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滋賀県議会 重田剛議員の質問(令和4年9月30日 )

質問の映像はこちらから。

以下、質問全文を文字起こししました。
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重田剛議員

拍手をいただいたんですけど、だいぶ拍手も疲れてるようでございます。本日も、子どもに関わる質問が、朝からずいぶん…先ほどの海東議員のところまで続きました。知事は、この3期目「子ども子ども子ども」を掲げられ、今まで子どもに関わってまいりました私にとっては誠にありがたいと思っております。感謝申し上げます。

知事が「子ども子ども子ども」とおっしゃられるたびに、私ずっと悩んでたんですけど。「♪子ども子ども子ども」と“さかなくん”を思うのは私だけかな…と感じております。昨日の桐田議員の元気な質問に負けないように、また休み明けには菅沼議員もフレッシュで元気な質問をしてくださると思っておりますので、3年半前も清々しい重田やったんやなと…思いながら、今日も最後、皆さんお疲れですけど、短い時間ではありますが、桐田議員の熱い思いに負けないぐらいの熱い質問をして、3時過ぎぐらいに終わりたいと思いますので、お付き合いのほどよろしくお願い申し上げます。

最近、朝夕涼しくなりましたが、今年は6月の下旬から7月の中旬にかけて…ちょうど参議院選挙の最中ですね。35度を超える猛暑日が続きました。暑くなると誰しも涼を求めて海や川へと行きたくなるものであります。一方で、毎年、夏場には水辺で多くの尊い命が亡くなってなっております。琵琶湖においても同様であります。とても残念で悲しいことであります。そのような命を1つでも2つでも救いたいという思いから、水難事故防止について質問をさせていただきます。

警察庁の水難事故統計によりますと、昨年の水難事故件数は前年度を上回っております。年間を通して、水上レジャースポットとして賑わう琵琶湖を有する滋賀県においては。事故発生の危険性が高いと考えますが、本県の水難事故船舶事故発生状況について警察本部長に伺います。

鶴代隆造 滋賀県警察本部長 

お答えします。まず、琵琶湖および河川におけるレジャーや水遊び中の水難事故の発生状況ですが、昨年中の発生件数は14件で、水難者は16人となっております。これら水難者のうち3人の方が負傷され、残念ながら6人の方がお亡くなりになられております。本年は8月末までに7件発生し、水難者は59人となっております。本年の水難者が大幅に増加しておりますのは、8月6日の東近江市の河川での急激な増水による沢遊びのツアー客50人が対岸に取り残されたことによるものです。水難者のうち2人が負傷され、2人の方がお亡くなりになられております。

次に、船舶事故の発生状況ですが、昨年の発生件数は34件で、事故当事者は79人となっております。当事者のうち20人が負傷され、1人の方がお亡くなりになられております。本年は8月末までに37件発生し、事故当事者は78人でした。当事者のうち23人が負傷されております。このように毎年多くの水難事故と船舶事故が発生している状況にありまして、県警察も捜索や救出救助活動に鋭意あたっているところでございます。

重田議員

先ほどご答弁くださいましたけど、愛知川で発生した川遊びツアー客などの水難事故を受け、水難事故防止のためにどのような取り組みをされているのか土木交通部長に伺います。

門間 俊幸 土木交通部長

お答えいたします。河川の利用は、ゴミを捨てる、堤防を傷つけるなど、河川管理に支障を及ぼす行為でない限り、自由使用が原則であり、川遊びは自己の責任において楽しんでいただくこととなっております。このため、河川管理者としましては、川遊びをする人の行動を制限できず、水難事故の危険性を周知する取り組みには「啓発」が最も有効でありかつ重要な手段であると考えております。これまでも、レジャーシーズン前に県のホームページで水難事故の注意喚起のメッセージを掲載するとともに、県内の児童生徒へ向け、教育委員会を通じて注意喚起を注意喚起や安全啓発を行ってきております。

今回の事故を受け、東近江市の協力を得て、啓発チラシをレジャー施設に配布し、また改めてホームページで注意喚起を行っておりました。このホームページの内容はテレビ報道でも取り上げられております。さらに、利用者の多い箇所への啓発看板設置の準備を行っているところでございます。

重田議員

はい。部長がご答弁くださったように、河川なんかはね。水泳場と違って本当に自己の責任であると思いますよね。やっぱり「啓発」が一番効果があるというか、大切であるという…今、ご答弁をいただきました。それではここ3年間、コロナ禍で県内の水泳場や市民プールは閉鎖されるところもあったと思うんですけど、利用状況について、文化スポーツ部長に伺います。

谷口 義博 文化スポーツ部長

お答えいたします。県立、市町立プールにおける利用者数でございますが、令和元年度につきましては、約81万人でございました。それと比べまして、令和2年度は約47万人、令和3年度が約55万人という状況でございまして、令和2年、令和3年、両年度とも、元年度と比べまして減少となったところでございます。

また、県内の水泳場の方の利用者数でございますが、観光振興局の統計調査によりますと、令和元年は約23万、2年は約16万、令和3年は約15万っていう人数でございまして、これも同じく2年3年は元年に比べて減っているという状況でございます。

重田議員

はい。やはり、コロナ禍でプールとか水泳場に行かれる方は、感染を心配してか、開いてないとかいうこともあって、利用者が非常に減ってるということですね。それではコロナ禍における学校現場での水泳授業の状況を教育長に伺います。

福永忠克 教育長

お答えします。コロナの感染拡大による臨時休業期間がありました令和2年度につきましては、1つの町を除いて全ての学校が水泳学習を中止したところでございます。令和3年度につきましては、感染対策を講じながら実施する学校が増えてまいりまして、本年度につきましては、ほとんどの学校で水泳の授業が実施されたところでございます。
しかしながら、授業形態は、子どもたちがペアでする学習を取りやめたり、プールに入る人数を制限したりするという活動でございまして、コロナ禍以前のような学習活動ができていない状況であると聞いているところでございます。

重田委員

それでは学校の夏季休業中の地区水泳の状況を教育長に伺います。

福永忠克 教育長。

お答えをいたします夏休みのいわゆる地区水泳あるいは字別水泳と言われている行事につきましては、PTAの皆様のご協力のもと各学校でプールを開放して実施をされているところでございます。近年では保護者による運営の難しさ、またプールの安全管理上の課題、そして熱中症のリスク回避などの事情がありまして実施されなくなっている地域地区もあると聞いているところでございます。さらに令和2年度以降は新型コロナウイルス感染症の拡大によりさらに実施数が減少している状況であると聞いているところです。

重田議員


今ずっとね、お伺いしていますと、学校でのプールの水泳に加えてコロナ禍において、河川などの水辺で遊んだり泳いだりする機会が一段と減少しており、子どもたちの泳ぐ力が私は大きく低下していることを懸念しております。それでは、琵琶湖や多くの河川を有する。本県における子どもの水難事故防止に向けた取り組みについて、教育長に伺います。

教育長

お答えをいたします本件は琵琶湖をはじめ、多くの河川を有しますことから水難事故防止の取り組みを進めることは大切であると認識をいたしております。例年、文部科学省から、ゴールデンウィーク前の4月と夏休み前の7月に河川水難事故の防止の普及啓発についての協力依頼があることを受けまして、県教育委員会として市町の教育委員会に対して通知を行い事故防止の徹底が図られるように努めています。

重田議員

国土交通省は、小型船舶の法改正を平成30年2月に行い、ライフジャケット着用の義務化をしました。また本県においては、平成15年、2003年9月15日の日曜日にヨットファルコン号が琵琶湖の湖上で転覆・沈没し、子ども5人を含む11人中6名が死亡、1名が行方不明となった事故が発生しました。これを受けて、翌平成16年に滋賀県琵琶湖等水場安全条例が改正され、第9条の3に、プレジャーボート乗船者等のライフジャケット着用の義務化といった規定が追加されております。

また、スポーツ庁の今年度の概算要求にも初めて「ライフジャケットの活用」が明記されました。以上のように、国においても、河川などの利用者の安全確保のための取り組みの一環として、救命胴衣の着用の重要性について普及啓発を図っており、水難事故防止のための一つの対策として、ライフジャケットの着用に注目しています。水辺での安全確保のため、ライフジャケットの着用が有効であると考えておりますが、教育長の見解を伺います。

教育長

お答えをいたします。水辺での活動内容は、一定のリスクがあるということを認識し、まずは保護者や指導者が子どもたちに十分注意をしていただくことが最も大切なことであると認識をいたしております。しかしながら、どれだけ注意をしていても、落水等の落水等のリスクがありますことから、万が一に備えた十分な性能を持ったライフジャケットの正しい使用方法での着用は自身の命を守る備えとしては有効であると考えています。

重田議員

ありがとうございます周知や情報共有だけでは十分ではなく、子どもたちが実際に体験して効果を確認する必要があると私は考えます。ライフジャケットの着用が進むような取り組みについて、教育長に伺います。

教育長

お答えをいたします。県内の一部の市町におきましては体育の授業において校内プールでのライフジャケットの着用体験や学校行事、課外活動で、実際に着用の機会を設けてライフジャケット着用の大切さを学んでいるところでございます。今後、県教育委員会において開催予定の、市町教育委員会の担当者を集めた子どもの安全確保に関する協議会におきまして、このような取り組みを報告いただくことによりまして、他の市町にもライフジャケット着用についての啓発を進めてまいりたいと考えています。

重田議員

ちょっと思い出すのもつらいんですが、今から15年前の2007年の夏、甲賀市の小学生2名が、市が主催していた行事で訪れた四万十川で溺れて亡くなるという事故が起きました。そのことを受けて、それ以前からライフジャケットの必要性を訴えておられた当時、甲賀市内の別の小学校で勤務しておられた森重裕二先生が「子どもたちにライジャケを!」といってこのライフジャケットの重要性を訴えてる先生がおられて…。現在はご家庭の事情で退職されて、香川の方へ帰られて、石屋さんをしておられるらしいんですけど、活動は続けておられます。

私の市内にも市内の学校にもそれに共感し、賛同され、子どもたちの大切な命を守りたい、救える命は救いたい。とまともに活動されておられる先生も、私が承知しているだけで、数名、近江八幡市にもおられます。子どもたちの命を守る思いの輪は、広がりつつあります。

また本年7月1日にスポーツ庁室伏長官は東京世田谷区の成城学園中学を訪問して、1年生の30人がライフジャケットを着てプールで泳ぎ、水難事故防止について学ぶ授業を視察されました。室伏長官も、冷静に対処できるように体験することが重要。全国に広め、事故を少しでも防ぎたいと語った…とスポーツ庁の方でもこれから推奨していかれるようでございます。今、ご答弁くださいましたように、体育の授業や課外活動で体験する取り組みを進めていくにはライフジャケットを保有しておく必要があると私は考えますが、市町教育委員会や学校での保有状況はどのようになっているのか、教育長に伺います。

教育長

お答えいたします。市長教育委員会に確認をいたしましたところ、2つの市の教育委員会で、合計431着を保有しておられます。また、4つの市の12の学校で、学校行事等での使用のために学校での保管、保有をされているところでございます。

重田議員

県の教育委員会としての事業実施について教育長に伺います。

教育長

お答えいたします。全国では、他の県では、県が調達をし、貸し出しをしている事例があるということは承知しておりますが、現時点におきまして滋賀県の教育委員会として調達するということは考えてはおりません。まずは小中学校の設置者でございます、市町の教育委員会がその必要性について判断をしていただくものであると考えております。県といたしましては、こうした市町の判断に資するために、既に設置されている市町の取り組み状況について情報を収集し、その提供に努めてまいる所存です。

重田委員

ここまでなんちゅうお利口さんに質問してんねんやろなと思ったんすけど、ちょっと教育長今の答弁はね。やっぱり市町の教育委員会におまかせっていうのではね…。やっぱり県が先頭を切ってそれに市の教育委員会が習ってくるような取り組みにしていただきたいと思う思いますし、私はやっぱり県とか市町が取り組むことによって、一般の皆さんがご家庭でも、このライフジャケットの必要性をねやっぱり感じていただいて、子どものおられる方が、例えば水辺に遊びに行くだけじゃなくて、海水浴とかそんなんに行くときだけじゃなくて、例えばお父さんが夜釣りに行かれるのにお子さんがついて行くとか、そういうときでもね、ライフジャケットが普及していくためには、その取っ掛かりとして、やっぱり県も本腰を入れて頑張っていただきたいなと思いますし、大切な子どもの命を守っていきたいなと思いますので…もう求めませんけど、あの教育長、県率先してよろしくお願いします。

はい。それでは、ここまでのやり取りを今、聞いてくださってて最後にですね、琵琶湖や水辺で遊ぶ子どもたちの安全対策としてのライフジャケットの着用について、知事の見解を伺います。

三日月大造 知事

コロナ禍ではあったんですけれども今年の夏は琵琶湖でもですね。様々な形で多くの皆さんが水辺で楽しまれる姿を目にすることができました。一方でですね。先ほど来ご確認いただきました通り、毎年この時期には全国各地において水難事故船舶事故等で命を落とされるなどのニュースが報じられており、本県でも発生しているということでございまして、生命を守るための備えや行動が重要であると認識しております。

琵琶湖や水辺で子どもたちが安全に楽しめるよう水辺のリスクやその方法、対応方法等につきまして関係機関と連携して周知に努めてまいりたいと存じます。先ほど来を取り上げいただいておりますライフジャケットの着用、またそのためにライフジャケットをどのように整備していけばいいのか、また使っていけばいいのかということなどにつきましても、ちょっとこの場でこうしますというのは言えないんですけど、どのような対応が望ましいのか。引き続き関係部局とともに考えてまいりたいと存じます。

重田議員

今の知事の含みのある答弁に、大変期待したいと思っております。「子ども子ども子ども」をね…後ろからも出てるんですけど、僕は何回聞いてもね。さかなくんの「♪さかな、さかな、さかな」に聞こえるんですけど、あの子どもの政策を第1に掲げられる知事ですから、大切な子どもたちのね、命を守るために、やっぱりこの琵琶湖に抱かれたここ滋賀からやっぱり先進的に取り組んで、そして全国に発信していっていただきたいなと思いますし、私達も頑張って共に応援していきたいと思っておりますので、どうかよろしくお願いしたいと思います。本日はこれで終わります。ありがとうざいました。

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