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「空き巣」の漢字の使い方は小1には新鮮だったらしい

疑問を口に出して誰かと共有するって、大人になると躊躇しがちなのだろう。「口に出す」=「疑問としてとらえて解決を見出したい」みたいな、ちょっとした深刻さを求められる。

子どもは、そんなことを考えずに口に出す。
昨日のお風呂での話。

小学校1年生のかおちゃん
「あのさー、かおちゃん、家に人がいないときにどろぼうが入ることを、空の漢字と鳥の巣の巣の字であきすって書くと思わなかったよ」

そりゃそうだろう!空き巣。改めて単語を眺めると、どこか風流な字面である。

「そうだねー、面白いよね。なんで、空き巣って言葉知ってるの?」
と私。

「紅白の歌のことばに出てきた!お祭りの歌!」

坂本冬美がほかの出演者と歌っていた、美空ひばりの「お祭りマンボ」である。子どもの吸収力、恐るべし!

こういう何気ない、目的的ではない会話。こういうのを「たわいもない」と言うのだろう。疑問や感情の言語化。就労支援の仕事をしていると、こういう体験ができない家庭環境でつらい幼少期を過ごしたと思われる方も多い。

何も考えずに続けていく言葉のやりとり。これは子どもの得意技だと思う。

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