新型肺炎に関して、誰もが知っておくべきこと
新型肺炎に関しては、マスコミは多すぎるほどの情報を流しているし、ネットには有用な情報から怪しげな陰謀説まで飛び交っていますが、本当の意味での「有用な情報」だけを得ることは難しいので、ここにまとめておきます。
新型肺炎(COVID-19)の特徴
今回の新型肺炎の重要な特徴を箇条書きにすると以下のようになります。
・伝染力がとても強い
・新種のウィルスなので免疫を持った人がいない
・同じ理由で、ワクチンや有効な治療法がまだ存在しない
・飛沫感染、接触感染によって広がる(空気感染はしない)
・健康な人は、普通の風邪程度の症状で済む
・高齢者などの体の弱い人は肺炎などを起こして重症化する可能性があり、一部の人は命を落とす
・死亡率は場所によって異なるが、0.16%〜5.08%
死亡率に関しては、日本では上の範囲の低い方(0.16%)もしくはそれ以下になると私は考えていますが(詳しくは、メルマガ「週刊 Life is beautiful」に書きました)、たとえ 0.1% の死亡率でも3000万人が感染すれば3万人が亡くなることになります。
誰もが心がけるべきこと
日本政府による水際対策は、すでに失敗しているので、今後、国内で、毎年起こるインフルエンザのような流行(もしくは大流行)を起こすだろうことはほぼ確実だと考えて間違いありません。
新型肺炎が大流行を起こすと、患者が病院に殺到して、医療システムが破綻する可能性が高いので注意が必要です。医療システムが破綻してしまうと、重症患者が十分な手当を受けることが出来ずに、本来なら死ななくて良い人が命を落とすことになります。
医療システムの破綻を避ける、1番の方法は、感染者を減らし、かつ、必要もないのに病院に行く人を減らすことで、それには、国民一人一人の協力が必要です。
具体的には、
・少しでも体調が悪ければ、遠慮せずに学校や会社を休む
・普段健康な人は、まずは自宅で布団で暖かくし、自分自身の免疫の力で治す努力をする。
・解熱剤は、せっかく体が高めた免疫力を弱めるので、微熱ぐらいの時には飲まない。逆に布団蒸しで汗をかくぐらいの方が治りは早い(ただし、汗で濡れた下着や寝巻きはマメに取り替えてください)。
・それでも熱が下がらず、苦しくなった場合のみ(厚生労働省の基準では、37.5度の熱が4日以上続いた場合)、適切な病院に行く(帰国者・接触者相談センターに連絡をすると適切な指示をくれます)。
・体調が悪い人が出歩く時には、必ずマスクをする
・健康な人も、自宅からリモートで働く、時差出勤をするなどして、人混みや満員電車は可能な限り避ける
・つり革、手すり、ドアノブ、ボタン、硬貨、紙幣などにはウィルスが付着している可能性が高いので、そこに触った手で、口の周りや目を触らないように注意する。マスクをしていると、マスクに手が行きやすいので特に注意する。
・手洗いはマメにする。特に外から帰った時や食事をする前は必ず。
・自分が健康であっても、高齢者の集まる場所(老人ホームなど)には、可能な限り行かない。
特に日本には、「少しぐらい体調が悪くても会社を休まない」のが美徳とされる習慣があるので、これが医療崩壊に至るまでの大流行を引き起こす可能性が高いのです。体調が悪いのに、出勤することは、社会全体に多大なる迷惑をかける行動だということを強く認識し、勇気を持って会社を休むことが何よりも大切です。
衛生的手洗い
参考文献
生体はウイルスや細菌〈病原菌〉から生体を守るためにわざわざ熱を出しています。体温が高くなると病原菌の増殖能力は低下し、生体の免疫力は一時的に高くなり病原菌をやっつける方向に働きます。これが「生体が熱を出す」理由です。よって多くの場合、熱は下げないほうが良いのです。
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