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眠れない夜と淡い夢|ブルゴーニュで借りぐらし

汗をすごくかいたと言って、恋人が夜中に目を覚ました。やがてまた、深い眠りに戻っていった。わたしの睡眠は不本意にも中断されてしまった。

窓からわずかに漏れる月明りに照らされている背中が、穏やかな寝息に合わせてうごく。わたしは山あいの村でたったひとり、取り残されているような気分になった。いや違う、ここはフランスだ。わたしはいま、フランスのブルゴーニュ地方で恋人と暮らしている。

あぁ、今すぐ日本の家族に会いたい...。

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