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ストレート教員ってどうなの?新卒で教員になった私の考え

こんにちは。ライフキャリアコーチ Yukiです。

ストレート教員

皆さんはこの言葉を聞いたことがありますか?社会人(民間企業)経験なく、新卒で学校教員になった教員を指す言葉で、やや否定的な響きを持っています。

私も教員から転職する際に、転職エージェントの方に言われたことがあり複雑な気持ちになったことを覚えています(笑)

教員も保護者の方や地域住民の方、企業の方など意外と多くの大人と接しますし、社会に出ていないわけではないと思いますが…公立の場合は公務員で「一度は民間企業で揉まれるべき」という考えをお持ちの方も多いと思います。

今日は学校教員(英語科、公立高校)→人材広告企業に転職した立場から、経験を踏まえながら「ストレート教員」について述べていきます。
※完全に私の主観です。一つの考えとして、お読みください。

なぜ新卒で学校教員になったのか?

そもそも、なぜ新卒で学校教員になったのか?それは、教員採用試験(※教採)に合格したからです!

え、当たり前じゃん!って声が聞こえてきそうなので、少し詳しく書くと私の地元は教育実習に行くためには(免許の取得のために必須)その県の教採を受ける必要があったのです。

教採以前の就職活動で面接慣れをしていたこともあり、大した対策もせずトントン拍子で合格を勝ち取りました。当時他にも内々定もありましたが、地方だったので「高校の英語の先生!しかも公務員!」と周りが大喜び!私も満更ではなく教員になることに決めました。

結論を先に書きますが、このレベルの覚悟の人は「ストレート教員」は辞めるべきだと思います。教採に一発で合格したということは教員に向いていたと言えますが、「向いている」だけで続く仕事ではないからです。

在職中に感じた3つの違和感

悩む人

周りに祝福されながら、意気揚々となった教員ですが…私は教員になって1年ほどで3つの違和感を感じ、2年目の春に〇クナビに登録しました(笑)

その3つの違和感とは

①学校一働かない先生が私の2倍以上給料をもらっている
②民間企業から先生になった人の方が明らかに仕事ができた
③60歳になった自分が新卒1年目から想像できた

それぞれ簡単にお伝えすると

①学校一働かない先生が私の2倍以上給料をもらっている

配属先は田舎の実業高校だったのもあり、定年まじかのA先生がいました。A先生は担任や部活の主顧問を持たないのはもちろんのこと、けっこうの頻度で授業をスキップするわ、明らかにコミュ障だわ…で、先生間でも生徒間でも「やばい人」で通っていました。

授業スキップは生徒から私が聞いて、管理職に報告。「注意」は受けてましたが、それ以上のお咎めはなし。授業スキップ=営業先に行かないと同義なので(笑)けっこう問題だと思うのは私だけでしょうか?

でも定年まじかなので、休みもあまりなく働く新卒の私より2倍以上も給料をもらっているという事実。頑張る気力が削がれるのは私だけでしょうか?

②民間企業から先生になった人の方が明らかに仕事ができた

3年目の時に同じ英語科に同年代の「民間企業経験あり」の先生が赴任しました。私より2歳ほど年齢も上でしたが、にしても仕事が出来たのです。

私は教員の業務量は多いし、大変な仕事!と思って働いていましたが、その先生は「前職の方が大変だった」と笑顔でサクサク仕事をしていました。

あとで人材広告企業に転職して納得しましたが、お客さん相手であったり数字が給料に反映されると思うと…難易度もプレッシャーも高かったです。
(これは企業や職種によりますね!)

元より向上心が高い私はこの先生との出会いで、民間企業への転職を本格的に考え始めました。

③60歳になった自分が新卒1年目から想像できた

教員の仕事は赴任する学校や受け持つ生徒によって教える教科の難易度や課題感等、変化はあります。ただ、基本的に大きくやることは変わりません。

民間企業ならジョブローテ等もあり、同じ企業でも法人営業→人事、プレーヤー→マネージャーへと大きく職務内容が変わることもあります。
(教員も校長先生などになる方もいますが、ほとんどが平社員で定年を迎えます)

給料も余程のことがなければ、その県の給料ベースに沿って安定的に上がります。同期より、ボーナスが良かった!ということもほぼないです。

結婚相手も土日も忙しいこともあり、特に女性教員は男性教員と結婚することが多いです。ということは、自ずと世帯収入も決まってきます。

安定していていい!と思う方は、本質的に教員や公務員に向いているかもしれません。

結論:覚悟の度合いによる

ありがとう

教員採用試験は「能力的に教員に向いているか、否か」と判断することが中心で、私のように性格が明らかに公務員向きではなくても(笑)、試験と面接が良ければ受かります。

教員としての能力は生徒の前に立ちながら、どんどん身についていきます。しかし本質的な性格や価値観は簡単には変わりません。

「教員として学校現場を~していきたい。」
「~な先生になって、教育に貢献したい。」

など、強い覚悟や思いをお持ちの方は若い先生にしか与えられない価値も多いので、新卒から先生になってもいいかもしれません。しかし私のように、少しでも迷いがある人は教員→民間企業への転職はいばらの道なので、民間経験を積みながら考えた方がいいと、私は思います。

以上、私の経験ベースですが参考になれば嬉しいです。

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