆といっていいくらいのことだと思います。

「ライフジャケットの活用」のための鍵は「大人の”準備”」

当たり前の話ですが、「ライフジャケットの活用」というのは、大人が「ライフジャケット」を準備するのか…ということも大きく関わってきます。

学校での「ライフジャケットの活用」について学習するためには、行政で「ライフジャケット」を準備することが必要になります。行政での「ライフジャケット」が充実すれば、学校や園、子ども会などの行事でも、「ライフジャケット」を準備することが容易になり、「ライフジャケット」を着けることが着実に広がっていくことつながると思います。

学校で学んだことをそれぞれの家庭でやろうと思えば、各家庭で「ライフジャケット」を準備したり、「ライフジャケット」のレンタルのシステムを充実させたりするなどの…ってことが求められます。おそらく、保護者の意識を変化させることにつながり、「『ライフジャケット』を着ける」ってことが着実に広がっていくことにつながると思います。

「ライフジャケット」が水泳学習に取り入れられるための指導モデルの研究がスタートするということは、本当に大きな出来事です。泣きそうというか泣いています。学校水泳で「ライフジャケットの活用」が広がれば、水辺での安全についての考え方を大きく変えていくことになるはず…。今、概算要求に明記されたということは、そのスタートラインに立っているということです。

どうかこの指導モデルの研究がスタートし、1人でも多くの子どもたちの命を守ることにつながることを願います。「子どもたちにライジャケを!」では、陰ながら、文部科学省、そしてスポーツ庁さんのチャレンジを応援しまくることにしています。みなさんもぜひぜひ応援しましょう!

「ライフジャケット・レンタルステーション」やってみませんか?

これからいよいよ国も動きをスタートさせてくださることになりそうですが、だからと言ってそんなに一気に全ての都道府県、市町村に「ライフジャケット」が充実する…という訳ではありません。国に全てをお任せしてしまうだけでなく、それぞれの地域で動けば、自分たちですぐにスタートさせることができます。

例えば、香川県では、企業からの寄贈により、香川県環境管理課、香川県教育委員会などでの「ライフジャケット・レンタルステーション」が始まっていて、すでに学校や園での水泳学習での活用、学校や園、子ども会などの行事での活用が始まっています。

また、昨年11月に小学校の修学旅行で旅客船沈没事故があった、香川県坂出市では、市民が中心となって、市内の有志の方や企業からの寄付による寄贈での「ライフジャケット・レンタルステーション」が始まっています。県と同様に、水泳学習での活用、行事での活用が始まっていて、さらには市内の保護者にも貸し出されています。

他にも、個人で「ライフジャケット・レンタルステーション」を解説してくださっていたり、サイズアウトした「ライフジャケット」を回収し、その「ライフジャケット」で「レンタルステーション」を作ることにチャレンジしてくださっている方もいます。

こういった動きをやってきて思うのは、「まずは『ライフジャケット』を準備すれば活用が広がる!」ということ。国が動いてくださっている動きとともに、ぜひぜひお住まいの地域での「レンタルステーション」作りにご協力いただければ…と思います。手を挙げてくだされば、「子どもたちにライジャケを!」がとことん応援させていただきます!


子どもたちが、水辺で安全に遊べるように…。どうか1人でも多くの方にメッセージが伝わることを願っています。みなさん、一緒にがんばりましょう!


思いはただ1つ…子どもたちの命を守ること。

「子どもたちにライジャケを!」
http://www.lifejacke-santa.com/




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