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転職を後押ししてくれたキャリコンの「質問」

企業人事をしながら副業でキャリコンをしているきむです。

マネジメントの壁にぶつかって悶々としていた時、転職のチャンスに足踏みしていた時、私はキャリアコンサルタントの面談を受けました。

今日は、転職を後押ししてもらった面談体験をシェアしたいと思います。

リファラルで人事の仕事へ

現職は80名規模の組織で、2人目人事として入社をしました。(入社当時は60名ぐらい)採用から制度設計、組織開発全般が役割です。

きっかけは1人目人事(知人)の方からのリファラルです。ずっと人事の募集をかけていることは知っていましたが、なかなかフィットするご縁がなかったようで、声をかけていただきました。

やってみたい、でもすぐに転職できない

もともとサービスのユーザーでもあり、事業にも組織づくりにもすごく興味があったので、とてもありがたいチャンスだと思いました。

しかし3ヶ月以内の入社を期待されていて、そのタイムリミットは12月。しかし、自分が当時負っているマネジメントの責任を考えると、翌年3月の年度末まではやりきらないと組織に負荷をかけることが気がかりでした。

キャリコンから問われた意外なひと言

正式にオファーをいただいてから、モヤモヤしたまま結論が出ず、やってみたい気持ちに蓋をするように、転職しない方がいい理由を次第に考えるようになっていきました。

通勤距離がさらに遠くなる、小さな組織で異動がないため人事として合わなかったらキャリアの広がりがないかもしれない、現職をもっと続けたら得られるものがある、、などなど。

そんなあれやこれやをキャリア面談で話したら、キャリコンの方から「どうして自信がないんですか?」と聞かれてハッとしました。そして「4月まで待ってほしいと言っても良さそうに見えますが、言えない理由は何ですか?」とも。

1日でも早く2人目人事を必要としている知人に対して、オファー時のルールを変えてまで数ヶ月待ってもらう発想は、私には全くなかったことにその時気付きました。

それは期待に応えたい、力になりたい気持ちでもあった一方で、キャリコンの方が見抜いていたように、交渉するほどの価値が自分にはないと、自信を持てていなかったからなのだと知った瞬間です。

自分の願いに素直に向き合ってみる

面談後、自分と対話を続けながらやっぱり転職して新たなチャレンジをしてみたいと思いました。ただ、現職でできる限りの責任を果たしたい気持ちはどうしても譲れないことにも気がつきました。

そうして、4月入社でお願いできないか、それが難しい場合は辞退させてほしいと納得した状態で知人に伝えることができ、ありがたいことに希望通りのタイミングで入社することができました。

きっと一人で悶々とした状態では、晴れやかな納得した気持ちで伝えることは難しかったのではないかと、今振り返って感じています。

モヤモヤの奥に潜む感情を知る

キャリア面談の価値の一つに、モヤモヤした感情の奥にある本当の気持ちや願いを知ることがあると私は考えています。

表面的に起こるさまざまな事象や気持ちの変化は、経験を重ねるほど対処がうまくなっていくものです。

しかし、心の奥深くに、なかなか向き合い切れていない感情がある場合も。私の場合は、誰かの期待に応えられない、ガッカリさせてしまうかもしれないことへの恐怖が、その一つかもしれません。

転職時の交渉は、自分の願いを明確にしつつ、仮に相手の期待を裏切りガッカリさせてしまっても、それを受け入れる覚悟をしよう、と勇気を持てたから出来たのだと思います。

そしてこの一連の経験は、その後の人生において「あ、今ぶつかっている本当の壁はこれかもしれない...」と、より深く自分を見つめ内省する上で、とても役立っています。

皆さんにも、人からはそんなこと?と思われるようなことでも、自分にとってはなかなか一歩を踏み出せない、勇気が出ないことってありますか?

ぜひ、面談を通じて一緒にモヤモヤを紐解きながら、自分と向き合ったり、ちょっと新しい自分に出会えたりするきっかけがつくれたら嬉しいです。

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