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【社員インタビュー】人の色濃い部分に触れられるのが葬儀の仕事

キリスト教専門の終活・葬儀を手掛けるベンチャー企業 株式会社ライフワークス 社員インタビューの連載企画です。

関西オフィスでバックオフィス部門から会社を支える、中途社員の新居さんにお話を伺いました。

■社員インタビュー「人の色濃い部分に触れられるのが葬儀の仕事」

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〇話し手
株式会社ライフワークス
総務セクション セレモニースタッフ
新居 志穂
〇インタビュアー
横内さつき


ー入社されたきっかけをお伺いできますか?

もともと私は、小さい子どもの成長を見守る仕事である保育士を目指して専門学校に通っていました。しかし、保育士として人の命を預かることの難しさを感じ、専門学校を辞めるタイミングでライフワークスに入社しました。

就職をするときに重要視していたことは「人の人生、生き様に関わるような仕事をしてみたい」ということです。保育士にはなれなかったものの、自分の中に漠然と「人の色濃いところに触れたい」という感情があったんです。

人が生まれてから死ぬまでの間で、人生の始まりに携わるのが保育の仕事。その反対側にあり、人生の締めくくりにあるのが葬儀の仕事だと気付きました。

私の祖父は、関西では有名な落語家でした。

祖父の葬儀は規模が大きく、多くの方が集まってくださいました。さまざまな方が祖父のために時間を割いてくれた式は、落語家として愛されていた祖父の生き様を感じ、クリスチャンとしての証にもなる素敵な空間だと感じました。

故人の生きてきた人生をたどり、生きている人々が集う場所。葬儀社という職業に、純粋に興味を持ち、求人を探しました。

どのような葬儀会社の求人があるかな?と探していたところ、母が「おじいちゃんの式は、この株式会社ライフワークスに頼んだんだよ」と教えてくれて。ホームページを見てみたところ、キリスト教としての信仰を大事にしていることが明記してあり、ここなら安心感があるなと感じて応募をしました。

絶対にキリスト教に関わる働き方をしたいと思っていたわけではありませんが、キリスト教の理念が根付いている会社に入れば、自分の考え方とずれがないと感じたんです。

その他にも、牧師をしている私の叔父が、野田社長と知り合いだったことも分かり、入社することになりました。

ー入社後はどのような業務を任されていったのですか?

入社当時は、現在のバックオフィス職ではなくて、総合職として入社しました。葬儀、事務、営業もすべて担当する予定だったのですが、私は車の免許を持っていなかったんですね。

関西エリアは、車で遠方の教会に伺うことも多いのですが、運転のできない私は単独で行動ができませんでした。そのため葬儀のメインスタッフではなく、サポートとして式の現場に趣くことがメインとなっていきました。

このまま総合職として、現場のサポートをしながら営業や事務もやるのかなと考えていたのですが、この頃に持病が少し悪化してしまいまして。ちょうど人事異動の関係で、内勤スタッフを強化したいという話も出ていたので、事務所を守る総務・バックオフィス職にシフトチェンジしていったのです。

ー総合職から現在のポジションにキャリアチェンジされたのですね。3年目を迎えた今、新居さんの会社での役割はどのようなものでしょうか?

私の役割は、現場のスタッフが葬儀に集中できるように、スムーズに動けるように、会社の事務的なことは滞りなく回していくことだと考えています。

事務と言っても、守備範囲はとても幅広いです。

人事労務、経理の視点でいくと、従業員のお給料や雇用手続き回りと、社労士さんへの伝達業務。経理であれば請求書の手配がメインですが、葬儀に関わるパートナー会社への支払いのために現金を用意したり、従業員が遠方に行くときの経費関係まで細々とした業務が発生します。

総務、現場のサポート関係の事務タスクとしては、葬儀で使用する葬具・準備物の在庫確認、手配などを担当します。

弊社は葬儀以外にも、終活セミナーやオリジナルグッズの企画販売もしているので、総務事務と言っても業務範囲は非常に広いのが特徴です。これらをしっかりカバーして、事務所を守ることが私の役割だと考えています。


ーイベントの企画やチラシ作成もされるんですよね。物凄くマルチな対応ですね…!器用にお仕事をこなす新居さんですが、今1番大変なことは何ですか?

そうですね…たとえば全員が葬儀に出払っているときに、お客様からご連絡があり、応対するときは大変だなと思います。

たとえば、お客様から「主人の葬儀考えているのですが、どういう流れで、費用はどのくらいかかりますか?」という問合せがあったとします。葬儀は、人生に何度も経験するものではないので、お客様は何を質問したらいいのか分からないんですよね。そのため、お客様からのご質問は「どんなプランがあるんですか?」と、ふわっとしたものも少なくありません。

費用が絡むご質問であれば、担当者に引き継いだ方が早い場合もあります。ですが、お電話をくださったお客様が、どこまでの説明を求めているのかくみ取ることは容易ではありません。

葬儀までに(ご遺影用の)お写真を決めた方が良いですよ、とか具体的に〇〇のご準備をして下さいね、という回答で満足する方もいれば、ただ漠然と死に対して不安を感じてご連絡してくださる場合もあります。そのときは、お客様が何に不安がっているのか紐解いていく必要があります。

誰かの死を見つめながら、心の内を、私たちに相談してくださっているからこそ、私も専門業者としてしっかりお答えしていきたいんです。

「こういう応対をすれば正解」と、答えがないからこそ、やりがいがあります。大変ですが、これこそ自分のやりたかったことなんだなと感じることが多いです。まさに、人の色濃い部分に触れる瞬間だと思っています。

ー新居さんが考える葬儀の意味、役割とは?

セレモニー(葬儀)は、神様と自分の繋がりを、残された人々に見てもらう場所だと考えています。クリスチャンは、死んだあとは神様のもとに導かれるという考えを持っています。つまり、「死=悲しいこと」ではなく、前向きに捉えているんですね。

人生の最期に行うこのセレモニーには、もちろんキリスト教以外の方も参列されます。みんなにキリスト教を強要したいという意味ではないのですが、クリスチャンとして生きてきた証を、参列者に見せる場としての役割があると考えています。

ー最後に、今後の展望を教えて下さい。

個人的な野望なのですが、この株式会社ライフワークスを大きくしたいと思っています。
現在は、キリスト教葬儀社の認知もまだ低いため、キリスト教葬儀に対応しきれていないエリアもあります。

直近、弊社は人員拡大を実施しました。まだ10名程度の会社ですが、このまま従業員が定着・活躍していけば総務も3名体制になります。人数が増えてバックオフィス業務がうまく回っていけば、現場のメンバーもメリハリをつけて働けるようになると思っています。

今いる従業員が、公私ともに充実した働き方を実現できれば、お客様に対してもっと良いものが提供できるはずです。そのためには、会社としてもっと大きなところを目指していきたいというのが、私の野望です。


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