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スポーツの魅力

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自転車競技やトレイルランニングなどを通じて考える様々な角度からスポーツの魅力について。自身が選手としてはもちろん、大会オーガナイザー&大会を支援する側としての視点、何よりそのスポ…
運営しているクリエイター

#新城市

変わらないもの、変わりゆくもの

僕は愛知県の北東部に位置する奥三河というエリア、自身も暮らす新城市で年に二回トレイルランニングのローカル大会を主催している。規模としては各大会毎に参加者関係者で1000名ほどの規模のものだ。 ■DA MONDE TRAIL webサイト 都市部のイベンターが地方を間借りして大会を運営するのではなく、地域発、地域密着型の活動として活動し、行政連携、地域連携、新たな地域ネットワークや活力を生み出しながら6年が経った。 しかしこの春からの世界を覆う緊張と非常事態の中、春の大会

大会と共に育まれるもの

大会を開催して6年になる。大会当初は自分たち自身も、その暮らしや環境がこんな風に良くも悪くも大きく変化するとは思ってもなかった。そういう点ではたった6年だが、まだまだ時代は穏やかで、自分たちもそれなりに若かったのかもしれない。 そんな大会の歩みと共に、その傍にあった子供たちの姿。まだ6年間といえども、年に1度を基本としている他の大会とは違い、私たちの大会、集いの場は春と秋の年2回、それはまるで地域のお祭りのように、その暮らしの隣にDA MONDEがあり、大会とともに成長して

Run for Joy

昨夜【2020 DA MONDE TRAIL Challenge Autumn】というエントリーにてこの秋、10月25日に予定している2020 DA MONDE TRAIL Challenge Autumn 開催の是非について書いた。自分自身が大会事務局としてかなり葛藤した決断で、大会のwebページに掲載する文章にも悩んだ。以下原文のまま紹介させていただく。 【2020 DA MONDE TRAIL Challenge Autumn 開催の是非について】 2020 DA

夏の終わり

夏の思い出を作りに大切な仲間たちと日帰りで、少し特別な場所をのんびりと自転車登る旅に出た。標高2000mを超えるそこに吹き抜ける風、空の色、雲の造形。全ては夏の終わりに通じ、また季節がひとつ変化しようとしている。人と人を繋ぎ、経験に勝る財産はどこにもない。 こうした仲間たちがいて今の自分が自分らしくあることが何よりの幸せである。大切な一日をありがとう。

スポーツの力

早朝5時。まだ暗いうにち会場に到着、東の空が明るくなるのを見ながらイベントの準備は始まる。少しづつ準備が整い、明るくなった会場に関係&参加者が集まり始める。いつもの社交の場の始まりだ。 今日は6ヶ月ぶりのブース、イベント開催。「元気でしたか?」なんて何気ない挨拶。「あぁ、そういえばこんな感じだったな」とスポーツで人が繋がる場に自分の役割を見る。どんな競技であれ人と人が繋がってこそスポーツは成立する。どんなに難しい状況下、どんなスタイルであってもその社交の場を無くしてはならな

僕の走る世界/見え過ぎないから良い

ご存知の方も多いとは思うが、僕は愛知県新城市に住んでいる。愛知県の北東部、奥三河と呼ばれるエリアの入り口に位置する人口約45,000人弱の自治体だ。人口の割りに面積が広く、県内では豊田市につぐ2番目の広さ、そして面積の8割ほどを森林が占める典型的な山間地域と言えるし、愛知県の中にあっては数少ない過疎地域でもある。「自然豊で…」という使い古された常套句で表現される様な場所だ。まぁ、しかしものは考えようで、長野の様に高い山も、沖縄の様な美しい海もないけれど、親しめる山や森、そして

400日

気がつけば400日ぶりのランニングだ。久しぶりに登場した下記の写真は僕の体の中。現在でもこの5本のボルトは僕の体の中にある。 トレーニング中に怪我、緊急搬送、そして手術、3週間の入院。そしてこの砕けた骨を支えてくれているボルトの抜去はまだ出来ていない。退院しリハビリとともにすぐにサイクリングは開始した。12月からは無理のない範囲でレースにも復帰した。 けれどランニングは患部に対し打撃にも似た直接的な突き上げ&衝撃、負荷、患部をかばう代償運動、またはかばうことによる体のバラ

市民大会

9月13日(日)に第1回となる「フォトロゲイニング in 新城」の市民大会が新城市役所スポーツツーリズム推進課の主催により開催される。 これまで10年以上にわたりアウトドアスポーツを用いた誘客事業を展開していきた新城市にとって(おそらく)初となる市民向けのアウトドアスポーツ体験の場ともいえる大会だ。参加資格があるのは新城市内に「在住」「在勤」「在学」のいずれかの資格を有する必要がある。チーム競技であるため、そのチームの中に必ずその「日常的に新城に関わる人」をが入っている必要

最初の一歩

そう「走りたいなら走れば」そうやって言われることはわかっている。最近ランニングしたいなと思っている。特にトレイルランニングで僕が暮らす街の裏山を走りたい。もちろん自転車でも楽しい。けれどトレイルランニングにはトレイルランニングでしか味わえない魅力があり、それはまた違った趣を持って山を森を満喫するひとつの手段だ。 「そう、そんなに走りたいなら走ればいいじゃない」そんなセリフが聞こえてきそうだ。「走りたい」と思っていも最初のひと踏みが出ない。それは走り出す一歩なのかもしれないし

梅雨の合間に坂を登る

呼吸が荒い、そしてとにかく苦しい。170bpmを超えた心拍数は全く下がらない、というより下がる気配すらない。ここでサドルから腰を上げ、ダンシングでも入れさらに踏み込んだリズムでなく、何となくなし崩しになるように自分からリズムを壊せばきっと楽にはなるんだろうと思う。けれども「ここまで来たし」「あとあのコーナーを曲がれば…」という風に考えてしまい「楽になるよ」という誘惑を何故か自分から振り払おうとする。そこまで行けば終わりがあることを理解しているからか…登る速度の速い遅い以上に、

阿寺MTB

良い感じで写真を撮ってもらえたので昨日に引き続き今日の髭。今日は新城ローカルのDA MONDEクルーによる阿寺MTBパークでの体験会のような集いでした。阿寺MTBコースは新城市、旧鳳来町の阿寺(あてら)地区に昔かしらある無人のMTBパークです。無人ですが、受付(名前書いたり)して投函ポストに料金を入れいます。利用料は大人¥1000/日。無人ですのでレンタルバイク等はありませんので、基本はスポーツ走行に適したMTBを持っている方向けの施設となります。ちなみに水場、トイレなどは整

ヒーロー現る。

「あれ?」と視線の先、鋭くロードバイクが通り過ぎてヤングキャッスルに入ってきた気がした。「?…もしや」と思ったが「そんなわけないよね」と思っていると「こんにちは」と人懐っこい笑顔で気さくに現れたのは今シーズンよりフランスのプロロードレースチーム「NIPPO・デルコ・ワンプロヴァンス」に籍をおき、世界で活躍する地元愛知のプロロードレーサー・中根英登選手だった。 「今日はロングの練習なんで」とトータルで200㎞を予定している練習のさ中にここヤングキャッスルに立ち寄ってくれた。お

ゆっくり走ること、満たされる気持ち

夕方、雨が降るまえにひとりサイクリング。時々写真を撮ったりしながらまさにのんびりしたペース。16kmの道のり、平均速度は13km。トレイルや冒険的なライドだけでなく、日常的にMTBに乗ることが増え、多くの美しさに気付いたり、幸せを感じることが多くなった。 もちろんドロップハンドルの自転車でより速く、より遠くへ、といったようにある程度の強度をキープした運動をやり切った時の充足感も幸せである。もちろんそうした時間を自分でも積極的に持つ努力もしている。ただ、今はきちんと乗り方の目

河原の道を自転車で

「新しい季節は、なぜか切ない日々で、河原の道を自転車で」と懐かしい歌詞が自然と浮かんできた。「なんだったけ?…あぁ、スピッツ、ロビンソンか…懐かしいな。」ただ歌詞の中、きっとそこに描かれるのは高校生か何かであり、(たぶん)その自転車はママチャリであり、きっと舗装路であり、かなり淡い景色だ。けしておじさんが一人でMTBに跨り、バイザー付きのヘルメットにサングラスで鼻歌交じりにダブルトラックを行く、というものでないことだけは間違いない。 が、まぁ、現に新城市で今日の午後見られた