私の世界にやさしさが巡る。
Pay it foward(ペイ フォワード)と恩送り
12月中旬。師が走りまわっていますね。皆様いかがお過ごしでしょうか。
私の中の師(?)も、多分に漏れず猛ダッシュしており、慌ただしい落ち着かない日を送っています。
noteの更新もままならぬそんな中、珈琲次郎さんよりとても心温まる贈り物をいただき、沸き起こった感情と気づきを記事に残したい…!とPCに向かっています。
そんな心温まるギフトはこちら。
記事を拝見して、身に余る恐れ多いご紹介をいただいことへの驚きとともに、感謝企画とは、温かい優しさがめぐるなんともステキな取り組みだなと敬服しました。
今回は、珈琲次郎さんから頂いた「温かい優しさ」を起点に、感謝の受け取り方について考察していきます。
1)感謝の気持ちをいただくことの考察
①心理的負債
珈琲次郎さんから「感謝」という熨斗付きのギフトをいただいた時、最初に沸き起こった感情は
”身に余る” ”恐れ多い”
という、ガクブルするような恐縮する感情でした。
今、思い返すとなんてもったいない受け取り方をしたんだ……と悔やまれます。
なぜこういった感情になったのか、自分なりに言語化してみると、「いただいた感謝の言葉に見合うほどのことを成せていたのか」という自問自答だったと感じています。
その次に、「まだ未熟な私なのに、珈琲次郎さんからの感謝によって、存在を認めてもらえた」ことのありがたい気持ち、すなわち恩を感じました。
このような状態は、「心理的負債」と呼ばれるようです。
どうやら日本人は気質的に「心理的負債」が起きやすいとか。
(欧米人種と比較して)
「心理的負債」という言葉の印象では、一見ネガティブなことのように思われますが、こちらの論文を参照すると、この心理的負債による「互恵意識」の高さが「対人的志向性の向上」につながって「PWB(心理的ウェルビーイング)が向上する」と報告しています。
嚙み砕いて言い換えるならば、『受け取った恩(借り)を返す行動をとることで、積極的に社会や他者と関係を持つようになり、人生全般においてポジティブな心理状態をもたらしてくれる』ということになります。
心理的負債も、ありのまま受け入れてその感情の意図を組むことで、ポジティブな行動に変換していけるということですね。
②学習としての強化
時間の経過とともに、感謝をいただくことの効果にも思考が進みました。
感謝の気持ちをいただくことは、心理学の「学習」に倣うとするならば、「感謝されたその行動が、実際に感謝を向けられたことが報酬となり、社会的に行動が強化された」と言えるのではないでしょうか。
例えば、寄付したことに対して感謝されると、さらに寄付行動が増えるといった具合に。(学習による行動強化)
ただ、ここで留意したいのが、行動の目的が「寄付 ⇒感謝をもらうこと」に変換される可能性があるということ。
感謝クレクレ星人になってしまうのは、本質ではないはず。
そこで、感謝の効果的な受け取り方も考察していきます。
2)Pay it foward(ペイフォワード)と恩送り
冒頭に掲げたこの言葉たち。
感謝の受け取り方を考察するときの前提として、この2つの概念を考えます。
Pay it foward(ペイフォワード)とは、直訳すると「先に払う」となりますが、日本語では「恩送り」と訳されるとか。
対して、日本語訳される「恩送り」とは
こうやって比較すると、個人的には別の概念であるように感じます。
ペイフォワードは、自身が受けた恩が起点になっていないこと。
恩送りは、いただいた恩を他者に返すことで社会へ循環させること。
今回の事案では、珈琲次郎さんの記事がまさしく”ペイフォワード”であり、そこで産まれた恩を”恩送り”していくことで世界に温かい優しさが循環し始めることになります。
ということで、感謝の効果的な受け取り方としての私自身の結論は”恩送り”に取り組むということ。
私の中の師(?)と相談しつつ、年内には恩送りをして参ります。
■あとがき
珈琲次郎さんのおかげで、人生で大切な教訓を得たように思います。
ペイフォワードしていく人に、温かい優しさ循環の起点になれる人に、私自身もなっていきたい。
今回の出来事で、改めて『知徳』についても考えさせられました。
在りたい自分像として『知徳』を掲げていますが、最近は「知恵」をつけることの比重が大きく、「人徳」につながる行動も磨いていきたい……と内省。
心理学の知恵を磨きつつ、よりよく生きていくヒントとしてお役に立てるようなことへ行動変換していくことが、私自身の次なる目標となりそうです。
最後までお目通しいただき、ありがとうございました。