見出し画像

⑰友へ

今年の1月下旬に、友達のTwitterアカウントがフォローの相手を20から6に絞っていた…という話を前に書きました。

この6人の中に残った「Cさん」は、前日フォロー数が5になった時には外されていたのですが、翌日再び友達のアカウントにフォローされていました。

この一連の動きについて何かご存知かもしれないと思い、CさんにDMしました。すると、友達とは落語愛好仲間で、半年ぐらいのやり取りしかしていないということでしたが、友達が入院した日を覚えていらっしゃいました。Cさんのお母様と同じ入院日だったので覚えていたとのこと。友達が入院したのは、2021年1月27日。この時、友達は「退院できないかもしれない」ということをやり取りに書いていたそうです。

友達のもう一人のマイミク「Aさん」も、2020年の年末頃に、突然「私はもうだめです」という呟きを見て、友達の病気のことを初めて知ったのだ…と、以前教えてくれました。

友達のTwitterを見ると、2020年12月27日に “今年最後の落語の鑑賞” という呟きが残されていて、おそらく年が明けて1月から闘病生活に入ったのだと思います。

闘病生活に入ってから、友達は大好きな寅さんシリーズの映画を全作再鑑賞したのだ、と言っていました。

僕の所に友達から mixi のメッセージが届いたのが4月10日。その時はご自宅でしたから、一度退院された時期だったのだなぁ…と思います。

その日からきっかり一ヶ月間だけ、友達とやり取りを交わすことができました。

友達はとっても人懐っこくて、本当に可愛い人だと思います。電話で結果的に七回お話することができ、耳に残っている言葉は沢山あります。

「すみません…馴れ馴れしく話して…」
「〇〇さんとの電話、やっぱりいいなぁ…」
「……不安なんですよ」
「昨日から不安定になっちゃって……」
「最後に寄り添ってくれた人です」
「いい仕事見つけられましたね」

「馴れ馴れしく話してすみません」という言葉と「いい仕事見つけられましたね」という言葉は、彼と話している間に幾度となく聞いて印象に残っている言葉です。彼は僕の仕事の話を聞いて、「それまで思いもよらなかった仕事だけど、自分も体が良くなったら…或いは来世でやりたい」そう言っていました。

5月10日に最後に電話で話した時にも、・・・その時は彼の様子はいつもと違ってはいたけれど、最後にやはり「いい仕事見つけられましたね」って、言葉を掛けてくれました。

彼と電話でセクシュアルな話も、少しはしましたよ。例えば僕が「地方に行くと高校生たちが生き生きしていて、どうしても見てしまう」と言うと、「男子学生ですか?」って聞いてくる。当たり前です。僕たちには魅力的なのはそっちです。

友達は、死ぬまでの間にパートナーができなかったのが残念だ…って言っていました。

僕はその時、「まぁねぇ…」なんて言ったけど、同じくパートナーのいない自分にとって、彼のような人がパートナーとして向いているような気が今はしています。でも僕たちは実際に逢ったことはないから、本当に逢ったらどうなるのかは分からないですよネ。友達が大好きな高身長じゃないし…(ハハ!!)



友へ…

僕が聴き逃してしまったことは沢山あります。

電話で「なにか訊きたいことはありますか?」って言ってくれたのに、その時に思いつかなかった自分は馬鹿でした…

あなたが好きで追っていた、昔の脇役の俳優さんって誰ですか?

落語はどういうきっかけで親しむようになったの?

オペラやバレエの魅力ってどんな所ですか?

初めて好きになった人はどんな人でしたか?


今度逢ったら、是非聞かせてください
僕の所へ戻ってきてくれてありがとう!!!


『🎶友へ』 YouTube動画




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?