見出し画像

レイノーと嫁は他人説と

 先に述べた件で現在、離婚、親権等の計3件で調停中の身だ。4月に夫が失踪し、そのまま彼は実家に住まう様になった。失踪して3日目、彼の仕事着が心配で勇気を出して彼の実家に電話をした。私はアパートにいないから、いつでも仕事着を取りに来ても良いと伝えるためにだ。

電話をした。義母が出た。
一部始終を聞いた義母が突然怒り出し私を罵倒し始めた。
「すべてあんたが悪いんだよ!
あんたなんて大っ嫌い。2度と話したくないくらい。悪いけど、うちの息子は100点満点。
あんたみたいな人と結婚して、本当にかわいそう(泣いてる風のすすり声)。
ねえ、聞いてもいい?あんたみたいな自信満々でいい加減な人間には、いったいどうやればなれるの??教えて欲しいんだけど(あはははは〜)」が、延々と1時間近くも続いた。

怒ったり、笑ったり、泣いたり、
気分の上がり下がりが凄すぎる。

話の本題は、夫の仕事着のはずで、
すぐに電話は済むはずだったのに。

まさか1時間近くも上記の内容がループして続くとは思わなかった。側ではあなたの可愛い孫が、電話から漏れ出すあなたの興奮した声に耳を澄ませて聞いていますよ。と、言いたかった。
一応、義母は長年民生委員をしていらした方だ。今回の電話の端端でもご自分で仰っていた。「あんた、私、民生委員してるのよ。
そんな事くらい知ってるし馬鹿にしないでちょうだい。あはははは〜」

ところで合間に入れてくる、あはははは〜
の笑いはなんだろう?

とか考えながらひたすら続く私への人格否定が終わらないので、私はこう言った。

「お母さん、お話の途中で申し訳ありませんが、今日お電話差し上げたのは○○さんの仕事着をいつでも取りに来て大丈夫と伝える為でした。ですが、内容が何度もそれてしまう上に、
わたしの人格がどようにして作られたのかは、自身では分からない内容で応えようがありません。
何度もお聞きになりたいと仰るのでいま、電話をきりすぐに私の身内から折り返しのお電話を差し上げます。その身内に私がどのようにしてこの様な人間になったのかをお尋ねください。その方が私が直接に答えるよりは的確な回答が得られるかと思います。ですので身内からお電話を折り返し差し上げてよろしいですか?」

一瞬、義母がひるんだ。
しかし、義母は
「もちろん、いいですよー。電話待ってるわねー。ガチャ💢」と、やっとこさ長い電話が終わった。

身内に申し訳なく思いながら、簡単に一部始終を話し、折り返しの電話をしてもらった。

 後から聞いた話では、やはり義母は最初は興奮気味で、私がいかにひどい嫁かを話し続けたという。
私にあー言われた、こー言われた。
などから始まり(実際には私は殆どはなしてませーん)、
しばらく話しを聞いているうちに落ち着きを取り戻し、いつもの「良い感じの人」モードに
戻り切電したようだ。やはり約1時間近く話していたとか。

身内には迷惑をかけて申し訳なかったなと思った。嫌な役目を引き受けてくれてありがとう。

電話が終わった後、なんとなく手を見ると
レイノー現象が出ていた。精神的緊張からのものだろう。続いて激しい腹痛が始まった。

病にあると知りながら一言の労りも全くなく、
延々と私への人格否定の電話をこなせるパワフル70代。普段は明るく、常識人で明るく親切な人だ。おそらく近所でも評判が良いと思う。義父も義父でクセはあるし少し変わってはいるが近所での評判も悪くはないと思う。地域活動も活発だ。

過去には色々とあり、義父母との同居を解消するために設けた話し合いの場でまさかの3(義父母+夫)vs1(私)の構図になった経緯もある。その際も私へのダメ出しのオンパレード。
今回の電話で同一人物による人格否定は実質2回目ということになる。
1度目はもっとキツい状況だった。
夫も誰も助けてくれないという光景を幼い息子がリビングから見ていた。夫に至っては義父母に知られてはまずい話になると、かけていたメガネを床に投げつけ、「俺だって頑張ってるんだよー」と言い泣き出した。鼻水まで出ていた。彼得意の演技で誤魔化す作戦が始まったと直感した(ずっとあなたが好きだった。という昔の人気ドラマの冬彦さんを彷彿とさせる程のものだった)。

マジで最悪。

お母さん(私)、なんか知らんけどある意味リンチされてるみたくなってるんですけどー。

君(息子)、テレビ見ておくんだぞ!!こちらには耳ダンボ👂禁止だぞ!!

とか思いながら義父が中座した際にすかさず、
「もう、こんな状況なので離婚します。
本当にお世話になりました。感謝しかありません。こんな形になり失礼をしてしまい、申し訳ありませんでした。これまでありがとうございました」
と告げ、逃げる様にして自室に戻った。

涙が止まらず、心ばボロボロ。
まさか、この歳であの年齢の3人組にリンチ風なやつをされるとは。
幼い息子がいたのにもかかわらず。だ。

何気なく手のひらをみたらレイノー現象が起きていた。

その時初めて病に感謝した。
レイノーよ、ありがとう。
君のおかげでストレス判断が容易になった。
我慢するのが当たり前だったけど、君(レイノー)のおかげでストレスに気付ける様になったよ。とかなんとかで必死にクレイジーポジティブマインドを無理矢理持ち出しながらも、
しかしちょっとだけ病が仲間に感じた瞬間だった。

あと、あくまでも嫁は他人なんだな。
を強く強く実感した日だった。

頑張り屋のお嫁さん、無理しないでね!

※膠原病の一部に見られる「レイノー現象」。自身の持病である「混合性結合組織病」でもみられます。







この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?