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【高齢期リハビリ】毎日の姿勢が決め手

【はじめに】

こちらの情報は筆者の十数年、作業療法士として働いてきた知識と経験を元に作成しております。よろしければご覧くださいませ。

今回は要介護、要支援の方の姿勢についてお話いたしますね。

【崩れやすい姿勢】

高齢になると自然に姿勢が崩れてきます。訪問リハビリでお出会いするご利用者も6-7割の方が何らかの姿勢障害がみられるわけなんですが…。

単純にいいますと、老化により姿勢は自然に崩れます。また老化に加え疾患や後遺症によってその進行も様々になります。

【姿勢崩れの弊害】

姿勢が崩れると何がいけないんでしょうか?

動きづらくなる
疲れやすくなる
痛みが出やすくなる

これらが3大弊害と考えます。

で、これをさらにほっておくと、さらに姿勢崩れは進みます。

姿勢崩れが習慣になると筋活動がアンバランスになり、筋の長さに違い(左右、前後で)が出てきます。

そして、次第に脳がその姿勢に慣れてきます。不思議ですが傾いているのにまっすぐと感じるようになったり。

次第に関節が変形、拘縮(固まる)していきます。こうなるとなかなか機能的には回復することが難しくなります。

疾患や後遺症にもよりますが大まかにはこのような経過を踏んでいきます。

【姿勢崩れを防ぐには】

姿勢崩れを防ぐには普段どんな姿勢で過ごすか、どのように動くかがポイントになります。非対称に動く、あるいは長時間非対称の姿勢習慣は要注意。

自分で修正したり、気をつけたりすることができる方は良いのですが自己修正ができない方は周囲のサポートが必要です。

どの筋を活性化させればよいか、どんな姿勢が望ましいか、姿勢崩れの原因や段階に合わせた修正方法をまず専門家に相談することも大事ですが

忘れないでいただきたいのが基本的に捻れや傾きがない姿勢をとること、これが非常に重要です。

毎日サポートする職種や家族、そしてご本人も手を抜けません。

意外とこのサポートや自己修正が徹底できずに姿勢が崩れることが非常に多いのです。

姿勢崩れもひとつの自然の摂理という考えもありますが…、防げるのであれば防ぐには越したことはないです。

ホントにホントに丁寧にサポートや必要な情報を提供し自己修正を促したい、切に思います。

最後まで読んでいただきましてありがとうございました。

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