中華系公立小学校からセカンダリーにインターを選んだ理由。

こんにちは、にちま家族です。

長男は、公立の中華系小学校から、セカンダリーはインターナショナルスクールを選択しました。なぜ、中華系小学校からインターナショナルスクールなのか?最初に答えを言っちゃうと、進学を安易に考えていた。。。その結果です。まさかの。

中華系公立小学校からの進学の選択肢

マレーシアの教育の選択肢は、日本のそれと比べ物にならないくらいたくさんあります。選ぶ学校によって学ぶ言語も変わってくる。つまり、その先の進路も変わってくるという事です。
一般的に公立の中華系小学校を卒業した子の進路の選択肢は、次の3つになります。

1.私立中華系中高校(中国語)
2.公立中高校(マレー語)
3.インターナショナルスクール・ホームスクール(英語)

小学校は、3つの民族の公立小学校がそれぞれにありますが、セカンダリー(中高校)からは、公立はマレー系のみとなります。ごく一部、中国語や英語で教える公立校もありますが、ほんの少しとなっており現実的な選択肢にはなりません。

ちなみに長男のクラスの進学先は、中華系3 : マレー系2 : インター系5といった感じだそうです。

うちの場合は、4、5年生になった頃から、セカンダリーは勉強も難しくなるし、一番得意な中国語で授業を受けたほうが、理解へのストレスも少ないから、私立中華系だろうなーと漠然に思っていました。コレが甘かったのですが。。。

クアラルンプールの私立中華系セカンダリーに入るには?

私立中華系セカンダリーはKLに4校(セランゴールにも4校)のみ。下記表は各州の公立中華系小学校の数と全生徒数の表ですが、小学校の数に比べてどれだけ少ないかわかりますね。
中華系は分かりやすく言えば、勉強、勉強、とにかく勉強!ですから、小学校の成績が悪いと入れません。ここにKLとセランゴール州からの小6生が受験をします。非常に狭き門なんです。

2020年マレーシアの中華系公立小学校(SJKC)の数と生徒数 (Wikipediaより)

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受験は、6年生の中間テストの結果のうち、中国語・英語・マレー語それぞれの理解(選択式)とライティング(記述式)、数学と理科の計8個の成績結果とともに申し込みます。また、前提として、中華系公立小学校に在籍していること。というのが条件です。※外国籍の生徒に別枠で門戸を開いている学校もあります。

中間テストの平均が80点以上あれば、申請の時点で合格です!それに足りない生徒は、残りの枠を争って入学テストの結果で判断となります。
小学校の6年生の中間テストでどれだけ結果が出せるか!これが大事なんです。

長男の時はコロナの影響で、6年生の中間テストが実施できなかった学校もあったため、4年生、5年生の成績が対象でした。
※地域や学校によって受験条件は異なります。

長男の言語レベル

長男は、小学1年生の終わりに公立中華系小学校に編入、編入時の3つの言語レベルはゼロでした。その状態から、中国語メインで5年間学んだ、小学6年生時点の長男の言語力はどの程度までいったのか。という事ですが、

中国語に関しては、会話は問題なし、理解力もある程度はあったので、算数や理科も基本的には問題ありませんでした。英語に関しては、英検3級辺り。マレー語はギリギリパスという程度でした。
成績も、言葉がわかるようになるにつれ年々上がっていったのですが、ライティングスキルは、中国語、英語、マレー語ともに難しかったです。

私立中華系セカンダリーの受験

こういう状況ではありましたが、一応受験しました。準備不足で臨んだ結果は、今の状況が物語っているのですが、こればかりは、結果ですから、受け止めて進むしかありません。

残された選択肢は2つ。

ということで、長男に残された選択肢は、マレー系公立セカンダリー、インターナショナルスクール・ホームスクールの2つとなりました。

実は、中華系セカンダリーと並んで、インターナショナルスクール・ホームスクールも第一候補として上りました。言語が変わるというのが一番として選ばなかった大きな理由ではありますが、そのほかに大きくのしかかってきたのは、費用の事。インターの学費は年々上がり続けるのが常識、しかもセカンダリーなのでそもそもの学費が高いという事もあり、次男もいる(こちらは中華系には不向き!)ことを考えると、出来れば中華系セカンダリーでお願いしたい!というのも本音にありました。

長男は、マレー語か英語どちらがいいかと言われれば、英語と答えることはわかっていたので、後は親の私たちが対応できるかどうかだけでした。

2つの選択肢のメリット・デメリット、またコロナ禍で急激に変わる世界の状況を考えてもどちらがいいかは一目瞭然で、引っかかるのは費用のみ。確かに大きなことではあるけれど、自分たちの条件に合う学校が見つかったこともあって腹を括りました!

マレー系公立セカンダリー
【メリット】学費が安い、マレー語力、(国立大学への道)
【デメリット】学校が午前か午後の半日、授業の質(時期によってはマレー系の先生が多いこともあり自習時間が多い)

インター・ホームスクール
【メリット】英語力、基礎教科以外の授業が豊富、授業の質、
【デメリット】費用が高い、学校によっては学ぶ教科が限られる(少人数の場合)

公立のセカンダリーに進むメリットとして、国立大学への道を上げましたが、もしセカンダリーでめちゃくちゃ頑張って国立大学への道があっても、長男は中華系マレーシア人となることから、進みたい国立大学へ進める可能性は限りなくゼロに近いので、このメリットはほぼないも同然となります。

インターへ入るには?

インターは、選ばなければ入るのは簡単です。ただどの学校にするか選ぶのが大変なんですね。マレーシアにはインターナショナルスクールが大小含めたくさんあり、規模、値段、カリキュラムも様々ですから。

選び方としては、それぞれの学校が重要視していること、目玉にしている事たいていがあるので、それと、自分が何を重視するのかを照らし合わせて、選択していけばいいのではないかと思います。

各インターについては、詳しく紹介している人も多いので、そういった紹介を参考にしたりするのもいいですね。

ということで、セカンダリーにインターを選んだ理由は、残された選択肢からの選択という事でしたが、いまのところ満足しています。

長男は、早速すべてが英語での進行に苦労しているようですが、少しずつ変わっていもいます。

マレーシアで多言語教育に取り組んではいますが、完璧を目指すことは重要視していなくて、子供たちが興味のあることに出会ったときに、言語によって諦めることがないように。という感じでゆる~く取り組んでいます。言語が出来るとそれだけで得られる情報が何倍も違うので。
ただ、マレーシアにいると母語(二人とも日本語)がどうしても弱くなるので、そこは、思考が言語化できるように普段から、気を付けていかなければいけないなぁと思っています。


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