人と比べない

「人と比べない」
耳タコかと思うくらい、
何度も見たり聞いたり言われたりした言葉。
何なら私も人に言ったことあるよね。

でもやっぱり、人を意識しないなんてできなくて。
彼女はこんなに真剣に取り組めるのに私は…、
あの人はあんなに楽しそうに過ごしているのに私は…、
みんなそれぞれ前に進んでいるのに私は…、

こんな感じで、できない自分、やれない自分を
責めてしまっていました。

でもね、ある日
ある人にまた言われたのです。

「人と比べるんじゃないんだよ。
人なんかどうでもいいんだよ」

その時、ぱちっと気がつきました。
人と比べなくていいんだ、って。

え、何度も言われてるのに。
今更わかった？
私どんだけだ。
人生で何回目の「人と比べない」だったんだろう。

今の時代ね、簡単に人の動きが見えてしまうから。
どうしても自分と比較していたし、
人のやってることすべてが面白そうに思えた。
私もやんなきゃ置いてかれる。
でもザコと思われなくないから、
自分自身を出すのが怖くて。
閉じこもっていたし、
いつもいつも焦って
できない自分を否定し続けてた。

そんな私でもようやく
人と比べないの意味が分かってきたのです。

私は、私のやるべきことをやるだけなのです。
私の課題を設定して、
私が乗り越えていけばいいのです。
例えそれが、
毎日部屋のドアをきちんと閉めるとか、
トイレのスリッパを揃えて出るとかだったとしても。
世界に1人しかいない私のスタートはここなんだと、
やっと意識が向いた気がします。

みんな違う。あらゆるものが違う。
だから、私も私でOKなんだ。
そのことを受け入れられたからこそ、
「人と比べない」がぱちっと来たのかなと
思います。

ま、油断してるとまたすぐに
前の状態に揺り戻るけど、
その度に何度も思い出せばいいのです。

何だそんなこと、と思われるだろうなと
気にする私もまだまだいるけど、
私の現在地、今ココ。