見出し画像

高松市議会の質疑から考える「『ライフジャケット』着用体験を教育に取り入れること」の重要性について

「子どもたちにライジャケを!」の「ライジャケサンタ」です。

今日は、「香川・高松市議会の質疑から考える『ライフジャケット』着用体験を教育に取り入れることの重要性」です。


今日の記事は、2021年3月15日(月)の高松市議会において、高松市議会議員の斎藤修議員が質問された内容についての紹介。


ちょっと難しそうな内容ですが、簡単に言うと・・・

「『ライフジャケット』はとても重要だし、学習指導要領にも『続けて長く浮く』って内容が加わったから、『ライフジャケット』の重要性を教育に加える考えがあるか?」

ってことを議員さんが市に問うたものです。この質問に、市の教育長が、

「これまで行事ではやっていたけれど、今後は、『水泳学習』の『安全確保につながる運動』において『続けて長く浮くことができること』を体験する際に、『ライフジャケット』も活用して、安全指導の充実に努めるよう指導します。」

と答えたものです。この記事の最後に、文字おこししたページへのリンクと、動画へのリンクがありますので、よかったらチェックしてください。


さて、この質疑、素晴らしい点が3つあると思っています。


まず、1つ目は、「シーズンが始まる前、水泳指導が始まる前だということ。」です。

こういった「ライフジャケット」や「水辺の安全」についての話題は、どうしてもシーズンが始まってから・・・ってことが多くなります。でも、シーズンが始まってからだと、6月に始まる水泳学習や、夏休みの指導に間に合わないことがあります。

特に、行政が動く場合は、事前に動きを作る・・・ということがなかなか難しいことがあります。この時期に質問して、動きを準備していけるということ、みなさんのご努力に頭が下がる思いです。

ぜひ、この質疑を、この夏の「水泳学習」に生かし、子どもたちの命を守る動きにつなげていたけたら・・・と思います。


そして、2つ目は、「学習指導要領に新しく加えられた『安全確保につながる運動』の『続けて長く浮くことができること』について、先駆的に『ライフジャケット』を活用するということ。」です。

これは、新しく学習指導要領に加えられた「続けて長く浮くことができること」について、「ライフジャケット」を活用するという回答です。これは、先駆的なことです。

学習指導要領には、「ライフジャケット」という文言は明記されていませんが、泳力に関係なく「浮く」ことが体験できたり、いろんな状況が考えられる自然の中でも、安全が確保できる「ライフジャケット」を活用することは、間違いなく子どもたちの命を守るための教育につながると思います。

ただ、「大切だから着けましょう!」と言葉だけの指導では、なかなか良さは分からないし、関心のある保護者は着けさせるけれど、関心のない保護者は着けさせないかもしれません。

学校で指導する際には、実際に「ライフジャケット」を着用することを体験する機会を作って指導することが求められると思います。

香川県では、「SATOUMIライフジャケットレンタルステーション」という「ライフジャケット」の貸し出しのシステムもあるので、ぜひ有効に活用して着用体験へとつなげていただきたいです。


最後に、3つ目は、「『対処的な対応』ではなく、『予防的な対応』であること。」です。

こういった取り組みは、何か大きな事故があってから「対処的な対応」として実施されることが多いのですが、この高松市の市議会での質疑は「予防的な対応」です。何か事故があったわけではなく、「ライフジャケット」の重要性を話題にしている・・・ということはなかなかできないことだと思います。

ぜひ、この質疑が生かされ、高松市での取り組みが充実していくことを願っています。「子どもたちにライジャケを!」でも、この取り組みを、とことん応援していくつもりです。こういった取り組みが、子どもたちの命を守ることにつながっていくことを願います。


できれば、以下のリンクの「行政が『ライフジャケット』をレンタルすることについて。」も合わせてよんでいただけるとうれしいです。

2012年に起こった事故の裁判で、「ライフジャケット」を準備して着用させることが「義務」であるということが認定されています。

つまり、保育園、幼稚園、小学校、子ども会など、子どもたちを水辺に連れていく行事がある時には、引率する先生には「『ライフジャケット』を準備して着用させる”義務”」があるということです。


このことからも、行政で「ライフジャケット」を準備しておいて、積極的に着用していくことが広がっていくといいな・・・と思っています。

そして、高松市議会での質疑でもあったように、学校の「水泳学習」で、ぜひ「ライフジャケット」を着用する体験を充実させることで、「水辺の安全」についての意識が広がっていくことを心から願っています。


間違いなく、子どもたちの命を守ることにつながるはずだから・・・。


もしも、お住まいの地域でも、同じように「ライフジャケット」のことを広げていきたい!という方がおられたら、ぜひ連絡してくださいね。「子どもたちにライジャケを!」では、「ライフジャケット」が広がっていくための動きをとことん応援します。


思いはただ1つ・・・子どもたちの命を守ること。

「子どもたちにライジャケを!」
http://lifejacket-santa.com/



質疑の内容を全て文字おこししたもの。


質疑の動画(質問のやり取りは、11分前後~18分前後まで)



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?