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㉑ミニマム

友達のことを、また書きます。mixi で友達と、「ゆう」 というアカウントとの接触があったのと同じ頃 (2021年5月29日過ぎ頃) 、Twitter では友達のアカウントと、とあるアカウント (ここでは 「y」 と呼ぶことにします) が相互フォローになりました。順序をきちんと追って書くと、友達がそれまでと違う病院に入院してやり取りが断絶した後 (5月10日過ぎ) に、「y」 は友達の Twitter アカウントをフォローしていました。

その時点では 「y」 は友達のアカウントをフォローしているだけで、フォローが1、フォロワーは0のアカウントでした。ツイートも何もしていなかったと思います。

アイコンもプロフィールも何も無いですし、得体の知れない感じがして、“なんか変な人が友達のアカウントに近づいてきた” ・・・というのが当初抱いた僕のイメージでした。

だけれど、「y」 というアカウントは友達の全てのツイートに「イイネ」を付けていたんですよね、その時に。それはとても意味のあることだと思います。

友達が mixi に戻ってきたのと同じ頃 (2021年の5月下旬) に、「y」 は友達と相互フォローになりました。正直驚いてしまったのですが、全てのツイートに「イイネ」を付けてくれたことにほだされて、友達はフォローを返したのかな・・・そんな風に当時の僕は思っていました。

その後、「y」 さんは少しずつフォロー数、フォロワー数ともに増えていきましたけど、友達以外の全てのアカウントが暗号資産関連のアカウントです。個人的なことは何もツイートしていませんし、「y」 さんから見て相互フォローの状態にあるのは、友達のアカウントただ一つ・・・という状況。これはやはり、友達と 「y」 さんとは特別な間柄であることがなんとなく想像されます。

遅ればせながら、友達の苗字と同じイニシャル (らしきもの) がアカウント名に付いていることにやっと僕は注目して、このアカウントは友達の弟さんなのかもしれない可能性に漸く思い当たりました。「とりつくしまもない」 という雰囲気は、mixi の 「ゆう」 というアカウントと共通した所です。確証はありませんが、どちらも友達の弟さんのアカウントなのではないか…というのが現在の自分の解釈です。

「y」 さんが友達をフォローしたのと、友達がフォローを返したのとタイムラグが随分ありましたから、流れを考えると友達が転院して治療を受けている間にアカウントを見つけられたのではないか…という気がしています。


二年前に友達と電話で会話した頃、彼はもう 「ミニマムな状態で良い」 という心境にいたんだ…と僕は感じます。2020年、コロナ禍の中に在りつつも落語の会などが条件付きで解禁になりましたが、彼は 「“どうしても行きたい” というものにしか出かけていない」 とツイートしていますし、電話の会話でも 「 “行きたい” と思った催し物も行かなければ行かないで済んでしまう」 …という意味の話をされていました。僕もその頃に同じように感じている部分があったので共感しましたし、更に友達の場合には重い病気であることによる諦観のようなものがあったように感じられます。

今年の1月下旬に、友達の Twitter でのフォロー数は、極端に少ない 「6」 になりました。彼が大好きな噺家さん3人 (その内の二人は、これからが嘱望される二つ目の噺家さんです) 、Twitter上でやり取りを交わしてきたのであろう落語愛好仲間の方、「y」 さん、そして僕…。

これも彼の中で「ミニマム」を意識してされた判断なのではないかな…という気が今はしています。(携帯電話の解約についても、もしかしたら同じように考えて良いのでしょうか・・・)



友達と交わした七度の電話の中で、彼がこんな風に開口一番、話を始めたことがあります。

「ハッテン場の話をしてもいいですか?」

友達とは mixi でのやり取りの中で、そういう話は一度もしたことがなかったんですね。もちろん僕はOKして、色々話しました。彼のハッテン場での思い出話、僕が過去に行ったハッテン場の話…それにマッチングアプリの話も出ました。やがてはこういう話を誰ともできなくなる・・・友達はそう思ったのだと思います。こういう話題を投げかけてきた友達のことを僕は愛しく思います。

友達はずっと、パートナー足りうる誰かを探し求めていたんでしょうね…。彼は電話で「ゲイの人というのは連絡のやり取りが何故か長続きしない」と話していたことがありました。僕は「たまたまなんじゃない?」って返して、彼も「多分そうですね」なんて言っていたのだけど…。僕なら友達とずっとやり取りできる!!    それに “友達デート” でもなんでも良いから、彼とデートしたかったな…って思います。


僕はタカちゃんのことが大好きです。


友達とやり取りしていた頃に集めていた、野村謙二郎のカード


※ここにハッテン場の話を書くのもどうかと思ったのですが、友達とこういうことも話した…という赤裸々で正直な部分も残しておきたい気持ちがありました。こういう話をしたいと思った・・・友達のその心情を思うと、彼のことが堪らなく愛しくなってきます。

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