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漢字の勉強とモンスターハンター

小学四年生の長男は漢字が苦手らしい。
本人はそう言うけれど、私は彼を見ていると漢字を書くのが苦手なだけで、そのものは好きなんじゃないかと思っていました。

そんな彼が、漢字を面白いなあと言う機会がありました。

それがモンスターハンターライズです。
またゲームかよと思われたら申し訳ないのですが、本当にまたゲームです。

そもそもモンスターハンター(以下モンハン)は低年齢向けのゲームではないので、基本的に漢字にフリガナがありません。
さらに大人でも「どう読むんだろうこれ?」と思うようなものがたくさんでてきます。

上棘
剛顎
柔皮
苔甲

そして、私も夫もなんとなーくプレイしてきていたのですが、息子が見ていると「これなんて読むの?」と聞かれることがたびたびあります。
知らないとも言えず、毎回考えたり、調べたりしています。


「(上皮)うえかわ?」
「じょうひ、じゃないかな?」
「(鋭牙)…なにきば?」
「これは、するどいきばだからー、えいきばじゃないよね。たぶん、えいがかな。きばの音読みね。」

という会話を繰り返すうちに、音読み、訓読みというものを理解したがらなかった息子は、だんだんわかるようになってきました。

さらに、モンハンにでてくるモンスターはカタカナで表記されているのですが、倒した後に手に入るそのモンスターの素材、それは漢字表記なのです。
ややこし。

例)ベリオロス→氷牙獣 という風な具合です。

それがなぜか息子に刺さった!!
カタカナの名前のモンスターの特徴を、漢字で表記することができる。
さらに、漢字を見てどういうモンスターかを想像できる!
漢字ってすごくない?面白い!と言い出したのです。

おそらくモンハンを知らない方も「氷牙獣」という文字を見て、どういうモンスターかを想像できたのではないでしょうか?

画数の多い漢字を嫌うだけだったのに、「けもの(獣)ってどう書くの?あー、ツ田一ロ犬ね!」と自発的に書き始めたり、「これなんのモンスターやと思う?」と紙に書いてきたりするようになりました。

漢字の中に「狼」が入っていると「確かにおおかみっぽいかも。」と感じるし、それはカタカナの名前でも読み取れるけれど、わかりにくいことでした。
それを素直に面白いと感じて、彼の中で漢字というものがグンと身近になっているように思います。

また、難易度が上がるにつれて、手に入る素材も変わってきます。
ただの「毛」が「剛毛」になった時は「剛毛ってなに?多いの?太いの?濃いの?」と言われて、「たしかに、なんだろう。人間も剛毛って聞くと、太くて多いイメージだけど…。」

調べてみると、太くて硬い毛を剛毛というみたいでした。
そうなると、ただの毛よりも貴重で強そうだというイメージがわきます。

モンハンでは、手に入れたモンスターの素材を利用して、防具や武器を作って自分を強化していきます。
なので、必然的に素材の名前を読んだりしないといけないので、息子は真剣に漢字を読んでいるようでした。
(それぞれ必要な素材や数が違うため)

正直ゲームしてないで、漢字の勉強すればいいじゃんって思う方も多いと思うけれど、彼にとって漢字は書くのが大変なもの。覚えるのが大変なもの。いっぱい書かされるもの。
そんなイメージだったと思う。

でも漢字って、その字からイメージができるんだってわかったんだと思う。
そして、面白い、知りたいって感じることは、勉強しているという感覚もなく身についていくってわかったと思う。
そんな面白い出会いを与えてくれたモンハンに感謝です。
ありがとう、難しい漢字を楽しく与えてくれて!
これで、ふつうの漢字にも興味をもってくれたら、さらに嬉しいけれど、それはまた別のはなし。


まあ、普段の生活で「逆鱗」とか使う可能性はないけれど。

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