マネージャーとキャリコン、どちらも経験して分かったこと
企業人事をしながら、副業でキャリコンをしているきむです。
昨日、土曜朝8時のキャリア勉強会にて副業についてお話しする機会をいただきました。(とっても緊張しましたが、運営や参加者の皆さんが素敵であたたかい空気感を作ってくださいました!)
副業の学びを4つのポイントからお伝えしたのですが、特に皆で「わかるわかる!」と盛り上がった、マネージャーとキャリコンの関わりの違いについて今日は書いてみたいと思います。
前提は、それぞれの良さがある
ちなみに、私は前職のリーダー層向けに外部キャリコンとして面談を行っています。そのこともあって、運営の方から「マネージャーとしてリーダー向けの1on1はやってきたと思いますが、キャリコンとして関わってみて違いはありますか?」と質問をいただきました。
その問いを踏まえてつくったスライドがこちらです。
マネージャーの時も、管下のリーダーやメンバーの成長を支援したい気持ちは常にありました。その際に役立っていたのが、やはり共通の目標やゴールだった気がします。
キャリコンとしては、仕事はもちろんのこと、より個人の奥深いところにある願いや本人を取り巻くさまざまな環境(仕事以外も含めて)について話すことが増えました。
数値実績に、モチベーションが左右される
キャリコンとして面談を重ねていると、数値実績がいかにリーダーのマインドを占めているかがよく分かります。「異動や転職を考えています」と始まった相談がよく聞いていくと「成果(数字)が前のように出なくなって苦しい、申し訳ない」という話になることも。
数値実績のありなしで、自己肯定感や効力感が揺らぐのは、真面目に役割を果たそうとする人ほど自然なことなのかもしれません。
マネージャー時代を振り返ってみると、成果が出ないチームに対しては、リーダーと一緒に考えあれこれ手を打ち、成果が出るとともに喜び、なかなか突破口が見出せないと、マネージャーとしての力不足を感じて、管下のリーダーに申し訳なさを抱いていたものでした。
だからこそ、リーダーが抱く「申し訳ない気持ち、苦しい気持ち」もとても共感します。
数値実績は、一つの要素でしかない
キャリコンとして意識しているのは、数値実績が出ていようがいなかろうが、目の前の相談者の存在意義や価値には影響しないことをご本人といかに共有できるか、ということです。
もちろん、組織に所属する上で、求められている役割を果たすことは重要なことです。ただ、会社が定めた数値目標と、自分自身の自己評価を結びつけすぎると、視野が狭くなり苦しいと思うのです。
特に、社会の変化が大きく予測できないことが日々起こる状態では、以前のように安定した実績を出すことは難易度があがっているはずです。
対話の中で相談者自身が、「自分」と「成果が出ていない現状」を切り分けられたとき、課題そのものは解決していないのですが、心なしか晴れやかになっていることを感じます。
その状態で課題解決のアクションを一緒に考えていくと自然と前向きなアイデアが出てくるので、認知が変わることは大きなパワーを持つのだなと感じますし、真摯に役割に向き合おうとする相談者の方々に頭が下がります。
マネジメントを軽くするサポートを
どの組織でも、より責任が大きい立場になるほど、相談できる相手が限られてくるのではないかと思います。
だからこそ、あえて社外の利害関係のない人と対話することで突破口が見出せることもあるのではないかと感じています。
キャリコンとしては、そんなマネジメントの負荷を下げるサポートをこれからも行なっていけたらと思っています。
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